大満足でした
平日昼間だぞ
10日の金曜日。お休みを利用して岩手県立美術館で開催されているジブリの大博覧会を見てきました。
ガチ勢とは言わないまでも、そりゃあ日本で生まれ日本のアニメを見て大きくなったLITさんです。となりのトトロを始めとするいくつかの作品は、それはもう穴が空くほど見て育ちました。
せっかくお近く(と言うほど近くはないのですが)までジブリがやってきたということもあり行ってきたよ、というのが本日の記事です。
盛岡市内のお蕎麦屋さんでお昼をいただき、ナビを頼りに岩手県立美術館までやってきた筆者。
ミニ天丼セット890円。安い!うまい!
駐車場はコチラ、という案内看板を曲がるとそこには誘導員らしき人が立っていて。近づいてみると、何故か駐車場に入る前に止められる筆者。えっ、もしかしてあれですか、ここはご家族連れかカップルじゃないと来ちゃいけない場所ですか!? ジブリ作品というご家族で楽しむアニメ作品を、よもや30代独身男性が一人で楽しむのは許されないというのですか!?
そんな思いが一瞬よぎったんですが、どうやらそうじゃないみたいです。
誘導員「すいませーん、駐車場満車なんですよー」
いやいやいや、おかしいって。
この日は1月10日金曜日。少なくとも日本国内は平日ですって。ちなみにwikiによれば、柚木涼香さんの誕生日だそうです。おめでとうゆずねえ!
やっぱりアルクェイドだよなぁ、代表作は。
焦りはしたものの、ちゃんと臨時駐車場を案内してもらい、無事に車を停めることができました。さぁ、ジブリの世界にいきましょー!
腐海ってあんな感じなんだなぁ……
会場に入ると、まず目に飛び込んでくるのが宙を舞う巨大な飛行船と、
機械仕掛けのなんかすごいやつ(語彙力)
この感じですよね。特に二枚目、自然と人工物の調和というか一体感と言うか、まさにジブリ!って感じでした。しかも動く!ロマン!!
写真載せたあれ、実は動くんです。 pic.twitter.com/ZKpyIRjPp3
— LIT/litoruman (@hibihibi6969) 2020年1月10日
コチラも動くんです。 pic.twitter.com/NwwdM10I3W
— LIT/litoruman (@hibihibi6969) 2020年1月10日
ちなみにこれ以降は撮影禁止エリア(一部除く)なので、公式からの引用が多くなります。ご了承あれ。
展示室の中に入ると、まずトトロがお出迎え。
※公式から引用
トトロがねぇ、やっぱり何度見てもかわいい。超好き。許されるなら抱きつきたい。
その場合トトロに抱きつく30代男性というとてもヤバい構図になる気がしますが、まぁほらジブリだし(?)
続いて、作品で使われたポスターの展示。
壁いっぱいに飾られているポスター。ひとつひとつをじっくり見ることってそう言えばあんまりなかったなぁと思いながら見ていると、身体に異変が。
見ていて、不意に泣きそうになりました。
なんでなのかわかんないんですけどね、一枚のポスターを見ただけでぶわーっと物語が思い出されたり、情景が思い浮かんだりするんですよね。それをより力強くしているのが、やっぱりなんと言っても糸井重里さんのコピーでした。
”好きな人が、できました”
シンプルな一文なんだけど、ものすごく心に突き刺さる。
文字の力ってすごいなぁって思ったのと同時に、これを見た時にフッと登場人物と繋がった感じがしたんですよね。それで感極まってしまって、しばらくぼーっとポスターの前で立ち尽くしていました。
ポスター一枚一枚がホントにすごいなって改めて思いました。映画の内容を知らなくても、これを見たら「あっ、この映画見たい!」って思ってしまうような、そんな力がこもっていました。映画のポスターとか映画のキャッチコピーって、ホントにすごいですね。
続くは、過去に発売されたグッズ関係の展示。
※公式
写真中央に写っているの、なんだかわかりますか?
でっかいツボなんですけど、これよく見ると(というか写真からじゃ判別できませんが)カオナシが描いてあるんです。こんなもの作ってたんですねぇ。ロッソの飛行機の模型とか当時リアルタイムで見てたら欲しくなってたと思います。それくらい今見ても格好良い。
そして、今回の目玉展示のひとつ。
ネコバス!!
