偏見だけど割と見る
その③が一年以上前だとは思わなかった
そういえばこんなシリーズあったよね、と筆者自身がすっかり忘れていた転活譚。転勤はしたものの、やっぱり弊社色々とアレだし転職しかなかろうと重い腰を上げたところで、昔の転職活動であったあれこれを振り返っていきたい、そんな今日の記事です。
ちなみに前回までの記事はコチラ。
何も考えずに投げ続けるのも考えものだなと思った
将来の夢は働かずに暮らすこと。
こんばんは、おとなになっても子供みたいな夢ばかり見続けるLITさんです。
さて、随分久々になったLITさんの転活記録。
今回出会った会社は――それこそ2年くらい前になりますかね。まだ世界が例の病魔であれこれ騒ぐ前か、ちょっと騒ぎ始めた頃だったと思います。この時は、本当にお遊び程度にちょっと条件良さそうなところとかちょっと現職の業界と被ってるところとか、全然関係ないところとか興味本位でエントリーシートを投げては御祈りされて……みたいな遊びを繰り返してた頃だったと思います。
まぁ、その姿勢は今もあんまり変わってないんですけど。
ある時、1件「書類選考通ったんで面接来ませんか」的なメッセージが届きまして。
ぶっちゃけなんで応募したのかも覚えてないくらい全然知らない会社だったんですが、どうせ仕事も暇だしついでに東京で遊んでこようくらいの気持ちで面接行くことにしたんですよね。
その日集まったのは、筆者を含めて5,6人。いずれも、筆者より若い感じの人ばかりです。そこの会社も小さな事務所で、通されたのも小さな会議室――よりももっと狭い部屋だったと思います。
古い長机に、男女6人がすし詰め状態で座る。
紛いなりにも例の病魔で騒ぎ始めてた時期に、これはなかなか先行きが楽しみになってきましたね。そして、面接の時間に現れたのはベンチャー企業のおえらいさんを絵に書いたようなオッサンでした。いや、別にそこがベンチャーってわけじゃないんですけどね。なんとなく、そういうニオイがするオッサンでした。もうね、この時点でLITさん帰りたい。ブラックとかホワイトとかじゃなくて、絶対ここで働いたら色々と詰む。千尋だって「ここで働かせてください」って言わない。名前取られるなんてレベルじゃなく、人生取られる。
そんな直感と、同じくらいのワクワクに包まれました。
そしてそのオッサン、開口一番に言ったことが良かった。
「採用面接に移る前に……みなさん、コロナについてどう思います?」
どう、と言われても。一応それっぽいことを答えましたが、正直答えなんざわかりません。一通り全員の話を聞き終えたあと、オッサンはゆっくりと口を開きました。
「俺さぁ、コロナってみんな過剰反応し過ぎだと思ってんだよね。馬鹿だよあいつら」
うわーい、こいつぁやべぇやつだ。
いや、腹の中で思ってる人だっていますよ? でも、採用面接に来た転職者相手に話しますかと。それだけでもやべーやつなんですけど、それに酔っちゃってる感じなのが、これまた絵に書いたようなベンチャー企業の偉い人。無駄に横文字とか使ってそう。
そのあと、オッサンのコロナに対するくそどうでもいい持論を延々と聞かされ、
「と、いうことで。俺はこういう人間なんだけど、ここまでの話を聞いて『この会社やべーな』と思った人いたら帰っていいからね」
なるほどこれは都合がいい。
すっと立ち上がって「あ、じゃあ帰ります」そう言って帰りました。
今日、この記事を書くにあたってその会社どこだったかなぁと当時のメッセージやらなにやらを見返しながらググったんですけど、あのあと無事に潰れたっぽいですね、ハイ。
いやー、世の中いろんな会社があるもんですね。