ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

初めて歌ってみたのイベントに参加した時のこと

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Gさんフォント(手書き)のパンフレットも今となっては懐かしい

 

事務員Gさんがnoteで昔の話を書いている。音楽の仕事以外にもエッセイを書いたりコラムを書いたりしているだけあって読みやすく、オチがしっかりと付いていて読み物としてもすごく面白い。何より、Gさんが見てきて感じてきた「あの頃」の記憶が時を経て自分のものとして共有されていくのが楽しくて仕方ない。同時に、あの頃何も知らずにただただはしゃいでいた自分の記憶がそれに紐付いていって、昔のことを思い出すことが増えた。

LITさんという人は普段他人から勧められたものに一切手を出さないくせに、好きな人や憧れの人が好きなものにどんどん寄り添っていきたいタイプの面倒くさいクソオタだから、真似して昔のことを書いてみようというのが今回の記事。

直接お会いした人には何度か言ってるし前にチラッとブログにも書いたけど、初めて参加した歌ってみたのイベントは2009年2月7日に開催された「G&Re: Unplugged Afternoon」だった。

その頃はすでに歌ってみたがニコニコの中でも盛り上がりを見せていて、だけどメジャーデビューしたりCDを発表したりするよりは前。歌ってみたが良くも悪くも「遊び」だった頃に、歌い手と奏者がイベントをやるというのは前代未聞だった。半年前にニコサマという大きなイベントがあったんだけど、それも相当に叩かれてた。一年前に出したランティス組曲ランティスの缶詰は発売と同時に誰かが動画を上げて、それはもう荒れまくった。なんでそこまで荒れるのかわかんなかったけど、やっぱり「素人が金を取るなんておこがましい」っていう気持ちがあったんだろうなと今となっては思う。暫く動画見るのも嫌だったなぁという話は、共通の趣味を持つ友人とよく話に上がる。

おっと、アンプラの話に戻ろう。マイナス二桁の早朝の道を歩き、特急に揺られること4時間。人生で二度目となる札幌の地に足を踏み入れた筆者。ドキドキが止まらなかった。だって、今までずっと聞いてきて、ずっと大好きだったRe:さんや、その時既に引退(笑)していた社長が生で拝めるんだから。そりゃあもう駅を降りてから会場まで心臓が飛び出るかと思うほど、テンションは上がり続けた。

開場の30分ほど前に会場に着くと、既に待機列が出来ていた。若い女性が多かった気がする。野郎のぼっち参加は、あんまり居なかった。そして開場の時間となり、中へ案内される。今となっては驚きかもしれないけど、札幌アンプラは100人くらいのキャパの小さな会場で、席は自由だった。すごいよね、今の歌ってみた系のイベントなら規模も席順もこんな事できないと思う。

これは今でも鮮明に覚えてるんだけど、会場に入って見渡したら前から二列目のステージ向かって左端が一つだけ空いてたの!すごくない?奇跡でしょ。もうね、ダッシュよ(実際は走ってないけど、気持ちはね)。

始まる前に会場が暗転するんだけど、暗い会場と反比例するように心臓はバクバク言ってて。ふと会場の袖、反対側を見ると緑色のぬいぐるみが顔をちょこんと出して、こっちに向かって手を振ってるのが見えた。ひと目でそれがケロリだってわかったし、それがRe:さんだってこともわかった。札幌アンプラの直前、2月2日にWIMの動画が上がって、そこで見たケロリがそこにいた。静かになった会場に、「生まれてくる朝と♪」Re:さんの高い歌声が響き渡り、「死んでゆく夜の物語♪」社長の低い歌声がやってきて、コンサートが幕を開けた。バックではGさんがピアノを奏でている。その瞬間の感動は今でも覚えている。今まで「画面の向こう側にいる人」だった人たちが、「実際にそこにいる人」に変わった瞬間っていうのは、本当に感動する。筆者が会いたいと思った人には時間と金に糸目を付けないで会いに行ってるのは、たぶんこの感動を何度でも味わいたいと思ってるからなのかもしれない。ネット上に顔出しはしないけど、オフで始めましてをしてもっと仲良くなれたら楽しいし、なにか新しいことが出来たらいいなと思ってるから、これからも思いついたことは全部やっていこうと思う。

札幌アンプラを全部振り返っていくとニコ同レポと同じくらい長くなるだろうから思い出深いところだけ。

Gさん演奏で社Re:ツインボーカルによる月のワルツは究極にカッコよかった。このバージョンの月のワルツはGさん初のCD「G3」に収録されてるんだけど、今でも聞いてるくらいに最高に好き。

驚いたのは、サリヤ人さん登場した時。「来ちゃった」って言いながら袖から普通に出てくるの。マイク売りのお姉さんが。今やマイク売りの人妻を経てマイク売りのお母さんになったサリヤ人さんが。本当にサプライズだったしガリれ:おガチ勢の筆者にとっては嬉しすぎる展開だった。サれヤ人コンビで歌った星間飛行、全員で「キラッ☆」ってやったの楽しかったなぁ。

あと、札幌だからのど飴さんとA姉さんがゲストで来てくれて。Re:さんとのど飴さんという当時の俺史上トップ2に入るモザイクカケラ歌ってみた勢の二人がまさか一緒になってモザイクカケラを歌うのを、この目で見ることが出来るとは思わなかった。どっからか忘れたけど、隣の人はボロボロ泣いてるし。気持ちはわかる、それくらい凄いものを見せられてるんだっていう自覚はあった。

終演後は、外でGさん、Re:さん、社長の3人が送り出しをやってくれた。何を話したか全然覚えてないけど、三人共とても優しくて、かっこよかったのは覚えている。次があったらきっと行こうと心に決めた。

家に帰っても感動は全然覚めることなくて、そのまま当時書いていたHPに日記を書いた。それまで歌ってみたの話題を出すことは無かったんだけど、それでも書きたい、書かなきゃ、という思いが溢れ出して、とんでもない長文の日記を書いた気がする。それこそ、ニコ同のレポと同じくらい詳細に、見てきたこと感じたこと全部を記録として残そうとした。

 

日記を投稿し満足した筆者は幸せに包まれながら眠りに落ち、翌日の期末試験で見事必修科目の単位を落とすことになる。yonjiにもう「勉強しろ」って言えないな、俺……って思うことになるのは、一ヶ月後。

 

余談になるけど、この記事を書くにあたっては当時の記憶だけじゃさすがに無理だった。そこで調べたらニコニコ大百科にアンプラの記事があって、これには驚いた。当時はそういうのも全盛期だったのかな。セットリストもちゃんと載っていて、それを見ただけで当時の記憶がメリメリと蘇ってきた。リンクを張っておくんで、当時の感動を少しでもおすそ分けできれば幸い。

G&Re: unplugged afternoonとは (ジーアンドレアンプラグドアフタヌーンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

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