ゆたんぽを抱いて寝る。

ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

旅人を見ると、人は旅をしたくなる。一年に一回くらいだけど(後編)

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いい場所でした

 

いい陽気、いい散歩日和

前回で浄土ヶ浜にたどり着いた筆者。

 

浄土ヶ浜はありがたいことに無料駐車場が、それも3つもあるという素敵仕様でした。

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散歩コースを歩くのが目的だったので、第一駐車場に車を停めていざ出発。

 

歩道をテクテク歩いていくと、見渡す限りの海景色!

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海水がめっちゃ綺麗なんですよね。すごく透き通ってて、夏はここで水遊びしたら最高でしょうね。ちなみにここ、食事もできる施設が併設されていまして。

せっかくだし筆者もここで美味しそうな海の幸に舌鼓を打とうかとメニューを見ていると……

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なるほど焼ウニねーうんうんあれねー美味しいよねー……

 

 

じゃないから。

高くて手が出ません。

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お蕎麦とかうどんもあったんですが、ちょっとコレジャナイ感があったので今回はスルー。この時点で時間は2時前。焦ることはありません。

 

そのまま散歩コースを歩きます。この日は本当にいいお天気で、4月とは思えないくらい暖かくて。行き当たりばったりで来た割には、本当に良い日に来たものです。家族連れやカップルに紛れながら、1人でブツブツ言いながらスマホと一眼レフ持って歩く不審者それがLITさんです。いや、それすら気にならないほどにいいお天気でした。快晴の下では全てが許される。そう信じて明日も生きてゆきます。

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着きました、ここが正真正銘の浄土ヶ浜です。

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うみねこが、もうわんさか飛び交っていて、ずっとうみねこの声が聞こえてましたね。令和4年うみねこのなく頃にはここにありました。いやあのゲームそういうストーリーじゃないですけどね。

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子どもたちのはしゃぐ声とか、幸せそうな家族団らんの様子とか、観光客と思わしき人たちの、ちょっとテンション上がった雰囲気とか。そういうのを眺めてるだけでずっと居られそうなくらいいい場所でした。時間が許すなら、ここで本でも読みながら昼寝でもしたい。最高でしょうねきっと。

 

 

と、気が付けば時計の針はもう3時前。絶景やらなにやらも堪能したことだし、戻りましょう。ここまでからあげとおにぎりしか食べてないのもあって、軽くお腹が空いてきました。どこかでお昼でも食べつつ、良さげな温泉でもあればそこでゴールとしましょうね。

 

難民からの楽園からの

困った、メシがどこにもない。

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ランチ営業って、どこも14時とか15時で終わっちゃうんですね。

グーグル先生に調べてもらった場所が軒並み営業終了していて、困り果ててとりあえずローソンでお茶買って一気飲みした時点で、時間は15時半。このままだといよいよもって食いっぱぐれる可能性すら見えてきました。いつもなら昼飯くらいスルーしてもいいんですが、せっかく遊びに来たんだからなにかその土地っぽいあれをそれしたい。

そう思いながら地図とにらめっこしていた筆者の手が、ピタリと止まりました。

 

oasis385.jp

なるほど、道の駅。

前編でも書いた通り、道の駅には産直とレストランがセットになってると相場は決まってます。そうと決まれば話は早い。さっそく向かっていきましょう。

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微妙に高さが伝わりづらいですが、建物の2階部分まで津波が来たという証拠です。改めてすごかったんだなぁと。中はお土産屋さんや産直、レストランが入っているというお手本のような道の駅です。

お土産屋さんで見つけたのが、素敵なデザインのお酒。

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うみねこならぬ、うにねこ。この何とも言えないデザインが気に入って、買ってきました。お味の方は非常に飲みやすく、ばっけ味噌にドチャクソ合ってましたね。そして、肝心の昼飯。もう昼飯なのか晩飯なのかおやつなのかわかりませんが、とりあえず2階のレストランに行きましょう。

さて、何を食べるか。

 

①海鮮丼

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うん。おいしそう。美味しそうなんだけど、三陸の海で穫れるラインナップかこれ? という僅かな疑問。いや、王道の海鮮丼なんですけどね、宮古で食べる必要ある? という葛藤に駆られたので却下。

 

ソースカツ丼

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※イメージ

いや、さすがに海辺に来てソースカツ丼はない。意味がわからない。却下。

 

③四川塩ねぎラーメン

www.youtube.com

なんと動画がありました。

いや、宮古要素どこよ。もちろん却下。

 

さて困った。絶妙にコレジャナイ感満載です。これだったら浄土ヶ浜レストハウスで食べたほうが良かった気がする。しかし、LITさんは諦めない。第4の選択肢を見つけました。


