ゆたんぽを抱いて寝る。

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辿り着いた”たった一つの『正解』”――GOROGOA-セイカよ成果は如何程か- 7「正解」

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待ち望んだ未来、みんなで掴み取ったたった一つの正解(ハッピーエンド

 

2019/08/24 感情の津波に押し流されて泣き続けた24分間

8月18日、ついにこの日がやってきた。

ある意味一つの正解に辿り着いた未来で京町セイカが示した、もう一つの道標。全てが収束する正真正銘の最終回を筆者が見終えたのは、投稿から6日経った今日、それもつい数時間前である。まずは見終えた熱量をそのままに書き殴ろうと思うので色々目を瞑って読んで欲しい。

あと、壮大にネタバレしまくりで書いているので未視聴の人はとりあえず全部見てから読んで。いや、まじで、ほんとに。

 

まずは、BGMについて。いや、そこは内容じゃないのかよと言われそうだがまぁ一旦落ち着いて読んで欲しい。動画を開いた時、最初に入ってくる情報は何か。もちろん0:00に表示される静止画であることは間違いないが、それ以上にインパクトが強いのはやはり”音”である。前Partの後半、そして今Partの開始に流れるBGMが最高にアツくて、もうこの時点で涙を誘う。気持ちを高めるために前Partから連続して最終回に入ったのだが、完全にやられた。前Partなんてもう何度みたかわからないくらい見てるはずなのに、後半でまた泣いた。その高まった熱量をそのまま最終回に繋いでくるものだから、もう涙腺はゆるみっぱなしだった。

肝心の内容についてはもう、100点満点中200点でも足りないくらい最高オブ最高だった。語彙力無いのはそれくらい素晴らしい仕上がりだったから許して。片道切符のタイムトラベル。そこについてくるあかりちゃんの健気さと、そこで明かされる真実。まさかあかりちゃんがずっとナビをしていたこと、それすらも物語の壮大な伏線だったとは思わず驚かされた。同時に、あかりちゃんの抱えていた思いを知り、再び涙。そしてそれすらも気付いていたセイカさんはカッコよすでは?

前Partを視聴し終えて、筆者はこのシリーズのラストを「茜ちゃんを救ってセイカさんは満足して歴史と共に消えていき、それを未来であかりちゃんが懐かしんで終わり」みたいなものだと思っていた。だからあかりちゃんがついてきちゃった時はどうするのかと驚いたし、最悪二人揃って過去で仲良く暮らしましたENDでも十分いいと思って見ていた。だけど偽GOROGOAにすら劣る筆者の歴史修正力を、めうめうおじさんは簡単に、最高の形で裏切ってくれた。まさかの、セイカさんV病発症である。からの「あかりちゃんがセイカさんと同じ事を繰り返して”本当に本当のたった一つの正解”」を作っていく展開だ。これを示された時には今までのパートが一気に蘇ってきて感情の堤防はもう決壊しっぱなし。このあたりから鼻水まで垂れ流しながら見てた気がする。

それだけじゃない。この「本当に本当のたった一つの正解」に至るまでの手段として「あの日記」が使われているというこの伏線である。それも、ちゃんと今まで救ってきた魂をなぞるように同じ順番で、あかりちゃんの言葉で再び歴史を作っていくというこの展開である。前Partもそうだったんだけど、手渡された日記を読んでいる時の茜ちゃんやうさひめやずんこさん、マキさんや葵ちゃんの気持ちとか思いとかそこに込められたあかりちゃんの願いとかがぶわーーーっと頭の中で展開されていって、涙と鼻水が止まらんかった。セイカさん1人がみんなの為にやってきたことを、今度はそのたった1人を救うためにみんなでやろうとしてる。まさに過去と未来を繋ぐという本作の象徴のような、そんな場面に心が震えまくった。

