ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

オタクだとか犯罪予備軍だとか

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かの有名な伝説の少女A

 

ゲーム機はあってもテレビはないので僕は犯罪予備軍ではない

例の川崎の自爆テロ事件。
平成も終わったというのにまさか「犯人はテレビとゲーム持ってた!!!!」なんておもしろ報道が出るとは思わなかった。一体その情報になんの意味があって、その情報を得た人は一体この事件にどう向き合えばいいのか筆者にはまるでわからない。
よもや時は2019年、eスポーツなどゲームというのもがただの娯楽ではなくひとつの文化として一定の地位を確立しようとしている時代において「ゲーム脳」などという化石のような言論を誘導しようとしているのではあるまい。もしそうだとしたら日本のテレビというメディアは完全に世界から取り残された何の役にも立たないゴミクズだということを証明してしまう。きっとそんなことはないのだろう。なんたって日本の中でも年収トップクラスに君臨するメディア様の考えることなのだ、我々小市民には理解し得ないような崇高な目的があってのことに違いない。

というか、報道合戦なんてほんと誰が得するのあれ。
毎日のように事件の報道はあるけれど、ぶっちゃけ新しい情報なんて要らない。言葉は悪いけど、毎日毎日こんな痛ましいニュースの続報垂れ流されてたらこっちまで気が滅入って仕方ない。
今回ばかりはさすがに一般視聴者もおかしいと思ったのか批判の声があちこちで上がってきているけど、その前に誰も気づかなかったのかねあれ。ファミコンの時代じゃないんだから、一人暮らしの独身男性の家にだってゲーム機くらい置いてあるんじゃないの? それともお偉いテレビ様のご家庭にはゲーム機置いてないの?
まぁ、こういうアホみたいな報道に対して「おかしい」「アホくさ」って声が大きく出るようになっただけ、まだいいのかもわからんね。

 

オタクに対する世間の認識と自認識

結局のところ、メディアの認識なんていうのは宮崎勤の頃も秋葉原の通り魔の頃も、そして今でも変わってないのだ。わかりやすくてウケのいい非実在犯罪者オタクを作り上げて面白おかしく報道して、それで数字が取れればいいというのが彼らのスタイル。筆者にはそんなふうに映ってしまうが、果たしてみんなどういう気持ちで見ているんだろう。
オタクというのものに対する世間からの認識も、平成の時代で大きく変化してきた。宮崎事件で作り上げられた「オタク=悪趣味=犯罪者予備軍」みたいな風潮は00年代まで続いた。ネオ麦のときはそれに「掲示板=悪の温床」みたいなレッテルが貼られたし、秋葉原の時もたいそう面白おかしく「ゲームは悪」「オタクは犯罪者」みたいな騒がれ方をした記憶がある。
それがだんだんと変化してきたのが10年代に入ってからだと思う。日本のアニメ作品が世界で注目を浴びてきたり、YouTuberみたいな存在が世界に羽ばたいていったりする過程で、世間はだんだんとオタクに対する「根暗」「犯罪者予備軍」みたいな認識を改めていった。最近じゃ、今まで見向きもしなかったような客層が新海誠作品に触れて感動した、日本のアニメは誇らしいなんてことを堂々というようになったし、eスポーツはゲームをやらない層にも認識されるようになってきた。
平成の30年間でオタクは「得体の知れないニッチな趣味を持つ一部の層」から「根暗で過激な思考を持った犯罪者予備軍」になり、今では「ひとつのステータス」へと変化した。学校関係の人に話を聞けば、最近じゃアニメの話題をオープンにすることは生徒たちにとってなんの抵抗もないことになったらしい。ブックカバーをかけて誰にも悟られないようひっそりとラノベを読んでいた筆者の学生時代からは想像もできない。

さて、どちらかと言えばオタク的な文化を享受してきた筆者ではあるが、やっぱりオタク的な物というのはひっそりと好きな人だけ楽しむようなものであって欲しいなと思っている。乱暴な言い方をすれば、注目してほしくないし、ほっといてほしい。朝の情報番組や夜のバラエティー番組で人気声優の○○登場!みたいな取り上げられ方をすると未だに気まずくなる(そもそもテレビが家にないので見てないんだからグダグダ言うんじゃねぇって話だけど)。10年後どんな世界になってるかわからないが、今現在仕事場で深夜アニメの話をすることはないし、オタク的な物を楽しんでいることを隠している……とまでは言わないまでも、悪目立ちしないようにはしている。もちろん、TPOを考えてそういう話題がオープンな場所ではオープンに話すけど、対外的には「無趣味で休日はなにやってるかわかんない人」ということになっている。間違ってもニコニコの歌ってみたとかいう素人カラオケマンの動画を見るのが好きだとか、ドゥッピドゥッピ言ってるおじさんの動画を見てゲラゲラ笑って休日が終わったとか、CV野中藍の眼鏡の似合う従姉妹キャラが可愛いとか、そういう話を職場の人とはしてない。
結局は、1番多感な時期である学生時代をどう過ごしたかというのが今に続いているのだろう。オタク=人に言えない趣味であるという学生時代を送ってきた筆者は、きっとこの先もオタ趣味であることを隠しながら生きていくのだろう。それ自体を苦だとは思わないが、やっぱり自分の趣味の世界はほっといてほしいなぁというのが本音である。にわかは要らないなんて過激なことは言わないけど、飽きたらすぐに外せるファッションアイテムみたいに自分の好きな物を扱ってほしくないんだろうね、きっと。

 

そう考えたら、ハルヒのアニメからもう十数年。エヴァに至ってはテレビ版がもう20年以上前になるって考えたら、そりゃあ今の若い子からしたら”古いアニメ”なんよなぁ。年取ったなぁ……

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