そういえば中の人はハルヒと同じですね(特に本記事の内容とは関係ありません)
打上テンション~上から見ても下から見てもヨコシマな会話~
吉祥寺を離れ、一路新宿へと向かうライブ参加者一行。
小雨が降る中、終電やバスの時間があるため迷っている猶予はない。
というより……
猛烈に、ハラが……
減っていた。
店を求め、最初は南口近くの磯丸水産に凸するも、あえなく満室。
それもそのはず、ここは眠らない町新宿。三連休の中日の22時という最も居酒屋が込み合う時間帯。23:30にはバスタに向けて移動しなければならない参加者もいる。もはや店ならどこでもよかった。
そして適当に飛び込んだ店は……奇跡的に7名座れた!
勝った、今夜はドン勝だ!!
飲み物とツマミを適当に頼み、待つこと数分。
黄金でできた鉄の塊――もとい、黄金に光るお宝が机にずらりと並べられた。
並べたところを写真に撮らんかい
1週間ぶりの人、1年ぶりの人、はじめましての人。
あらゆるガチ勢の闇鍋状態と化した打ち上げ会場。ライブの話が尽きることはなく、筆者もあの空間にいつまでも居続けたいと思ってしまうほどだった。普段は(一応)糖質やらプリン体やらを気にしてしまうような高齢化社会に身を置く筆者ではあるが(尿酸値だけ判定悪いんだよ、いやまじで)、この日ばかりはプレミアムモルツが進むこと進むこと。
開始から一時間が経過した頃。
バス組を見送っても尚留まることを知らない参加者たちの超絶トーク。
既にビールを終え焼酎を経てハイボールに辿り着き、程よく酔いが回っていた筆者こと自称歌ってみた厨界隈の神原秋人(ただしアイコンは栗山未来)は、ついうっかり胸のうちに秘めていた思いを口にしてしまう。
「眼鏡なゆたんがさぁ、俺は最高に可愛いと思うんだよ。でも悲しいかな、ライブだとコンタクトなんだよね……」
周りのガチ勢によれば眼鏡姿でステージ立つこともあるらしいが、筆者の知っている眼鏡美少女なゆたんは即売会場にしかいない。
「わかる」「めがねなゆたんは可愛い」
深夜0時の居酒屋に集いしタチの悪い酔っぱらいメガネスト達から次々に上がる賛同の声に、筆者の心は深く満たされていった。と、同時にどうやら筆者は大変な過ちを犯してしまっていた。それはまるで、校庭のはにわを不慮の事故で破壊したことにより封印が解かれ、学校中に悪霊を解き放ってしまったような。
あるいは、身体のリミッターを外す魔法を使用してしまったような、そんな感覚。
正確には鉄血転化は魔法ではないが、まぁ細かいことは捨て置け
「今回、■■■■■が■■■■■だったから■■■と見■■■になったよね!」[編集済]
それが切欠だった。
次々に湧き上がる雄叫びの如き声。
「わかる」
「しかたない」
「ずっと見てた」
筆者もまた、熱気なのか毒気なのかわからない何かにアテられたように深く頷くしかなかった。これはおそらく記憶障害なのでそんな事は言ってないと思うが、見てしまうのは仕方ないとか言った気がする。いや、たぶんそれは気の所為だ。そんなこと言うわけがないしそんな不埒なことするわけがなかろう断じてだ。そんなことした日にはメシを奢ってやってもいい。
そう、健全が服を着て歩いているような筆者だ。神聖なライブ中によもやそんなヨコシマなことを思うはずが、
「ここだけの話、ここが(身振り)こう(手振り)なのもあって最高だった」
筆者は首が取れんばかりに大きく頷いた。
正直、すまんかった。
だが、間違えないでほしい。言ったのは筆者ではない。誰がそんな物騒なことをいうものかアイコンだけにしろ。ずっと思ってたことだけど口に出してないからセーフみたいなところがあるだろうあるということにしておいてくれいやほんと頼むから。
と、そこで時間切れ。
筆者も終電を逃しかねないのでここで打ち上げは終了した。もしあのまま続いていたら、今度こそ何をどう伏せてもブログに書けないようなことを口走っていたかもしれない。いや、そんなヤマシイ気持ちなんて一切ないのだが。なにいってんだこいつ。
快活は神、電車は悪魔
この日、筆者は秋葉原に宿を取っていた。新宿で打ち上げするのは目に見えてたんだから新宿で良かったのでは? と思われるかもしれないが、こちらにも都合というものがあるのだ。結論から言えば別に新宿でもよかったのだが、結果から論じてもいいことはない。
さて、新宿から秋葉原までの終電を調べるとこうなっている。
宿のチェックインの都合上、遅くとも2時までには着かなければいけない。
これは随分と余裕を持って到着できるじゃないか。気持ちにゆとりができた筆者。
最終の中央線は、驚くくらい人が少なかった。眠らない街東京において、まるでこの空間だけが眠りにつく寸前のような、不思議な静けさがあった。
気持ち良い揺れに思わず船を漕ぎそうになりながらも、なんとか御茶ノ水で乗り換えに成功。椅子に身体を預け、スマホの電池残量が15%を切ったという通知を確認しつつ、Twitterで今日の感想を追うことにした。
みんな #SON団のハッシュタグでいろんな感想をつぶやいている。カレー皿持って帰った人は無事に家についたらしい。4時起きで始発の新幹線とかハードすぎやしないか……なんてことを思いながら
キ ン グ ・ ク リ ム ゾ ン
――次は、市川に停まります。市川の次は……
電車のアナウンスではっとなって顔を上げた。時計を見れば1:03を指している。
おかしい、筆者はたしか0:41に御茶ノ水から中央・総武線に乗ったハズ。
それなのに気がついたら、降りる駅を大幅に過ぎていたという結果だけが残されていたのである!!
