ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

高速バスのナイス判断で救われた話

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バスストップガール(カバーアレンジ)vocal by yonji

TaNaBaTaの原曲も死ぬほどいいのでぜひ聞いて

 

バスタ新宿、最初はコンビニなかったってまじですか

東京へ遊びに行くときは、よほどのことがない限り深夜バスに詰め込まれることに定評があるLITさんです。

それでも、最近の深夜バスはサービスが色々と充実していたり乗り心地も随分とよくなったりという話は前にしたかと思います。

l-i-t.hatenablog.jp

お住いの地域から旅立つと、大抵の場合はバスタ新宿に降り立ちます。筆者の場合、早朝に着いてまず最初にトイレに向かいます。夜行バスの場合何度かトイレ休憩でSAに立ち寄ることが多いんですが、あんまり降りることって無いんですよね。正直、バスの予約する時に「トイレ休憩の時に降りますか(はい・いいえ)」っていう選択肢あったら便利だなっていつも思ってます。積極的に降りたい人を通路側にしてもらえれば、筆者のように眠っていたい人が気を遣うこともなくなるのに……と思ってるんですが、そのあたりどうでしょうかバス会社さん。

とまぁ、そんなこんなでトイレを済ませたら、待合室に併設されているファミマでコーヒーを買って呑みます。注文するのはいつも決まっていて、夏でも冬でもブレンドのSです。

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旅行の時のルーティンといいますか、これを飲むことによって旅が始まるぞ、という気持ちの切り替えというか、そんな意味合いを込めて、ブレンドのSをゆっくりと、待合室の椅子に座って飲み干します。あそこのファミマはいつ行っても大人気なんですが、驚いたことにバスタ新宿が出来た当初はコンビニがなかったんですね。調べたら、オープ当初の様子を記録した記事が見つかりました。

www.bushikaku.net

今となっては驚きしかない事実なんですが、もうあそこにコンビニがないなんてことは考えられないです。到着の時もそうですが、出発の時も利用頻度が高いあのファミマ。どうやら当初はバスタ新宿という施設そのものの性質上コンビニを入れることは難しかったそうで。言われてみればそうなんですが、バスタ新宿は「大きなバス停」なんですって。バス停だから中に飲食店やコンビニを入れるのは難しい。だから構想の段階からコンビニは入ってなかったらしいです。ところが利用者の声が大きく、業者に出店を募った結果今に至ると、そういうことみたいですね。いやはや、ありがたい話です、ホント。

 

事件は現場で起こってるんだなぁって

この間仙台に行った時の話。

例によってバスが一番安上がりなので、例にもれず筆者はバスを使いました。時間にして約4時間半。この時、乗務員は二人。出発直後の二人の会話がなんだかほっこりでした。

年をとってもこういう会話ができる、そんな大人になりたいものですね。

 

さて、バスは仙台に向けて順調に走行。筆者は持ってきた文庫本を読んだり途中でウトウトと居眠りをしたりしながら時間を過ごしていました。このままいけば友人との待ち合わせには余裕を持って到着できるなと考えていた矢先、事件は起きます。高速道路を4時間仙台まで残り30分……古川ICに差し掛かった辺りで、唐突にバスが停まってしまいました。

と言っても、車両故障やトラブルではありません。前を覗き込むと、なんとズラリと大渋滞が発生しているではありませんか。いくら休日とはいえ、こんな場所での渋滞なんてあまり聞いたことがありません。後から知ったことですが、どうやらこの先で車両故障による通行止めが発生したらしく、後続車両が完全にストップしてしまっていたみたいです。この時、バスが居るのはICの出口付近。こりゃあ完全に遅れるなぁ、なんて考えていた筆者でしたが、ここでバスは思い切りインド人を左に……もとい、ハンドルを左に切りました。そう、運転手さんはここで思い切って一般道を走ることを選択したのです。

「いやぁ、こんなとこ今まで走ったことないわ」運転手さんがぽつりと漏らしたのを、筆者は聞き逃しませんでした。そりゃあそうでしょう。本来は仙台までずっと高速道路を走るルート。こんな普段なら渋滞も起きないような場所で降りるなんてこと、なかったのでしょう。それでも、バスはもうひとりの乗務員さんのナビに従いながら休日で混み合う一般道を匠に抜けていきます。そして、アナウンス通りひと区間先のICから再び高速道路に合流。数キロ前の惨状が嘘のようにスムーズに車が流れていました。結果、バスは予定より遅れこそしたものの最小限の遅れだけで済み、友人との待ち合わせにもしっかり間に合いました。

 

バスはいろんな条件で遅れやすい乗り物です。それはお天気だったり事故だったり車両トラブルだったり様々だし、他の乗り物と比べて遅れが生じやすいのも事実です。新幹線に比べて格段に値段が安いわけですから(バスの往復と新幹線の片道が同じくらい)遅れもやむなしとは思っていつも利用してます。だけど、今回みたいに運転手さんの咄嗟の機転でトラブルの被害が最小限になったのを体験したら、なんだか現場の判断力ってすごいなぁと感動したわけですよ。ICの出口までホントにあと僅かのところでした。あのまま数メートル進んでいれば、もう引き返せない、そんなポイントです。仮に一般道を選んだとて、休日の混雑に巻き込まれればもっと遅れるかもしれない。正直事故による渋滞が原因で遅れたのであれば、バス会社に責任はありません。そこを咄嗟に判断してルート変更をしたこと。結果的に最小限の遅れだけで目的地に辿り着けたこと。これって一朝一夕で出来ることじゃないなって思うんです。熟達した運転手さんと乗務員さんの技を見たような、そんな体験でしたとさ。

あおり運転だなんだって何かとバッシングされやすい世の中の事情はありますが、バスを始め交通機関を司る人たちには感謝ですね、ホント。

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