ゆたんぽを抱いて寝る。

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2022.6.12「nayuta 15th Anniversary Live 青の結び目 -Blue Knots-」レポその2(昼の部後半)

後半も最高でしたね

 

前回

MC3

カバー曲についての振り返り。やなぎなぎさんの楽曲が本当に好きなんだなぁというのがよく伝わる。なまゆたでもいろんなやなぎなぎさん楽曲を歌ってきたnayutaさんだが、まさかライブでアクアテラリウムを持ってきてくれるとは。あと、本人も大喜びしていたが当日晴れて本当に良かった。おかげで青空と青い海をバックにライブが見られるという最高のロケーションになった。

そして、お馴染みの「どこから来ましたか」という例のアレ。遠ければ遠いほどインパクトが強いのは東北在住でよくわかっているので、次回のライブの時だけ北海道民になれないものか本気で考えるなどした。あと、このライブをやるきっかけをくれたスペさんには本当に感謝しかない。足元のモーツァルトも心なしか笑ってるように見えるぜ!

 

10.時薬

 

「明日よもう来ないで」(月曜日)という社畜の歌、ではない。それを配信でコメントして作詞の人に「やめーや」と言われた人がいるとかいないとか。どこのLITさんだ。そんな裏話はさておき、この曲は次の雪凪と共に、本当にnayutaさんにしか、いや違う、その時のnayutaさんにしか書けない曲だったように感じる。歌に込められた思い、常に生と共にある死という存在、それをどう乗り越えていくか。

そういうメッセージが、歌声に載ってひしひしと伝わってくる。感情を載せるというより、感情が自然と露出すると言った表現が近いのかもしれない。それは自ら詩を書いたnayutaさんにしか出来ない。それほどまでに締め付けるような、でも最後に力をくれる歌声だった。

 

11.雪凪

これに関してはスペさんマジでスペさん……! と言わせて欲しい。それほどまでに鬼のような演奏力を目の前で見せつけられて、視線が釘付けになる場面がしばしばあった。それほどまでに難しい曲を、一発勝負で決めてくれた。本当にカッコイイ。

ピアノに後押しされて、歌うのもまた激ムズなこの曲を、しかし完璧に高らかに感情たっぷりに歌い上げたnayutaさんもまた、一流の歌い手としてそこに立っていた。時薬のようにぐっと押し殺す感情とは真逆の、撒き散らすような感情の爆発。理不尽に打ちひしがれて苦しくて泣きたくて消えたくなるような表情で、グチャグチャな感情を全部吐き出して、ラストはまさに鬼気迫るという言葉がピッタリな、そんなハイカロリーな歌を叩きつけてきた。

そして――最後に凪がやってくる。歌い終わったnayutaさんのちょっとホッとしような、少し物悲しそうな遠くを見つめる表情がたまらなく印象的だった。

 

12.蒼のキャンバス

 

「真っ白な紙に思い描く好きな色だけで溢れ」た様子をカラフルな照明の演出をフルに活かした、印象的なステージとなった。ここへ来て、表情がより一層明るくなったように見えた。それはきっと、今まさに15周年を迎えるという時に作った「2022年のnayuta」が目一杯詰まった曲だからなのだろう。

とにかく歌うのが楽しい、何かを表現するのが楽しい、それを届けたい! その気持ちが溢れ出して止まらない!! そんな様子が終始伝わってくる。蒼のキャンバスが収録されているアルバム「Portray Blue」で1番好きなのはどれ? と聞かれたら5時間くらい迷った末に筆者は「蒼のキャンバス」と答えるくらいに大好きな曲、それを本当に楽しそうに歌うnayutaさん。この後に歌う「追想の先へ」もそうなのだが、過去と現在、ふたつの自分はずっと繋がっていて、だけどそれに囚われてちゃだめで。最後はしっかりと前を向いて進んでいこう――そういう思いがストレートに飛び込んでくる。

だからこの曲は、nayutaさんが作る楽曲は本当に力になる。

 

13.phonograph

いやぁ……ここへ来て、この紫玉のバラード。なんという曲構成。この曲、オリジナルはドラムの音が曲の中心を担っていたわけですが、それをピアノひとつで成立させてしまうスペさんの実力たるや。むしろ、ピアノひとつという極限まで要素を省いたことによって、nayutaさんの歌声をどこまでも引き出すことに成功していると言っても過言ではない。

この曲を歌っている時のnayutaさん、一言で表すとすれば「神秘的」という言葉が適当だろうか。ずっと此処ではない、どこか遠い場所に視線を、意識を向けながら歌っているその様に、ただただ見惚れるしか出来なかった。愛する誰か、あるいは大切な誰かを失ってしまったその悲しみや苦しみ、断ち切れない思い……それらが全身から溢れ出しているのが否応なしに伝わってきて、このまま消えて無くなってしまうんじゃなかと思うほどに、会場は張り詰めた空気に包まれていた。

 

14.追想の先へ

 

そうですか。phonographのあとに、追想の先へですか。いや、ズルいわ。つまりそういうことなんだと。あんなに辛くて悲しくて泣きそうな曲も、前に向かって力強く進んでいこうって曲も、生も死も出会いも別れも過去も現在も未来さえも、全部「これが私の行く道」だと。そういうことですか、えぇ。

正直、この曲は絶対来ると思ってた。来ると思って備えてたけど、そんな覚悟は軽々と飛び越されてしまった。もう圧倒的。スペさんの神がかったピアノ捌きも、これまで歌ってきた13曲を全部受けて、今日イチの自信を持って堂々と、髪を振り乱しながらこの日1番表情豊かに歌い上げるnayutaさんの姿も、なにもかもが完璧すぎた。15年という歳月を積み重ねてきた経験が自信となって、それが歌として南港サンセットホールに響き渡る。今まで聴いた「追想の先へ」の中で1番だったように思う。

