ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

雌豚閣下の誕生日なので記念すべき復帰アルバム『蹄、再来』を盛大にdisる

disる記事です

 

雌豚?知らねぇよンなやつ

遡ること15年前。

正確にはそれよりもう少し昔――某巨大掲示板の某板で歌声をネットに載せて遊ぶとかいう頭のおかしな連中が居たことを知っている人間は、もうだいぶ少なくなってきたことだろう。その中に、後に自ら「雌豚」と名乗る頭の中が豚インフルエンザな人物、もとい豚がいたことを覚えている人間は、果たしてどれほどいるのか。

2007年、彼女はニコニコ動画の歌ってみたカテゴリにその四足で殴り込み、次々と頭のおかしい動画をネットの海に晒し続け、ついには超大手メジャーCDレーベルの企画にも参加し……そして唐突にネットから姿を消した。

 

2021年、消えた時も唐突なら復帰も唐突だった。

フルアルバムのCDを作りたいというなんともフザケたクラファンを見事達成させ、出来上がったCDをその蹄に引っ掛けてイベントに潜り込みやがった。半年後も再びミニアルバムを作りやがった。超絶人気ボカロPの曲をさらっとカバーまでして、だ。豚如きが調子に乗りすぎである。それは後日キッチリ語るから覚悟しておけよこの雌豚が!

 

誕生日?勝手に祝ってろこの雌豚が!

6月17日は、この豚野郎――じゃない、雌豚の誕生日だという。

人間だけじゃなく雌豚にも誕生日があることを今日知った。事前に教えろ。半年前に告知しろ。豚はホウレンソウも出来ないのか。知ってたらもっと盛大に祝えたのに。仕方ないから、復帰アルバム『蹄、再来』がとてもじゃないがアレな出来栄えだったのでLITさんが代表して全曲キッチリdisってやろうと思う。

聞くかどうか迷っていた人も、この記事を読んできっと思いとどまってくれるに違いない。

 

ゴシック好きが溢れすぎてて最高過ぎる

1.蹄、再来

www.youtube.com

最初に言いたい。なんだこのMVは。クラファンでウハウハだからカネをジャブジャブ使ってド派手なMVでも作ってやろうってか? は? これ1人で作ってる???? 嘘も大概にしろよてめぇこんな超絶ハイクオリティのMVが1人で作れるわけがねぇだろ。数十回は見たけど見るたびに物語が妄想出来て困るんだよ!!

曲もさぁ……お前ゴシック作って歌っておけばいいって思っただろ。自分がローゼンメイデンアンパンマンの人だという自意識が強すぎるんだよもっと歌えよ毎秒歌えよ。ローゼンメイデンアンパンマン→雌豚→アリプロとゴシックに入っていった人間としてこんなにテンション上がる1曲目はねぇんだよ。あと歌詞。お前さぁ「故郷の地は遠くに 崩れ落つ城壁は 虚しさから際立つ 黒と白の不均衡」って聞くたびに熊本城が頭を過って仕方ねぇんだよ狙ったのか狙ったよなグズグズしてないで毎秒復興を祈っとけ。

 

2.コクエの天使

1曲目との温度差が激しすぎて風邪引くわ。このテンポのゴシックと雌声の響きが相まって完全に初期のアリプロのバラードが好きなLITさんに刺さりまくってるんだよ。刺さりまくって抜けねぇじゃねぇか。なんだか最近どこかで「間奏要らない」みたいなことを抜かす若者が増えたとか聞いたけど、TAKTZさんの作る最高の音源聞いてもそれ同じこと言えんの? ってくらいまじで脳汁ドバドバでゴリゴリのゴシックだからまじでお前らこれ聞いてみ?? 豚声は……まぁ何も言うことはないけど、サビの盛り上がりが最高だったからメロとサビだけ聞けばいいんじゃねぇの?

 

3.地下行燈

はぁ~~~~~~~トランペットの音が気持ちいいんじゃ~~~~~って開始0秒でなるから全世界50億人のトランペット入り音源好きはまずここから聞けばいいと思う。オシャンなジャズ調のアレンジは白田将悟さんの仕業か。和ゴシックというか和ジャズというか(そんなジャンルがあるのかしらないが)、とにかく曲全体に漂う夜の京都感が半端ない。どうすんだよ京都行きたくなったじゃねぇか「わーい京都も埋まったー」じゃねぇんだよさっさと全国埋めろ。

なんだなんだ歌詞に合わせてちょっと艶やかに歌いやがって。雌豚の癖に調子乗ってんな? そんな豚声のバリエーション持ってるならさっさと言い出しやがれってんだよ。っていうかお前歌詞の引き出しどんだけもってんだよ嫁入り道具の桐箪笥かよ。

 

4.禁断のGrimoire

タイトル。タイトルがもうアリプロ感満載なんよ。タイトル詐欺か、タイトル詐欺なんか???? いやタイトル詐欺じゃねぇわこれ完全に『蹄、再来』で掴まれた心をそのまま握りつぶしてくる曲じゃねぇか。完全にゴシック大好きが散りばめられすぎてて毎秒ヤバい。人間に歌うのが難しい音階とか間奏のマジで壮大な音源とか、とにかくゴシックが好き、音楽が好き、が詰まりに詰まってる王道のゴシック調の楽曲に仕上がってて時間泥棒感が半端ない。お陰で作業が全く捗らない。どうしてくれる。で、『誇りと名前まで授かる僥倖』『誇りと幾万の記憶は今日の為に有る』って辺りの歌詞はもうこれ、お前……そういうとこやぞ!(歴史を振り返る系の歌に弱いオタク)

なぁ、”雌豚”よ!!