と、とりあえず次の駅で降りよう。降りてからタクシー拾うか諦めるか考えよう。
ほぼ誰も乗っていない電車から「いやいや、最初から市川に来る予定でしたけど何か?」みたいな顔して市川駅で降りた筆者。
知らない土地、知らない駅。
生まれてはじめて踏み入れた千葉県は、冷たい夜風が吹いていた。
ここでナビタイム神の登場。時間的にはまだ秋葉原までタクシー飛ばせば間に合うだろうと踏んでタクシー料金を調べてみたところ……
たけぇよ!!
ホテル代よりたけぇよ!!!!
うん、秋葉原の宿は諦めよう。
さようならお屋敷の夜更かし(行けたら行くつもりしてた)、さようなら俺の温泉。
そして、駅周辺にネカフェでもあればよいのだが……なんてことを思いながらあるき出したわずか30秒後、筆者は見つけてしまった。
シャワー付き、朝食付きで2,000円で泊まれる夢のようなネカフェそれが快活。
旅行者やバイク車載主にとってお財布に優しいことから、いつしか人々は口を揃えて言うようになった、快活は神であると。
喜び勇んで快活の門を叩いた筆者。なんと運良くフラットシートの席も空いていたので、心置きなく寝そべって眠ることが出来た。
混雑を予想していたシャワーも全く待つことなく使用できるという奇跡。これはもしやヒラマツアラタリウスの加護なのでは、とすら思えてくる。こうして、旅の終わりを予想外に快活クラブ市川店で過ごした筆者であった。
噂の快活朝食。これが料金に含まれているとは恐れ入った。やはり快活は神。
読者諸兄は、おとなしく飲み会場の近くに宿をとってほしい。それが筆者からできる最大の忠告である(1年ぶり2度目の寝過ごし)。
こんな終わりで大丈夫か
大丈夫じゃない、問題だ。
全般的に問題しかない最後の記事となったが、それもまた旅の楽しみのひとつなのだと思う。楽しいことばかりが旅じゃない、思いがけないことも起こるから旅は楽しいのだ。
5回に渡ってお送りしてきたライブレポ「『SON団 4th Live ワールドグルメツアー ~世界のグルメを食事抜きで~』に参加してみた」シリーズはいかがだっただろうか。少しでもSON団ライブの楽しさや熱量をお届けできていたら筆者としては嬉しい限りである。あるいは、何かのきっかけで偶然記事にたどり着いた参加者以外の人の中で、ひとりでも興味を持ってくれたら嬉しい。明日からはいつもの湯葉のように薄く伸ばした記事になると思うが、レポ記事をきっかけにこのブログにたどり着いた人もよかったら読んでくれれば幸いである。
思えば、SON団ライブも4回目となった。その間、ライブを通してたくさんの繋がりができた。第一回はケイティさんと二人で行った。思えばあれがはじめましてだった。第三回は直前のなゆたんワンマンで仲良くなった人達が集まってきた。終演後に念願かなってのん生民に出会えたし、今年は半日ずっと遊んでもらってた。
12年前ボロアパートの狭い部屋でニコニコを見ていた時にはまさかこんな未来がくるとは全く思っても見なかった。それもこれも、全部nayutaさんが「10周年記念ライブをやりたい!」「ワンマンライブやりたい!」と言ってくれて、それにJさんや社長、Re:さんやSolitaireさんが乗っかってきてくれたからなんだと思うと、本当になんだかすごいことになっちゃったぞ、という気分である。
改めてSON団の皆さんには感謝しても足りないくらいだ。あんなに素敵なライブを4年間も見せてくれたこと、最高のCDを作ってくれたこと、そして筆者をたくさんの人と出会わせてくれたこと。この縁が今後どうなるかなんてもはや予想できないが、確かな記憶として10年後の飲み会のネタとなっていることは間違いない。
SON団のみなさん、Solitaireのみなさん、そして参加者のみなさん、本当にありがとうございました。
#SON団 ライブからもう一週間🚩🌏🏃🏻💨💨
— nayuta (@7utauta) 2019年11月10日
遅くなりましたが!全体集合写真です!!!!!お納めください!!!!!
みんな良い笑顔😁😁😁
セトリはこちらから⏩https://t.co/qoubqcFV8g pic.twitter.com/i4ggqXE1Wt
筆者はうまい具合に隠れてる