ゆたんぽを抱いて寝る。

ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

本を売るならのお店に本を買いに行く

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こういう居抜き店舗好き

 

ちょっと期待した

今日もだらりと雀魂をやってからこの記事を書いている。集中力が保たないので半荘1回と決めているのだが、面白い一局があった。

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配牌は二対子に嵌張待ちと么九牌という微妙なスタート。順調にヲタ風から切りつつ様子見ようと数順経つも、

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引けども引けども牌の周りが悪い。というか南が暗刻ってるし。

最早これは早々に安牌集めに入るべきかと思いながら、ふと河を見て気付く。「これ、流し満貫コースか?」と。

yutakanajinsei.com

どうせこのまま行っても手が出来なさそうな状況。幸い誰も筆者の捨牌で鳴いてないし、それなら流し満貫狙ってみるかと舵を切る。

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16巡目までなんとか繋ぎ、ここまでは見事に流し満貫コース。ツモはあと2回。ちょっとドキドキしてきました。そして17巡目――

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\(^o^)/

 

まぁそう上手く行ことはないわな。

ちなみに何も考えずツモ切ったら南家に振り込むっていう。2000点でよかった。

 

結局見つからない

先日、仕事帰りにジムに向かうも明かりが落ちていた。水曜定休と記憶していたので不思議に思い手元のカレンダーで確認しても、やはり休業日との記載はない。

ジムに行く前は軽く腹に物を入れていくので、結局ただ間食しただけの人になってしまった。せっかくここまで出向いてそのまま帰るのも癪だったので、そのまま足を伸ばしてすぐ近くの本を売るならのお店に行くことにした。これといって欲しい物はなかったが、欲しい物を探して行くほうが稀だ。適当に立ち読みでもして、気に入った本があれば買ってくればいい。

車を走らせること数分。店に着いたのは20時半頃だった。そこでふと、嫌な予感が頭をよぎる。昨今の短縮営業の煽りを受けて、この店も早々に店仕舞いしてしまっているのではないだろうか。そもそも筆者はこの店の閉店時間を知らないのだから嫌な予感もクソもないのだが、閑散とした駐車場を見て思ってしまったのだから仕方ない。

果たして、入り口に書かれていた営業時間は「10:00~21:00」そして短縮営業をしている様子もない。どうやら単に閑古鳥が鳴いていただけのことだったようだ。一安心して店内へ。しかし、閉店間近と言えど驚くほど客の入りが悪い。国道沿いという立地は悪くない、どころかいつもなら駐車場所がないくらいの客入りだというのに。こんなところまで例の病魔の影響が及んでいるのかと思いながら店内に入ると、聞き慣れた店内放送が耳に入ってくる。そう言えば昔は清水国明がヘビーユーザーという体で店内放送に出ていたことを思い出す。聞いたところによると、清水国明の身内がその昔役員をやっていたつながりがあるらしい。

単行本をぼんやりと眺めていると、そういえば続きを買ってない本があったなということを思い出し、一冊手にとってパラパラと目を通す。長い間続きを買っていなかったせいで、どこまで買ったか忘れてしまっている。こういう時、この店は気軽に中を検めることが出来て非常に良い。新品なら無闇矢鱈に立ち読みすることも憚られるが、古本ならば問答無用に立ち読みが許される。それどころか、この店は立ち読み推奨と言っても過言ではない。数ページに目を通したが、結末を思い出せない。ということは持っていない本ということだろう。表紙に覚えがあった気がしたが、おそらくは気のせいだ。本来なら新刊を求めるべきだということは分かっている。この店で買っても作者に1円たりとも入らないことを、小説を愛し真似事程度とは言え小説を書くということを趣味としてやっていた人間としてあるまじき行為だと思いながら、心のどこかで「まああの人は売れっ子だから」と言い訳して手の中に収めた。本棚に眼鏡美少女のイラストが目印の単行本が一冊増えると思うと、それだけで高揚感に包まれるのが分かった。