XX08/05/17桜野病院。倒れたセイカさんの元でタブレットを覗き込むあかりちゃん、そこに写った”みんな”。これこそがセイカさんの作りたかったものだったんだなって思ったらまた泣けてきて。本当に素晴らしいものをありがとうございました。

と、思ってたのにまさかのアニメーションである。あれから1年後。本当に平和で幸せな未来を作り上げたセイカさんの表情が印象的で、幸せいっぱいのハッピーエンドだった。ずるい、もう泣きすぎて目が痛い。

 

たった一つの正解(ハッピーエンド<rp)>とは一体なんだったのか

ここまでが、動画の感想。本当に本当に素晴らしいシリーズを完結させてくれためうめうおじさんには感謝しか無い。そして、ここからは数時間経って少し冷静になった筆者が動画を見ながら考えたり勝手に妄想したりしたことのメモみたいなものなので、お前の妄想なんざ見なくていいわ!って人はここまでですありがとうございました。あと、これ以降は本当に根拠のない妄想めいた内容になるので、間違っても製作者様の迷惑となるようなことがないようにだけ取り扱い注意です。

 

さて、本作の目的としてずっと掲げられてきた「たった一つの正解(ハッピーエンド<rp)>」とは結局のところなんだったのか。これは動画でも描かれている通り、「モバリザリンが作られてV病が完治するようになり、セイカの”友達”が全員生存しており、かつそこにセイカとあかりも存在する未来」のことなのだろう。そして、そのためには5つの魂に加えて器であるセイカの魂も救われることが条件ということも動画で明言されている。その条件とは母親と仲直りをすること、そしてたくさんの友達を作ることの2つだったのではないだろうか。2つ目については明言されていないが、母親に向かって語りかけるセイカの言葉から筆者はそう推測した。そしてこれは完全に妄想であるが、1回目の過去改変で辿り着いた未来があれだったのも、あるいは器であるセイカの魂が救われていないがためにそうなった、結果から見れば成功とは言えない未来だったのかもしれない。

最終回で明かされた、あかりナビに隠された秘密。ゆかりがタイムマシンルームで倒れてしまったため、元からゆかりの協力者だったあかりが自責の念やセイカへの個人的な思いを抱きながら急遽ナビをするというあかりの説明だったが、あるいはこの「偶然」起こったアクシデントすらも、たったひとつの正解(ハッピーエンド<rp)>に至るために用意されたイベントだったのではないだろうか。(<rp)>

2度目のタイムトラベルでV病を発症したセイカを救うことができたのは、そばにあかりが居たからである。そしてそのあかりは、今までセイカの行動をナビという形で全て見てきた。それは、ゆかりの用意したシナリオと、それを欺くためにセイカが仕組んだシナリオの両方を意味する。仮にゆかりがナビをしていたら2度目のタイムトラベルは不可能だったし、それでも仮にセイカがマキと接触し、鍵の作成に成功し再び過去に戻ることが出来たところで側に誰も居ないのでは発症したV病を治せない。絶対にありえない話ではあるが仮に2度目のタイムトラベルにゆかりが同行できていたとしても、結局はタイムパラドックス防止措置の影響で日記を介していたとしてもうさひめに干渉することは出来ず、同じ未来は作り上げられなかった。これが、あかりがナビをし、2度目のタイムトラベルに同行することすら用意されたイベントの一つだと筆者が推測した理由の一つ。

そしてもう一つ。これは完全に妄想の域を出ないが、あるいは、あそこでモバリザリンのアンプルが殆ど割れてしまったことも、セイカがあのタイミングでV病を発症することも、全部たった一つの正解(ハッピーエンド<rp)>に辿り着くための鍵だったのではとすら思えてくる。もしもアンプルが多数残っていれば、セイカのV病は即座に治っていた。そしてセイカの性格を鑑みるに、恐らくあのまま未来に帰ることまで望まなかったのではないだろうか。そうすると、作られるのは「セイカとあかりの居ない未来」である。それはたったひとつの正解(ハッピーエンド<rp)>たりえない。だから、あの場でセイカのV病が発症するようにし、その場に”すべてを見てきた”あかりが居るようにしたのではないだろうか。そうすることで、あかりは日記帳を使い魂の持ち主達にはたらきかけ、再びモバリザリンを、そしてタイムマシンの鍵が完成した未来を描き出すことが出来た。

