何このグッズ
どうも、毎日5,000兆円ほしいLITさんです。
でも実際5,000兆円あってもどこに置いておけばいいんでしょうね。
今年の我が国の国家予算が約100兆円。つまり5,000兆円というのは簡単に言うと50日本なわけです。日本を50個買えるほどのお金がある日自分の元にやってくる。そう考えたら、なんだか5,000兆円という金額が途方も無いものだという実感が湧いてくるような気がします。アメリカも10個買えちゃいます。
ところで、5,000兆円がやってくるとして、果たして5,000兆円ってどれほどの重さなんでしょうか。調べてみると、お札の重さは1枚1g。5000兆円ということはつまり5000兆g=5,000,000,000t。ウルトラ怪獣の中で一番重いとされるメガトン怪獣スカイドンですら200,000tだと言うのに。
そうなると、5,000兆円というのはなんとスカイドンの10,000倍の重さ。すごい、さすが5,000兆円。ウルトラ怪獣も軽々と飛び越えてきたぜ! なんて感心している場合ではありません。
5,000,000,000tなんて重さに木造住宅はおろか、鉄筋コンクリートの家だって耐えられるはずがありません。間違えてワンルームマンションにある日5,000兆円が現れようものならたまったものではありません。仮に5.5メートル四方の正方形の部屋に住んでいたとすると、100万円の束を2,343束並べることが出来ます。5,000兆円は100万円の束が5,000,000,000束あるので、これを積み重ねると2,134,016段になります。100万円の束の厚さは1cmなので、高さはそのまま2,134,016cm。メートルに直せば2,134m。会津駒ヶ岳が2,133mなので、会津駒ヶ岳と同じ高さの塔になります。圧力(Pa)は面を垂直に押す力(N)を面積で割れば出ますので、これを計算するとPa=50,000,000,000,000N÷30㎡=約1666666666666。
とてもじゃありませんが耐えられるはずがありません。仮になにか不思議な力で2,134mの高さの5,000兆円タワーが崩れないにしても、猛烈な勢いで地盤が沈下していき、あなたはズブズブと地面にめり込んでいく5,000兆円をただ眺めることしか出来ないというわけです。
これは悲しい。
しかし、狭い日本とは言え探せばきっと5,000兆円を無事に置ける場所があるはず。
そう考えた筆者が思いついたのはそう、東京ドームです。
広さや大きさの比較によく使われる東京ドーム。これならば日本を代表する広い場所と言っても過言ではありません。調べてみると、東京ドームのグラウンド部分の広さは13,000㎡。わかりやすく114m四方の正方形とすると、なんと100万円の束が1,068,000束並べられます。おぉ、さっきの2,343束と比べたら実に455倍。なんだか行けそうな気がしてきました。積み上げる段数としては、4,681段。100万円束の厚さは前述の通り1cmなので、高さはそのまま4,681cm。約47m。公式サイトによれば最高地点の高さは56mとある。残念ながらグラウンド部分の各所の高さまではわからなかったが、仮に低いところでも50m近くあるとすれば、無事に5,000兆円が収まることが判明する。
圧力(Pa)=5,000,000,000N÷13,000㎡=約385,000
これがどれほどの圧力なのか。ぶっちゃけ知ったこっちゃないですがさっきのワンルームマンションよりは随分小さくなったなということはわかります。人工芝のグラウンドでは耐えられないでしょうから、コンクリで固めてしまいましょう。なんだったら、ビルを建てる時の要領で地中に基礎を作ってしまいましょう。サンゴ礁だって立派な島としてなんとか成立させられるこの国です。頼めばどこかの土建屋がやってくれることでしょう。
ここまですればきっと、なにかの間違いである日5,000兆円を手にしても保管場所にこまることはありませんね。
そうです、我々は安易に5,000兆円ほしいなどと日頃から口にしていますが、5,000兆円を手にするというのは簡単なことではなかったのです。
5,000兆円を手にしようと思ったら、事前準備として東京ドームを買い上げなくてはなりません。そしてその後、グラウンドを一旦掘り返して地中に基礎を作る必要があるのです。ただ、直下35メートル地点には南北線が通っているのであまり深くはできません。そして東京ドームがいくらでお買い上げできるのかわかりませんが、少なくとも東京ドームをキャッシュで買えるくらいの財力をあなたがお持ちなのだとしたら……悪いことはいいません。やめておきなさい。
5,000兆円なんて手にしなくてもそのお金で一生遊んで暮らせることでしょうから。