東京ジャングル
乗り物で寝られる人間で良かった
M3に限らず、上京する時は基本的にバスで移動することが多い筆者。昨日のM3も例に漏れず深夜バスで移動することにしました。
しかし決めたのは三日前、それも10連休初日の移動。当然いいバスはすべて予約でいっぱい、やってきたのは「ごくごく普通の観光バス」でした。
※イメージ
深夜バスとの1番の違いは、座席の作りです。これちゃんと裏とってない感覚で書いてることなんで間違ってたらアレなんですが、深夜バスの方が前の座席との感覚が広く、リクライニングも深く倒れるような気がするんです。あとは頭が仰向けの状態にフィットするようになっていたり、ブランケットや充電用のプラグと言った「寝ながら移動する」ための装備が観光バスには一切備わっていないんです。
名誉のために言っておくと、ネットで予約する段階でちゃんと注意書きは出ます。それでも当たり前に繁忙期価格取るのはなんだかなぁ……という気はしますが、まぁそこはそこ。
幸いなことに隣の座席には誰も座らなかったのですが、前に乗っていた外国人カップル二人組がずーっと小声で話してて。勿論何言ってるのかなんてわかんないですが、せめてカーテンは閉めてほしかった。高速道路を通っている時間が多いので、夜中でも結構明かりが入ってくるんですよね。
それでも寝たり起きたりしながら東京に着く頃にはすっかり疲労も回復してるんだから、我ながらいい加減な身体してますね、ホント。
実は地方のベッドタウンが1番緑地少ないのでは
M3の会場である東京流通センターには、モノレールで移動します。
始発である浜松町の駅は、連休のせいもあってか人でごった返し状態。筆者も2本くらい見送るほどに混雑した中、目の前には部活の大会でもあるのでしょうか。ジャージ姿の中学生が3人ほど集まっていました。
狭いホームの中列を詰めているのもあって会話が聞こえてくるんですが、誰々に彼氏が出来たとか、アイツまた別れたらしいよ、とかそんな話題に熱中の女子達。時代が移り変わっても昔と変わらないこともあるもんだなぁ、と少しノスタルジックな気分に浸っているとちょうど列が動き出し、筆者はモノレールのちょうど窓際に座ることが出来ました。
天気は良く(寒かったけど!)、モノレールの窓からは東京の景色がよく見えます。目についたのは、いたるところで新緑の季節を迎えている木々。川沿いや街道沿いに植えられたたくさんの樹木や、建物を覆う緑のカーテンが次々と流れていくのが見えました。綺麗に整備された公園には芝生が植えられ、親子が遊んでいます。
昔は東京というと緑がなく、ビルがどんどん空を覆い隠していくコンクリートジャングルと言ったイメージがありました。川は汚れて魚が消え、東京の水道水は飲めたもんじゃないなんて言われた時代もありました。平成の時代は東京という街に自然を蘇らせる時代だったのかなと、モノレールから見える町並みを見ながら思いました。
実際、東京湾の水質は加速度的に良くなり、多くの魚も戻ってきているそう。水道水に関しては、言わずとしれた石原慎太郎東京都知事時代の尽力の末、今ではペットボトルに入れて売るまでに至りました。
今回の東京行きで、自然って壊すのは簡単だしほっとけば勝手に無くなっていくけど、それを戻すのって大変なことなんだなと思わされました。それは帰ってきて住んでいる街を見て回った時、圧倒的な緑の少なさに気付いたからです。雑草が伸び放題になった公園、枯れかかった細い街路樹だらけの街中。郊外に出れば流行ってるのか分かりませんがあちこちの山は切り開かれ、緑の代わりに太陽光パネルがズラリと並ぶ。そんな光景が今日本のあちこちで増えてます。
いつまでも、「東京は緑が少ない、田舎はなにもないけど自然はある」なんていう古い概念に捕らわれてちゃダメですね。東京は平成の30年という長い時間と莫大な予算をかけて緑と自然を取り戻しました。お住いの地域では水質の変化なのかなんなのか、日本一の漁獲高を誇っていたイカや名産のサバの不漁が続いています。平成が終わり新しい時代が来る、そんなタイミングだからこそ地方は一度立ち止まって考え直さなきゃいけない時期なのかもしれないですね。
んっ、緑?
ミドリ…………
ミドリちゃん………………
ハッ、
りつねぇね!!
かわいいニャ……
尊いニャァ……
かっこいいニャ……
りつねぇねがいっぱいニャ……モモちゃんで増えたニャ……
あぁ、りつねぇねに甘えたいミドリちゃんに乗ってるせいでちょっと上から見下されるような立ち位置で「よしよし」って優しく抱きしめてそっと差し出されたコップ一杯のお水を味わって飲んでそのまま眠りにつきたい…………はぁ、りつねぇねかわいいニャ…………りつねぇね……………………