それはすなわち、”セイカも含めた全員が”幸せな未来に生きるということがたった一つの正解だったからなのではないだろうか。

その歴史を誰が望み、誰がそうなるように仕組んだか。

それはやはり、時を正す神GOROGOAに他ならないだろう。

 

時を正す神GOROGOAは確かに存在した

本作に東北イタコは一切登場しない。白いタブレットに宿っていたのは「精神複写した東北イタコ」ではなく本当の時を正す神GOROGOAだというのはほぼ間違いない。そしてなぜ歴史に曖昧時空などというものが存在しているのかという疑問。それは、V病が蔓延した世界をGOROGOAが良く思っていなかったからではないかと筆者は妄想する。だから、そこに改変の余地を残し、逆に既に完成していたタイムマシンの基礎理論は改変できないよう固定しておき、可能性の世界が見える者が現れた時に過去改変を行わせ、自らが考えるたったひとつの正解(ハッピーエンド<rp)>を作り出したかったのではないだろうか。

しかし、それは間違っていた。

神の力を働かせて紡いだ歴史は、何度やってもたったひとつの正解(ハッピーエンド<rp)>に辿り着けなかった。これまでゆかりが行ってきた過去改変がいずれも上手く行かなかったのは、あるいはそこに「歴史とはこうあるべき」というGOROGOAの力が人知れず働いていたからなのかもしれない。

その、神をも欺いたのが京町セイカであり、皮肉にもGOROGOAの目指すたったひとつの正解(ハッピーエンド<rp)>のために過去改変のナビ役に選ばれた紲星あかりだったのだ。歴史をつくるというのは、別の時代の人間が――あるいは神が主体的に動くことじゃない。その時代の歴史を作るのは、その時代に生きている人であって、タイムトラベラー、そして神はその後押しをするだけ。そうして出来上がるのが、たった一つの正解(ハッピーエンドなのだ。

 

歴史とは、人が紡ぐもの。

時を正すのは神ではなくあなたたち

 

GOROGOAは、己の過ちに、最後の最後で気がついた。神が主体的に過去を修正するのではなく、その時代の人が自分たちの手で歴史を紡いでいく。そうして出来上がるのが、たった一つの正解。GOROGOAはただ、その後押しをするだけ。それを示したのは、京町セイカ。GOROGOAには見えなかった、真のたった一つの正解という「可能性の世界」を見ることが出来たのが京町セイカだったのだろう。修正し正す側だと思っていた神が、皮肉なことに修正され正される側であると思っていた人間に気付かされることによって初めて到達できた、たった一つの正解(ハッピーエンド

それに気付いたからこそ曖昧時空は不要となり、時空はたった一つになったのだ。

最後のシーン。あかりが呼びかけた相手はセイカと、そしてGOROGOA。曖昧時空に縛られ続けた時を正す神は今、その役目を終えセイカの”友人”という新たな役目を謳歌しているのかもしれない。

 

お目汚し大変申し訳ありませんでした

動画の感想よりも考察と言う名の妄想が破裂してしまった記事になってしまい、なんだか大変申し訳無い気持ちで一杯です。だけど、考察が大好きなクソオタはこういう作品を見るといつまでもどこまでも妄想してしまう困った生き物なので、そこはどうしようもないのです。

筆者の妄想はさておき、本当に本当に素晴らしい動画シリーズでした。めうめうおじさんはこれで一旦活動は休止とのことですが、いつの日かまた新しい動画でお目にかかれることを期待しています。

本当にありがとうございました。

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