仮想童話シリーズとは
みんな仮想童話の最新刊は買ったかな?
えっ、まだ買ってない? 「仮想童話って何」だって?
仮想童話とは、サークル「矢印キー」制作のオリジナル同人作品で、体感型MMORPG「Xanadu For Fairytale」の世界でヒロインがひどいめにあったりえっちなことをされたりする、正統派陵辱モノ作品です。
今回は<アリス>のアバターを手に入れた少女、有栖川音夢の物語「夢見がちな少女編3」の感想記事です。完全に前作「夢見がちな少女編1~2」の続き物、及び一部は同世界が舞台の別作品「血塗れの悪い子編」とも繋がっているので、まずはそちらを楽しんでから今作及び本記事を読むとより楽しめるかと思います。
ちなみに2の感想記事はコチラ↓
IFとか血塗れもちゃんと記事にしたいところです。ガンバリマス
超個人的、ココが良かった
・現実→仮想の”逆”フィードバック……そういうのもあるのか
女王との対決序盤。
胸を触られただけで感じちゃうアリスの表情に注目。
これがデバフじゃなく、これまでしっかりと開発されていた……開発されてしまっていたのだという事実が現実から仮想に逆フィードバックされているという全くの想定外の事態に対する戸惑いと、それに気付いてしまった悔しさ、恥ずかしさみたいなものがグッとこの一コマに凝縮されてる気がした。
今までのシリーズで仮想→現実へのフィードバックはあったが、ここへ来て現実→仮想である。こんなこと読者も、そしてアリス自身も全くの想定外。だからこの反応、だからこの表情なんだということを想像しただけでたまらない。
1,2,ifに続き夢見がちはこれで4作目となるが、そんな方向からアリスの心をへし折りにかかってくるとは……本当にあっぱれである。
・アリスが「おかしい」と感じるほど読者としては「楽しい」
今作はほぼ全編にわたってアナルを開発、調教されていくアリスを追っていくことになる。「おしりで感じるはずなんてない」と思ってたアリスはいきなり声が出るほどに感じちゃうんだけど、このギャップがたまらなく好き。
想定外のことに対する素直な反応と、それを受け入れたくない、イキたくないって頭ではずっと否定するんだけど、我慢できずイッちゃう。
初イキまでのアリスのセリフと表情に注目。「おかしい」「来ないで」「イキたくない」陵辱モノとしては百点満点だと思わないか。筆者は思う。場面転換前のアリスの絶望に染まった表情は、きっとこれからなにが起きるのかわかってしまっているからこその表情なんだろうなぁ……たまんねぇなぁ。
・「どうやって壊れない程度に壊していくか」こだわり抜いた脚本とそれに120%応える作画が合わさって最強に見える
場面転換を挟んで、一気にアリスの表情から余裕が消える。トンじゃうくらいの快感を、果たしてページとページの合間に何回その身に刻まれたのか。そんなことを想像させてくれる。
個人的にトンじゃったアリスを魔法(?)で強制的に叩き起こして、アナルバイブをたっぷり見せつけたあとに一気に挿入するっていう展開がたまらなくいいと思った。気絶したままヤられてるのもそれはそれで好きな人はいるかもしれないが、やっぱりちゃんと意識があって自分がなにされるのかわかったままにちょっとずつ心を壊されていくのが良い。
感じたことのない快感、恐怖。それでも安易に心を壊したりせず、ねっとりじっくり執拗にアナルを攻めていくという拘りが本当に素晴らしい。目を見開いて恐怖に怯えるアリスの表情がそれを物語っている。何度も言ってるがアリスの表情に注目して欲しい。一コマたりとも「おしりの穴気持ちいいでしゅぅもっとしてぇ」っていう表情が無い。だから女王も、読者も(おそらく作者も)「もっといじめたい」「もっとひどいことしたい」と思う。
ここまでの展開があったからこそ、本編ラストの怒涛の攻めが活きてくる。「降参なんてしない!」って言ったあとにまだひどいことされるなんて読者もアリスも思ってなかった。一旦静まった加虐心が反発で一気に高められる最高の構成である。首絞めの表情は必見なのでぜひ買って確かめて欲しい。
・全部「わかってしまった」からアリスは「怖い」。だから読者は抜ける
IF。まさに処刑。ずっと女王のターン。
何度でもイカされて、おかしくなってしまいそうなアリス。「もういやだ」「もうイキたくない」「おかしい」そんな感情が詰まった表情がそれだけでごはん何杯も食べられちゃうくらい好き。
からの、満を持しての膣攻めである。
もうね、ありがとうだよね。
これまで何回、何十回とイカされ続けてきたであろうということ、その快感が全部蓄積されてるってことを考えたら、アリスの恐怖感たるや想像を絶するものだろう。そんなことを考えると、あれだけ本編でひどいことし続けてきたのに、「もっとひどいことしたい」って思わされるからすごい。上のページの最後のコマの表情、控えめに言って最高では?
行為だけでなく、最後はしっかりと言葉も添えてアリスの心をへし折ってくれる女王。after√まで含めてほんと、読者の想像をどこまでも上回ってくれる展開に感謝しか無い。
・アナル責めは手段であって目的じゃない
これまでの作品すべてに言えることなのだが、作品のテーマ(目的)が一貫している。「可愛い女の子にひどいことしたい」ことへのこだわりが半端ないのだ。ヒロインを力や魔法で堕として性奴隷にしたいとか、自分からおちんぽおねだりするように調教したいとか、そういうことじゃない。あくまで陵辱。堕ちたらそれはもう和姦じゃん、という信念を作品から強く感じる。アナル責めでどうやってアリスの心を折っていこうか、とか、どこまで攻めたら壊さないギリギリのところまでアリスにひどいこと出来るのか。そこに対する拘りがほんとにすごい。あくまで目的は「ひどいことする」「じっくり心を折っていく」「でも簡単には堕とさない」これがブレないから矢印キー作品は最高なのだ。
総評
大満足。今作は最終巻である次回作に繋がる場面ということだが、陵辱モノに対する徹底したこだわりを強く感じる作りとなっていた。作画担当である星名めいとさんの言葉を借りるならまさに「Yesえぐいの!No快楽堕ち!」である。負けない・堕ちない・諦めない、という個人的陵辱モノ三大要素をしっかりとおさえた本シリーズ、完結までしっかりと見届けたい。