 

5.錯乱旋回曲

読めねぇんだよ!ゴシックあるあるなんだよ!!あとクソカッコイイが過ぎるんだよ。カッコよすぎて朝イチにこれ聞いてから出勤するみたいなことやってテンション上げまくる程度にこの曲のスピード感、ドラムのdkdk、ゴシックメタルっていうの? こういうの大好物すぎるからまたこの手の曲作って欲しい。音源で銃声を再現してたり細かいところまでこだわり抜いた緊張感と疾走感が本当に、本当にカッコイイ。それに負けずとも決して邪魔しないどころかそれまで込みで一つの楽曲になってる豚声。雌豚の癖に生意気だぞもっと歌え。

……あれ、これもしかしてタダのFPS下手な人の歌?(その解釈やめろ)

 

6.御旗のために

えっ、VIP旗のもとに? いや違った『御旗のために』だったわ。これでこのアルバム6曲目になるんだが、まじでTAKTZさんの楽曲の引き出し半端ないな。基本の形がありながら、王道からメタルからバラードまで本当に多岐にわたる曲が作れるし、どれも違った良さが溢れてる。ストリングスがめっちゃいい。すごいオシャンなんだけどちゃんとゴシックなのすごいいい。あと「御旗」とか「刀の先」とかワードがちょいちょい和に寄ってるおかげで、心なしか和の香りが漂ってきて緑茶が捗る。「倶利伽羅」とかちょいちょい仏教用語が入ってる当たり、やっぱり和ないし東洋に寄せてるのが雌豚の癖にニクいことしやがる。それでいて「ただ貴方のために」「その御旗のために」っていう報われない恋(忠誠?)のちょっと悲しい物語なのがさぁ……ほんっとお前、そういうとこやぞ。

 

7.Imperfect Stars

おいおいおいおい。ここへ来てこんな大胆な編曲持ってくるのズルくね? えっ、編曲誰? Atreeさん???? やっべイントロで宇宙に吸い込まれるかと思った。ただ雌豚よ、てめぇ「宇宙」と書いて「ソラ」と読むのはゴシックじゃなくロボットアニメだからな。いいぞもっとやれ。この曲、聞きながら架空のロボットアニメ(TBS系列、土曜夕方6時枠)の妄想がはかどりすぎるから困る。どっちかって言うとOPよりEDなんだよなこの曲。主人公が男の子じゃなくて女の子で、亡国のお姫様がひょんなことから巨大ロボットを駆って戦う……みたいなストーリーのアニメのEDなんだってこれ(妄想)。

そういう妄想で仕事が手につかなくなる事が多かったのでこの曲を聞くのは皆さんオススメしません。ロボットアニメ好きには絶対すすめません。

 

8.系統樹

ここまで来るとイントロの時点で「はぁ~~~~~~~TAKTZさんの音源~~」ってなる病気に罹ってる恐れがあるので、このアルバムやっぱり買うべきじゃない。ブロンドの巻毛、蒼色の瞳。どう考えてもMVの子(そしてジャケットの子)なんだよなぁ。系統樹ってタイトルもそうだし、ストリングスが目立つ音源もそうだし、散りばめられた歌詞もそうだし、聞けば聞くほど妄想が捗る楽曲になってる。スルメ曲っていう言葉があるが、本当にその通りの曲。聞くたびに発見があって、妄想が捗って、どんどん頭の中で膨れていく。

この曲だけで数時間溶ける危険性が有るので、妄想癖の人は絶対に聞いてはいけない。

 

9.Pray

壮大感という言葉がピタリと当てはまる。ズシンと来る、シンプルな音構成だからこそ豚声が無駄に際立って耳に飛び込んでくる。豚声が強調される楽曲だから、歌詞にもどんどん目が行く。どの楽曲もそうなんだけど、雌豚の作る詞は「生と死」とくに「生」の部分が強く感じられる物が多い気がする。生と死のせめぎあいというかなんというか。

背後に震災とかいろんな経験があって、それらが全部今の雌豚に繋がっているのだとしたら……人生ホント何が起こるかわからないなぁとしみじみ思った。いやコイツは豚だけども。派手さはないんだけど壮大で、その分しっかりと地に四本の足が付いた楽曲。豚声をじっくりと堪能したいとう奇特な人間にだけ勧めたい。

 

10.アリア

アルバムを締め括るのは、まさにラストと言った感じのしっとりとしたバラード。此処まで来たらせっかくなので最後まで豚声を摂取して欲しい。「私はまだ此処で歌っている」ここに今の雌豚の気持ちが全て凝縮されていた。ここまで通して聞いた貴方に、この声がどう届いているのか。少なくとも、筆者には声が届いた。届きすぎて久々にこんなに長い記事を書いてしまった。

 

聞きたい?頭湧いてんじゃねぇの?

ここまでdisったら、流石にネガキャンも完璧だろう。よもやここまで読んで興味を持った人がいるとは思えないが、この記事を読んで是非自分も音源を聞いてやろう、聞いてネットに悪評を流してやろうと思う同士がいるかもしれないのでサブスクのリンクを張っておくことにする。

linkco.re

間違ってCDのリンクをコピーしてしまったのでこれも供養がてら貼っておこう。

booth.pm

 

 

 

 

 

 

 

雌豚閣下、お誕生日おめでとうございます。

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