でかい! かわいい!!
中に入って写真も撮れるようになってます(ここだけは撮影OK)
さすがに一人なので中には入りませんでしたが、もうこのサイズのネコバスを見れただけで幸せいっぱいでしたね。
さらに奥へ進むと、今度はラピュタに登場するタイガーモス号の模型が展示してありました。それも夜空っぽい空間に、まるで雲の上にいるかのような演出で。
コクピットを始め、内装までしっかりと作り込んであってめちゃくちゃ素敵でした。あそこでパズーとシータがラピュタを発見したんだな、とか場面を思い出すだけで無限に見ていられそうな、そんな雰囲気の場所でしたね。
更に奥へ進んでいくと、今度はナウシカの世界へ。
そこはまさしく腐海。不気味な生物(と植物の混合物)の広がる世界の中に、それは圧倒的な存在感で佇んでいました。
王蟲です。
体長は約4mほど。おそらくはまだ子どもなのでしょう。
しかし、触れずともわかる(展示物には触れちゃダメです)ほど堅牢な外殻と、不気味さと怪しさが混在するフォルム。こんなものが実際目の前に現れたら、これほど恐ろしいものはいないとさえ感じました。
しかし、同時に目を離せない不思議な魅力もあって。現実には存在しない生物なのはわかっていても、今にも動き出しそうなほど精巧に作られた王蟲は、とても美しいもののように筆者の目には映りました。
他にも展示物は色々ありましたが、ひとまずレポはこれにて。
時間は、一周するのにゆっくり見て約1時間といったところでしょうか。場所が場所なだけに「みなさんぜひ!」とは言いづらいですが、なんらかの機会があって行った際にはきっと楽しめること請け合いです。
お子さん連れが多いんで中は多少にぎやかな感じになってますが、それもまたジブリらしくていいんじゃないでしょうか。
詳しいアクセス等は上記参照
ジブリ映画を見て「ヒロインがかわいかった」というのは実は一番の感想なんじゃないだろうかというどうでもいい余談
展示を見ていて思いました。ジブリに出てくるヒロインはあらためてみんなかわいいなぁと。年頃の少女に対する宮崎駿氏のこだわりというか執念に近いようなものを、改めて感じましたね。
例えば月島雫。
垢抜けてない女子中学生感がたまらないっすね。
というともしもしポリスメン案件なように思われますが、一旦110にかけようとしているその手を止めましょう。止めましたね?
キャラの造形が、ホントに年頃の女子中学生なんですよね。いや、変な意味じゃなく。これはめいっぱい宮崎駿氏を褒めてるつもりで書きますが、生々しいんですよ。手足の肉付き加減とか、アニメ絵なのは見てわかるんですが、そこに妙なリアルさがある。
内面的に見ると、自分の中の恋心というのをちゃんと理解していて、それを自分の言葉にすることができている。でも、恋愛というものに対してどうしていいのかわかんなかったり自分の将来というものに対して不安を抱えていたり。子どもから大人になっていく少女の複雑な心境をありありと表してるなぁって思います。
例えばキキ
この足たまんねぇっすね。
いや、そうじゃない間違えた忘れて。
キキはなんと言ってもトレードマークのリボン。キキは13歳と雫に比べて年下なんですが、この微妙な年の差の象徴がリボンにあると思うんですよ。まだまだ子供っぽくて、世界の中における自分の立ち位置とかそういうのを全然気にしてない。このあたりが思春期を迎えるか迎えないかの瀬戸際にある少女らしいリアルさだと思うんですよ。
本編中でも、かの有名なニシンのパイのところでショックを受けたりとか、トンボの心に全く気がついてないとか、前述の雫に比べても2歳という年の差は圧倒的に子どもなんですよね。
こういうふうに見ていくと、氏の少女にかける熱意とか愛情とかこだわりとか、ほんとすごいなってわかります。そんな人が作る作品なんですから、そりゃあ見たあとにヒロインがかわいかったって感想が出るのも納得というものです。
そう自分に言い聞かせながら明日も生きていこうと思います。俺はロリコンじゃない。