ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

死して尚生き続けるというのは芸人のほまれなのではないか

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内海桂子・好江の漫才も探せばネットで見られます。面白いので是非

 

芸歴80年、生涯現役

内海桂子師匠がお亡くなりになりました。

news.livedoor.com

97歳ですって。

いやー……なんか全然想像できないなって。97歳ですよ97歳。自分に置き換えると、少なく見積もってもまだ半世紀以上生きにゃならんのですよ。筆者が97歳になるときのことを考えると、物語の世界にしか存在しなかった22世紀という時間軸が、徐々に現実味を帯び始めるわけです。それだけそれだけでも途方も無いくらい遠くのことだっていうのに、そんな年齢まで仕事を続けている。

もう、想像もできません。

今の仕事をあと半世紀以上続けている未来はどう頑張っても想像できないし、そうじゃないにせよ90歳を超えて1人で立って歩いていられるかどうか。今はまだ若いつもりなのでちょっと靭帯切ってもまぁ一ヶ月やそこらでなんとか歩けるようになりますが、果たしてこの頃に五体満足でいられるのかすらわからないわけで。

 

生涯現役。

無責任な言い方になりますが、カッコいいですよねぇ生涯現役っていうフレーズ。歌丸師匠もそうでしたし、ケーシー高峰さんもそうでした。死ぬまでずっと何かをやり続ける。それも、人を笑わせるということで。

筆者はもちろん同じ舞台に立っているわけではないので同じことはできませんが、何かひとつ、一生涯とは言わないまでも長く続けられることを持てれば良いなぁと思ったり思わなかったりします。

 

とりあえずブログはもうしばらく続けばいいですね。

 

ナイツの内海桂子ネタはこれで完成する

筆者はかねてより寄席や落語のような演芸事が好きだと公言しています。寄席にも何度か足を運んでいますし、亡き大師匠の落語をYoutubeで見て過ごす時間もそれなりに多いです。

なんてことを言っておきながら、恥ずかしながら内海桂子・好江のネタって見たことないんですよ。いや、正確にはあると思うんです。まだ自分の中に演芸ブームが来ていなかった頃にテレビの演芸番組かなにかで、きっと一度や二度は。なので、意識して演芸に触れるようになってからカウントすればおそらくゼロ。それでも、内海桂子・好江という存在を筆者が認知しているのは、やっぱりナイツが事ある毎にネタにしているからなんですよね。

浅草の漫才には内海桂子・好江という大師匠がいること。桂子師匠は演芸場までいつも自分の足で歩いて通っていたこと。骨年齢が30代という驚異の数値だったこと。その割に脳年齢は120歳だったこと。

ご本人のネタをほとんどしらない筆者ですが、ナイツの二人のおかげでこれだけの情報をすでに有しているのです。どんな口調で話すのか、どんな声のトーンなのか。これもやっぱりナイツを通して筆者は内海桂子を見てきました。そしてこれは、おそらくこれからもっとたくさんの人が通ってく道なのだと思います。内海桂子という芸人を見たことも聞いたこともない人が、ナイツのモノマネやネタで知っていく。芸の道をあるき続けた人間が、最後は芸そのものになって生き続けていく。ある意味、芸人としての内海桂子は死んで完成したと言ってもいいかもしれません。そんな確信に近いものを筆者は持っています。

なぜなら、これには先例があるんです。

そう、彦六伝です。

www.youtube.com

言わずとしれた林家木久扇師匠の新作落語「彦六伝」はまさに医大な先例なのです。彦六伝は、亡き林家彦六師匠のことを面白おかしく落語に落とし込んだ木久扇師匠の十八番なわけですが、なんとなくナイツが桂子師匠のネタを作ってるのが同じに見えてくるんですね。大切で偉大な師匠の発した言葉や仕草のひとつひとつ。間近で一番見てきたからこそ出来る愛情に溢れた落語であり、漫才のネタです。

内海桂子という巨星は没しましたが、その功績や生き様はナイツの二人によって語り継がれていくんだろうなぁと思うと、なんだかやっぱりすごい人だなぁと思うばかりです。

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