ゆたんぽを抱いて寝る。

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冬歌が多い印象のまっきー楽曲の中から夏っぽい歌を幾つか教えたいんだ(今週のお題「夏うた」)

 

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軒下のモンスターも夏の名曲

 

まっきーと言えば冬のうたというイメージが強い人は多いと思います。実際、人気曲や代表曲を集めていくと必然的に冬っぽい歌が多くなりますし、ことラブソングに関して言えば冬歌の方が良曲揃いなことは確かです。

でも、まっきーの作る夏歌もなかなかいい曲が多いんです。夏はみんなが浮かれてはっちゃけて陽キャな野郎は彼女なんて作ってイチャコラしようぜ!みたいな季節。だけど根暗で陰キャな野郎にだって夏はやってくる。そんなちょっと後ろ向きな紫玉の青春ソングをご紹介。

 

夏は憶えている

夏休み、田舎でずっと遊んでいた子どもの頃の景色が蘇るような楽曲。同時に、都会の無機質な生活に少しだけ疲れが見えるような、そんな世界観がどこかノスタルジックで物悲しさもある、そんな楽曲。子どもの頃が楽しかったんじゃなく、いつの間にか自分が楽しさを見つけるのが下手になっていただけなんだよね。自分が覚えていなくても、夏は憶えているのだから。

 

witch hazel

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まっきーらしい「ダメな男のダメな恋愛」ソングのお手本のような一曲。曲調はすごく爽やかで浮かぶ景色は砂浜や潮風を感じる海辺、そこをオープンカーにあの子を乗せて走るっていう最高のシチュエーションなんだけど、その思いは決して口にできない。だって、「好き」と言ってあの子が困ったように肩をすくめるのが怖かったから。

 

くもりガラスの夏

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同じくまっきーお得意の「ダメな男のダメな恋愛」ソング。終わってしまった恋の、その後のお話。トランペットが最高に気持ちいい夏らしいメロディに載る歌詞は、メロディとは正反対のダメ男の一人後悔物語。何をするのも自分一人、そんなことに事あるごとに気付きその度に既に自分のもとを去ってしまった彼女のことが思い出されてしまう。そんな”僕”のことなんてお構いなしに夏はひとり歩きしていくのであった。

 

pool

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この物語の主人公は、想像だけど三十代後半で既婚者なイメージ。子どもを連れておもちゃ屋に行った時にふと花火を見て、不意に高校生の頃付き合ってた彼女のことを思い出した、みたいなシチュ。プールに行ったり一緒にかき氷を食べたりしたあの頃の甘酸っぱい思い出を噛み締めながら、そう言えばあの子は今どこでなにしてるんだろう、変な意味じゃなくもう一度会いたいなぁ、なんて思ってみたり。主人公にとって「夏」を象徴する存在、それはあの子だった。

 

花火の夜

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「僕」と「君」は幼い頃の親友同士。見た目がちょっと怖くて不良だなんてウワサがあったせいで最初は怖いと思っていたけど、話してみたらすごくいいヤツで一緒に花火を見ようって話になった。最初で最後の、二人で見た花火。その日に話したこと、君の横顔、下駄を脱ぎ散らかして石段に足を投げ出したこと、僕の手を掴む君の手の感触。全部花火を見れば思い出す。あの花火を見た後すぐに亡くなってしまった君も、どこかでこの花火が見えていたらいいのに。

 

鋭く尖った細い月

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若さは無敵と同意義。なんでも出来たあの頃。思い出すのは悪友と二人で夜中鍵のかかったプールに忍び込んで遊んだことだ。いいことも悪いことも学校の授業なんかじゃ教えてくれなくて、それは自分で掴み取るしか無い。主人公は、学校を出てなんとなく仕事についてみたものの、どこか空虚で満たされない毎日を送っている気がしてならない青年。でも、そんな不確かな今は鮮やかで確かな過去の積み重ねで成り立っている。今はこの先どうなるかわからないけど、だから希望も捨てなくていいんだ。空に浮かぶ細く鋭く尖った月のようにやんちゃで輝いていたあの頃の自分を思い出して、前に進んでいこう。

 

いかがだったでしょうか。まっきーも結構夏っぽい歌作ってるんです。もうね、こういう雰囲気の歌は大好物なのです。眩しい夏の太陽のような歌もいいですが、こういうパッと咲いて消える花火のような、あるいは田舎の真っ暗な夏の夜の風景のような、そんな楽曲もいいものです。

 

今週のお題「夏うた」

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