ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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独演会とやかんと講談

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ちなみに今月いっぱいで長期休館に入ります

 

江戸東京博物館で開催された桂文治独演会に行ってきました

昨日は、両国にある江戸東京博物館で開催された桂文治独演会に行ってきました。

文治師匠の高座は、先週の墨亭に続いて2週連続。

l-i-t.hatenablog.jp

寄席よりもホール落語、ホール落語よりも独演会の方が着物でお越しのお客様が多い気がしますね。

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茶金は先週に続いて二度目でしたが、元々三代目米朝師匠が復活させただけあって舞台が京都なんですよね。京都弁というのは聞いていて気持ちがいい。最近京都にハマっている文治師匠だからですかね、この噺を最近多く演ってるご様子。

それで、トリの子別れがねぇ……これが本当に良かった。

上方では「子はかすがい」なんて言ったりもするこの噺、本来は上中下の超大ネタなんですが、多くの噺家はサゲの部分である下を演ることが多いですね。滑稽噺のイメージが強い文治師匠ですが、子別れやラーメン屋と言った人情噺もいいんですよ。緩急のある落語と言う表現が正しいかわかりませんが、笑わせるところは思い切り笑わせる、聞かせるところはしっかり聞かせる。11代目桂文治という噺家はそういう落語を演る噺家だと筆者は思っているので、その骨頂だなぁと見ながら思わずグッと来てしまいましたね。

いやぁ、いい独演会でした。

 

プロの講談が聞きたい人は寄席か独演会へ

開口一番を務めた弟子の空治さん。この日は「やかん」というネタを演りまして。またの名を「無学者は論に負けず」という根問いモノの噺なんですが、途中で川中島の合戦が出てくるんですよね。しかも川中島の合戦那須与一が出てくるっていうあたりこの「先生」の知ったかぶりが面白いんですが、この演目のミソはやっぱりここだと思うんですよ。

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扇子を張り扇に見立て、膝を尺台の如く打ち鳴らしながら語るその様は、まるで講談のよう。ここをいかに勢いよく演れるかどうかがこの噺の一番の見どころにして一番の難所だと思うんですが、空治さん見事にやりきってましたね。会場からも拍手が沸き起こるほどでした。

 

筆者も、最近になってようやく講談の耳が出来てきた気がします。

今はありがたいことに地方に住んでいてもネットでプロの講談師が読む講談が聞ける時代。飛ぶ鳥を落とす勢いという言葉がピッタリの当代神田伯山先生の連続物も、聞いていくうちにどんどんハマってきまして。

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久々に高座で「やかん」を見たせいか、今度はどっぷりと講談に浸かりたいなという気持ちがメリメリと高まってきています。ミーハーと思われるかもしれませんが、やっぱり伯山先生の講談は筆者のような素人にもわかりやすく、それでいて勢いがあって引き込まれるものがあります。

あるいは、歴史が好きな人にとっては講談の方が(フィクションも混じってますが)史実に基づいた物語が多いので楽しめるかもしれません。いきなり独演会だとハードルが高いという人は、寄席に行ってみるといいんじゃないでしょうか。落語家だけじゃなく講釈師も高座に出てたりしますし、15分くらいの軽くて笑える話が寄席だと聞けたりしますので。

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