④海藻そば

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わかめにふのりにめかぶ。海藻がこれでもかと入った、いかにも三陸の海らしいお蕎麦じゃありませんか。さて、お味の方はと言うと。

 

 

 

 

 

 

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いや、正確には「期待通りの味」でした。

間違いなくただのっけただけの海藻類。つゆはそのへんのめんつゆだと秒でわかる安心の味。絶対茹ですぎたか予め茹でたやつちょっとあっためただけでしょ感満載のコシも背中もへったくれもない蕎麦。

ある意味、正しい「田舎の道の駅にあるレストランで出てくる蕎麦」でした。

 

量だけはアホほど多かったのでちょっと後悔したのはここだけの話。

 

とりあえずお腹もいっぱいになったので、あとは風呂です。このために風呂道具をちゃんと家から持ってきている。さすがLITさん準備がよろしい。出来てないのは計画と出発時間と人生設計だけです。

電池が5%しかないスマホで検索したところ……あるじゃないですかめっちゃ良さそうなお風呂屋さんが。

 

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宮古市にある銭湯「旭湯」

 

この佇まい、最高すぎませんか? 今や消えつつある、ザ・街の銭湯です。ややもすれば地元の人間以外は立ち入っちゃいけないまであるくらいのローカル感。外のベンチでは湯上がりのお父さんがお茶飲みながらのんびりしてるし、下足入れは木札が鍵になってる昔ながらのロッカーだし、なにより久々に番頭のオバちゃんが居るのを見ました。

番頭さんのいる銭湯、見なくなりましたね。もう一気に懐かしくなりました。

420円払って、脱衣所で服を脱ぎ、運転と歩きで疲れた身体を熱いお湯で癒やしていきます。

 

 

 

はぁ~~~~~~~、最高。

 

やっぱり風呂は最高ですわ。

もうね、小さいことなんてなにもかも気にならなくなっちゃう。熱々のお湯に浸かってると、ホントそういう気持ちに――いや、あっつ……違う、いった!!

 

ここのお湯、「あつい」「ぬるい」の2つしかないんですが、「あつい」の方の熱さが尋常じゃない。今日日の半身浴とか温湯ブームとかそんなの知ったこっちゃねぇっていう田舎のスタイル、久々に味わいましたね。

あと、目の前のオッサンの肩からケツにかけて龍が踊ってるのがずっと目に入ってきて色々アレでしたよね。これも田舎の日常風景。脳内でずっとまっきーの「尼崎の夜空を見上げて」が流れてました。

www.youtube.com

なんやかんや30分くらい居たでしょうか。もうすっかりあったかいお風呂から出られなくなるくらい堪能した気がします。こういう昭和レトロな銭湯、近くにあったら毎日通っちゃうなぁ……

 

家に帰るまでが遊びです

さ、あとは家に帰るだけ。

車に乗り、近くのローソンで本日2本目のお茶を買いつつ、バイトの可愛いJK(推定)に気持ちの悪い視線を送りつつ帰りのルートを検索。およそ1時間半、まぁこんなところでしょう。

 

 

行きと帰りでずいぶんと違う道を案内されている。

 

それに気がついたのは、20分くらい走った時でした。最終的に無料の高速に乗るハズなのに、走れども走れども一般道が続いてます。内陸に向かってるハズなのに、何故か右手には先程まで堪能した太平洋がずっと見えている。

おかしい。

いや、でもグーグルマップの検索が間違うハズはない。ここほんとに車で通れるの? みたいな場所を案内することはあれど、最終的に目的地にちゃんと送り届けてくれる。それがグーグルマップのアイデンティティみたいなものです。目的地すら違えるようなら、おめぇぶっ○すぞ案件です。

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アイデンティティ田島

 

路肩に車を停め、再度ルートの確認。

目的地は「自宅」

そう、Googleは一度自宅を設定すると次から「自宅」として案内してくれる素敵な機能が……ん、自宅?

 

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前の自宅ゥ!

 

あっぶね。このまま行ってたら真っ暗になってから前のお住まい経由今の自宅っていうクソ意味の分からない帰宅をキメるところでした。20分で気づけて良かった、本当に良かった。

ちゃんと今の自宅に住所を修正し、あとは無事に帰ってくることが出来ました。

 

まぁ、風呂道具を風呂屋に忘れて一度取りに戻ってるんですけどねこの人。最後まで色々とやらかしてますが、楽しいプチ旅でした。宮古以外にも、またどこかにふらっと行きたいですね。来年くらいかもしれませんが。

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