ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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みんな気軽に寄席で落語聞こう

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割と真面目な記事です

 

みんなの考える寄席のイメージ

こんばんは、気軽に寄席に足を運ぶのが好きなLITさんです。

 

落語を聞くのが好き、寄席に行くのが好きという話をいろいろなところでするんですが、よく言われるんですよ「すごーい」って。

個人的にはなにも凄くないと思ってるし、お金もないので3,000円で夜までダラダラ過ごせるコスパのいい場所程度の認識しかない寄席ですが、知らない人に言わせるとなんだか敷居が高いみたいな、そういう場所なんですって。

 

そんな筆者が個人的に言われたことは、だいたいこんな感じです。

・そもそも寄席って何やってるの? 落語家が出てくるの?

・どこでやってるの?

・落語って難しくない?

・なんか敷居高そう……

 

恐らく、寄席ってなんだかわからないというのが大前提にあって、そのなんだかよくわからないものに対する薄ぼんやりとした怖さみたいなものが「なんか敷居高そう」に凝縮されてるんだと思います。

そういうわけで、そこそこ長い期間(頻度は低いですが)寄席に通ったLITさんがそんな疑問に答えていこうかと、そういう記事です。これを読んで落語を聞いてみようって人が一人でも増えたらいいなぁ。

 

そもそも寄席って何やってるの? 落語家が出てくるの?

はじめの疑問。寄せる席と書いて寄席。わかりやすく言うと、ライブハウスです。キャパMAX500人くらいの小さなライブハウスそれが寄席です。漢字で書くとなんだか堅苦しくなる気がしますが、ライブハウスって書くとなんとなく優しい気がしません?

次に、出演者について。寄席=落語が聞ける場所という認識は正解です。でも、寄席=落語しか聞けない場所という認識は不正解です。寄席って小屋にもよるんですが、だいたい十数人の出演者が代わる代わる出てくるんですよ。要するに対バンです。出演者の多くは落語家さんなんですが、途中で漫才師やら紙切りやら曲芸やらマジックやら、落語家以外の芸人さんもたくさん出演してます。そういう人達を色物さんと呼んでたりするんですが、まぁそれは覚えなくてもいいです。

誰が出てるのか、今はネットで出演者情報が見られる便利な世の中。笑点で大活躍してるあの人やテレビで一斉を風靡したあの人が、普通に寄席の舞台に立ってることだって往々にしてあるわけです。というか、落語家にとって寄席は稽古場でもありメインの場でもあるわけで。なので、とりあえず寄席行ったことないけど気になるっていう人はいろんな小屋の出演者情報を見て、知ってる人が居たら聞きに行ってみようみたいな気持ちで行ってみてもいいと思います。筆者もそのクチでしたので。

 

どこでやってるの?

これは東京の話になりますが、都内には5つの寄席小屋があります。

池袋演芸場

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上野鈴本演芸場

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浅草演芸ホール

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新宿末廣亭

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国立演芸場

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この5つの小屋で基本的には毎日誰かが落語やったり漫才やったりしてます。今は例の病魔の影響で色々制限されてますが、普通に弁当食べたり(売ってます)お茶飲んだりお酒……は今はダメなのかな? どこ行っても気楽に見られるようになってます。混んでると二階が開いたりしますが、よほどのことがない限り今は1階で見られるかと。

 

落語って難しくない?

多分なんですが、みなさん「伝統芸能」に並々ならぬ高いハードルを想定してませんか。落語も歌舞伎も人形浄瑠璃も確かに一口に「伝統芸能」と言ってしまえばそれまでなんですが、落語って思ってる以上に難しくないんですよ。

筆者と同年代を生きた往年のアニメ好きは、その人生において一度や二度ドラマCDを聞いたことはおありでしょうか。きっとあると思います。本職の人に言ったらどちらからも怒られそうですが、乱暴な言い方をしてしまうと一人で複数役を演じるドラマCD(生演技)みたいなものです。そう考えるとなんだか行けそうな気がしてきませんか。

