ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

最終兵器彼女の話

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何度でも好きになってしまう

 

紙の本が欲しくて探した

北海道旅行で小樽に行こうと決めた際、せっかくだから最終兵器彼女を読み直そうと思い本棚を探した。ところが、どこを引っ掻き回しても見つからない。
引越の時に持ってきたと思っていたのは勘違いで、どうやら実家にある模様。
買い直すことはやぶさかではないのだが、どうも同じ漫画を二冊持っているというは個人的に気持ちが悪い。
そういうわけで、1巻だけ買い直すことにした。

 

向かったのは、お近くの本を売るならのお店。
おぼろげな記憶を頼りにビッグコミックスピリッツのコーナーを探すも、見当たらず。最終兵器彼女に限ったことではないが、名作と呼ばれる作品ですらこの手の古本屋から姿を消し始めている。その速度がどんどん上がっているような気がするので、見つけ次第色んな本を補完しておいたほうが良いかもしれない。

 

イカノは名作オブ名作だからどこへ行ってもすぐに見つかると思っていた筆者だったが、これが思いの外難航して。
結局サイカノが並ぶ棚を発見したのは、3軒目の大きめな古本屋でのことだった。

 

読者諸兄の言いたいことはわかる。

 

本当に作品を愛するなら作者に一円も入らない古本屋で買うことをせず、電子版でもいいからキチンと正規のルートで買えと。
たかだか数百円もしないモノをケチってどうすると。

 

弁明は一切ない。

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リアル高校生の頃に出会えてよかった

こうして無事に1巻を手に入れた筆者であったが、正直ちょっとだけ心配な面もあった。最後に読んだのはもう10年以上も前。果たして学生という身分を捨て社畜おじさんと化した筆者が、今でもちゃんとサイカノの世界にハマれるのだろうかと。

 

胸の内に湧いた僅かな黒い影は、しかし第一話を読んだだけであっという間に払拭されてしまう。
なんてことはない、今でもちゃんと”あの世界”にどっぷりと浸かることができたのだ。

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シュウジとちせの等身大で、互いにちょっとだけ不器用な初々しい恋のお話。
”付き合う”っていうのがどういうことかわかんなくて気疲れしていたシュウジと、元々度胸試しで告白したのを言い出せなかったちせ。
そんな二人の関係は今見てもとても愛らしくて、同時に、そんな二人が壮絶な運命に巻き込まれていくことにひどく胸を痛めた。

 

かの有名なシーンを見た時、まるで初めて読んだみたいに身体が震えた。
名作というのは、本当に何回、何十回読んでも名作なのだということを改めて実感した。

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イカノと初めて出会ったのは、まだ高校生の頃。作中のシュウジ達よりも年下だった。友人の一人が漫画やラノベに明るく、様々な漫画を持ってきては部室で回し読みするのが恒例だった。その頃であった作品のうち幾つかは今でも好きな作品として家の本棚に収められている。

青年誌はおろか少年誌だってマトモに漫画を読んでこなかった筆者にとって、最終兵器彼女という漫画は色んな意味で新天地だった。

シュウジよろしく男女が”付き合う”ということについてさっぱり分かっていない筆者にとっては、アレが一番身近にあるリアルな高校生像だった。
物語が進むに連れて壊れていくちせと、比例するようにどんどんちせのことが好きになっていくシュウジの関係に、みるみる吸い込まれていった。
時折描かれる高橋しん先生お得意のちょっとえちぃ描写は、当時本当に心臓バクバクものだった。ちせの表情とか、コマの外で何が起こっているのかとか、年頃の高校生らしい健全な興味の持ち方をしていった。

 

同時に、考察厨としての全盛期がその頃だった。

「なぜ、ちせが最終兵器に選ばれたのか」

「他に最終兵器はいないのか」

「なぜ、日本の最果て北海道の地だけが最終兵器の加護を受け、平和な世界を維持できたのか」

「そもそも、日本人は一体誰と、なぜ戦うことになったのか」

友人同士、語られていない物語の裏側を毎日話した。考察と言う名の妄想は尽きることなく、家にPCがやってきた頃には夜中遅くまでチャットで盛り上がった。

 

あれから10年以上。

縁あって再び北海道の地に足を踏み入れることになり、改めてサイカノを読んで、同じように物語に入り込めたのがとても嬉しかった。
原作読んだ人も、アニメしか見てない人も、どこかで会ったらサイカノの話で盛り上がりましょう。
読んでいないという人。正直高橋しん作品はおとなになってから読むと(大人の理不尽に子どもが巻き込まれる展開が多いので)心を痛める人もいると思うので是非読んでとは言いませんが、何かの機会があって触れた時、この記事を思い出してくれれば幸いです。

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実写劇場版?

さぁ、知らない子ですね。

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