間奏からサビ、転調、そしてラスサビ……この部分に1番力が入ってて、この自信に満ち満ちたnayutaさんの姿は格好良くて綺麗で、なにより嬉しそうだった。自身を持って「これが私の来た道!」と客席に向かって高らかに言い放ったnayutaさんの姿に、15年という歳月を感じた気がする。

「あなたに 届いて」届かないはずが無い。本当にありがとう。

こいつさっきからずっと感謝してるな。

 

MC4

割れんばかりの拍手が止むのを待ち、nayutaさんはゆっくりと口を開く。今回の「青の結び目」というライブタイトルに込められた、思い。色んな人との関わりや結び目を大切にしたいという気持ちがあったという。それほどまでに長い期間活動してきたという何よりの証拠である。15年、趣味を15年続けるって控えめに言ってすごすぎる。そして、「青」という色が好きだということ。MVや曲のタイトルでも青や海をモチーフにしたものが多いのは、そういう理由だったのだろうか。

15年という活動期間についても、振り返るnayutaさん。「まさか15年続くと思ってなかった」「学生だったnayutaも、今では立派な社畜に」相変わらずの社畜ネタに、会場からは笑いが起こる。そして、次の曲が最後と告げた。本来なら「え~~~~」となるところだが、そこはコロナ禍。手でバッテンを作ってる参加者がいてほっこりした。これも新しい風物詩になっていくのだろうか。

なにはともあれ、最後だ。ライブの最後は、もちろんこの曲。

 

15.こうやって、いつまでも。

 

ここまで書いておいて恥ずかしい話なのだが、筆者は配信ライブの参加率が大変に低い。仕事だったり他事だったりで何かとスケジュールが合わないことが多く(アーカイブは全部見てる)、いつも最後に「またねまたね」でコメントが加速していく様子が羨ましかった。声は出せないけど、手は振れる。

穏やかな、でも少しだけ名残惜しそうな表情でnayutaさんは歌う。あぁ……配信ライブでいつも聴いているあの曲だ。まるで配信ライブを見ているような、でも目の前でnayutaさんが歌っていて……なんだか脳がバグりそうな時間がずっと流れている気がした。

「またねまたね」みんなで手を振って、ちらっと後ろに視線を遣ると会場に集まったなゆふぁんずの幸せそうな顔があって。それを一望できるnayutaさんがちょっぴり羨ましくて。これで終わりなハズなのに、それ以上に楽しくて幸せな時間だった。曲が終わり、惜しみない拍手に見送られながらnayutaさんと、スペさんは会場を後にした。

 

 

 

nayuta 15th Anniversary Live 青の結び目 -Blue Knots- 昼の部  完。

 

 

 

と、言うことはなく。

いつもライブの諸注意に書いてある「このライブにアンコールはありません」の文字が、今回どこにも無かった。それに今回、まだあの曲をやっていない。拍手は次第に手拍子に変わり、そして――

 

 

MC6

ライブTシャツに着替えたnayutaさんとスペさんが、再び登場した。途端に、手拍子は再び大きな拍手へと変わる。nayutaさんが着ていたライブT、サイズまではわからないがオーバーサイズになっていて可愛さ100倍だったのはここだけの話。グッズ紹介をする為にスペさんが立つ場面があったんだけど、床に立ってるスペさんとステージに立ってるnayutaさんが同じ身長だったのも、ここだけの話。

それにしても今回のライブグッズ、どれも本当にデザイン性に優れていて見た目も実用性もバッチリで最高だ。一部既に在庫切れのグッズもあるが、BOOTHで購入できるので手に入れていない人はこの機会に購入するといい。

7uta-nayuta.booth.pm

これは人外なので論外

 

会場のご厚意で窓にかかっていたスクリーンが上がり、外がはっきりと見えるようになる。やはりこのロケーションは最高だ。さぁ、そんな最高のロケーションの中アンコールに演奏する曲は――もう、これしかない!

 

アンコール.Blue Knots

アルバム表題曲にして、ライブタイトルにもなっている曲「Blue Knots」

この曲をライブで歌う日を、nayutaさんがどれほど待ち望んだだろうか。同じくらい、この曲をライブで聞ける日を、なゆふぁんず達はどれほど待ち望んだだろうか。歌の力、歌い続けてきた道筋は決して途切れるこなく、結び目となって繋がっていく。15年目でそのことに気付いたnayutaさんの今の素直な気持ちが、それを共有するスペさんの演奏が、聴いていて本当に心地よかった。

同じくらい、これが終わればこのライブが終わってしまうという事実が少しだけ寂しかった。夜の部もあるとは言え、このプログラムのこのライブはこれで本当に終わりなのだ。でも、きっとこの縁が途切れることはない。だって、nayutaさんがそれを歌で教えてくれたから。

終わるのを惜しむような大きな拍手が、南港サンセットホールの天井まで響き渡る。

最後は、4年ぶりの集合写真タイムだ。この写真が過去と現在、そして未来の自分を結んでくれる。そんな思いで、カメラに向かってタオルを掲げた。

 

セトリ

01. Decillion Encounter

02. この声が届く日

03. トレセの秘密

04. 垂直の青の果て

05. 君を掬う

06. アクアテラリウム やなぎなぎ(Cover)

07. ウィアートル rionos(Cover)

08. Life たまぁ~ず(Cover)

09. you 癒月(Cover)

10. 時薬

11. 雪凪

12. 蒼のキャンバス

13. phonograph

14. 追想の先へ

15. こうやって、いつまでも。

16. Blue Knots

 

夜の部の振り返りは、次の記事で!

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