「でも、昔の日本が舞台なんでしょ? 歴史なんてちんぷんかんぷんだから話がわかんないかも……」そういう声が聞こえてきそうですが、ご安心下さい。古典落語と呼ばれる噺において、日本史の知識が必要になる場面なんてほぼ皆無です。なぜなら、落語の多くは江戸の町(もしくは大阪の町)の日常生活が舞台になってるものだから。外国じゃあるまいし、今も昔も生活スタイルなんてそうそう変わりません。だから、安心して聞けると思います。そりゃあ知ってたほうが楽しめることは多いと思います。でも、基本的に事前知識なんて要りません。あと、寄席に限った話をすればそんなに難しいネタやる人あんまりいません。ウケづらいネタわざわざやって滑るのは芸人さんもショックでしょうしね。そういう意味でも寄席って入り口としてはいいと思うんです。

落語家さんによっては新作落語(現代を舞台にした噺)しか演らないという人もいます。そういう人を見つけたらその人だけ追いかけてもいいわけで。前項で触れませんでしたが、寄席は基本的にいつ来ていつ帰ってもいいシステムです。再入場は出来ないところが多いですが、聞きたい人が舞台に上がる時間をだいたい予想してそれに合わせて来て、終わったら帰るみたいなスキマ時間の使い方としてもいいと思いますよ?

 

なんか敷居高そう

結局はこれに尽きるんだと思います。最近LITさんが「どうせ持ってても着ないんだから和服で過ごそうキャンペーン」を自分の中で開催してるせいもあって、「寄席って洋服で行ってもいいの?」みたいに聞かれることもあるんですが、これだけは覚えて帰って下さい。

寄席なんてのは極論、裸じゃなきゃどんな格好でもOKです。毛玉だらけのスウェット着たオッサンとか普通にいるし、家から着の身着のままの感じにクロックス引っ掛けてきましたみたいなお姉さん居たりします。上演中にぺちゃくちゃ喋ったり携帯鳴らしたりしなければ、それ以外のルールなんてなんにもありません。余談ですが別に落語聞きに行くから着物着て歩いてるんじゃなく、断捨離とばかりに要らない洋服を捨てていったら部屋着以外ほとんど捨ててしまい和服しかまともに出歩ける服が残ってないという、ただそれだけの理由です。

あぁ、あとあれ。パンフレットとかそういうのないですから。手ぶらで来て手ぶらで帰って大丈夫です。歌舞伎だとパンフレット買って最初に読んでおいたり、片耳で解説聞くイヤホンつけたりしてるの見ますが、そういうの一切ないんで。「いよっ、○○屋!」みたいな掛け声も別にないですし。たまにやってる人も居ますが、それはほら、アーティストのコンサートだって別にコールアンドレスポンスやらなきゃいけない決まりはないし、ヲタ芸マスターしないとライブいっちゃいけないってこともないでしょう。それと一緒です。やりたい人だけやればいい。そういうシステムです。

寄席の雰囲気って本当に気楽なんですよ? ずっと寝てるオッサンとかもはや当たり前のように居ますしね。繰り返しになりますが、落語って思った以上に難しくないし、寄席行くのに覚えなきゃいけないこともないし、飽きたら途中で帰ってもいいし、昼夜入れ替え無しなら3,000~3,500円で昼から夜まで見てられる。中には独演会やれば8,000円のチケットが完売するような人の生の落語が聞けちゃったりするし、そう考えるとすごいオトクだと思うんです。

 

それでも一人で行くの怖いっていう人は

LITさんが一緒に行きましょう。えぇ、ただ寄席に足を運ぶ理由が欲しいだけです。もっと言えば、「誰かに頼まれたから」という理由で百合子に積極的に喧嘩を売っていこうという、ただそれだけのことです。

まぁ、ぶっちゃけ落語なんてのは不要不急の外出の最たる例ですから。落ち着いた時にふと気になったら、この記事を思い出して「暇だしちょっくら寄席でも行ってみるかな」という気持ちで行ってもらえれば幸いです。

 ジロリがみたい人は浅草演芸ホール

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