と、ここで思い出した。この店で探すのにおあつらえ向きな本が一冊あったのだ。

著作は小説執筆の教科書、筆者が勝手に師と仰ぐ榊一郎先生と、その榊先生が専門学校の教壇を見て惚れ込んだ五代ゆう先生による創作ハウツー本。期を逃して買いそびれたままついに手に入らず終いとなってしまっていたことを思い出し、探すことにした。

しかし、ここで問題発生。読者諸兄が店員ならば、この本を果たしてどの棚に並べるだろうか。「創作」というジャンルの棚があれば一発なのだが、どこを探してもそれらしき棚は見当たらない。「サブカル」の棚かと思って見てみるも、一昔前に流行った「○○の秘密」「○○の☓☓は間違い」みたいな本が並んでいる。ここではないと思いつつ、ふと足が止まる。「死ぬかと思った」こんなに出てたのかと驚愕する。この本が出ていたのは、記憶が確かなら筆者がまだ学生の頃だ。学校で友達と爆笑しながら読んだ記憶が蘇ってくる。古本屋だと思ったらどうやら巨大な時間遡行発生機に迷い込んでしまっていたようだ。

慌てて現代に戻ってくると、気を取り直して店内を練り歩く。が、しかし一向に見つからない。お目当ての一冊どころか、創作ハウツー本らしき書籍の一冊も見つからないではないか。この地域にお住まいの人間はそんなに創作に興味がないのか、あるいは全員が全員、大切にしまい込んでいるのか。結局、店を2週しても見つけることは出来ずに、気がつくと閉店時間が迫っていた。店員ももはや閉店間際まで何も買わずにぶらついている客以下の存在に気を遣うことをやめたのか、あるいは筆者がいつの間にか死んでいて誰にも見えていないということを誰も教えてくれないのか、モップやハタキを持って歩きまわる姿を見かける。

慌ててレジに向かおうとしたところで、ふと先程から繰り返し流れている店内放送を聞いて愕然としてしまった。

「お客様にご案内いたします。ただいま、感染防止の観点から店内での立ち読みをご遠慮いただいております。お客様におかれましては、ご理解の程――」

待ってくれ。この店から立ち読みを省いてどうする。立ち読みこそアイデンティティではなかったのか。ミラノ風ドリアのないサイゼリヤみたいなものだ。いや、サイゼはワインも美味い。あの値段のグラスワインの癖に美味い。違う、そんな話じゃない。そこで合点がいった。立ち読みできないこの店に用事がある人間など、ましてや閉店間際に来る人間などそりゃあいないわけだ。むしろ、日中すら人が入っているのか怪しいところである。

なにはともあれ、閉店時間も迫っているし立ち読みするなと言われればこちらも長居する道理はない。最後に棚を一通り眺めながらレジに向かおうとして――一冊の本が目に留まった。思わず手に取る。

ユキナ婚。

ユキナ婚。

  • 作者:木下 優樹菜
  • 発売日: 2011/02/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

発行年は2011年とある。猛烈に中身が気になる。どんな幸せな結婚生活がそこに綴られているのか。今現在の彼女の境遇を踏まえると、尚の事読んでみたい欲に駆られる。偶然とは言え発見してしまった時点で面白すぎる案件なのだが、その中身がいかほどなのか。彼女が人生で一番幸せだったであろう時期を切り取った本が、目の前にあるのだ。読んでみたいに決まってる。なんだったら事務所総出で読んでみたい。

しかし、立ち読みするなというアナウンスが今も繰り返し流れている。値段を見れば、110円。自慢じゃないがはした金もいいところだ。

逡巡の末、そっと本を棚に戻した。代わりに隣接しているマックでコーヒーを買った。なんとなく10円儲かった気分がして、いつもより美味しい気がした。多分気のせいだ。

ちなみに、買って帰った本は思いっきりダブりだった。こっちは気のせいじゃなかった。

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