ゆたんぽを抱いて寝る。

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2023.2.1 第466回ノラや寄席「新しいHACOプレ公演第1弾 古今亭雛菊・菊之丞親子会」

本当に楽しい会でした

 

HACOが移転します、しました

JR高円寺駅のすぐ近くにある小さいけど人気なフリースペースkoenji HACOが、2月1日よりすぐ近くに移転となりました。

JR高円寺駅の北口を出て左に向かい、信号を渡って直進、王将が見えたら正解です。直進するとイオンリカーが右手に見えてくる、そのお向こうが新しいHACOです。酒屋が目の前にあるので、打ち上げで酒が足りなくなってもすぐに買ってこれるという夢のような立地で最高ですね(酒クズ思考)

 

最高の杮落し公演でした

そんなHACOの杮落し公演として開催されたのが「古今亭雛菊・菊之丞親子会」

19時開演に間に合うかどうか非常に微妙な社畜事情でしたが、定時ダッシュでなんとか開演時間前に滑り込むことに成功。キャパ30ほどの小さい、まさにハコというのにふさわしい小屋は満員御礼の嬉しい好発進。

この日は、親子会らしく雛菊さんと菊之丞師匠が2席ずつでした。

 

  • 道灌 雛菊
  • 寝床 菊之丞
  • 仲入り
  • ふぐ鍋 菊之丞
  • 黄金の大黒 雛菊

 

一席目は雛菊さんの道灌。

すっかりお馴染み、裏梅の紋をあしらった桜色の着物に袴姿で高座に上がった雛菊さん。心なしか緊張気味なのも仕方ありません。客席よりも近い場所に師匠が居るんですから。

道灌は……おそらくまめ菊時代にも何度か聞いたし雛菊になってからも何度も聞いていますが、前座噺だけど演り手によってガラッと受ける印象が変わる噺ですよね。最近は高座でよくかけるのもあって、洗練された2つ目らしい道灌でした。

 

続いて、菊之丞師匠が高座に上がります。

師匠の着物が、これまた素敵なお召し物で。水色の着物に桜色の羽織というコントラストが、実に粋です。マクラからどっかんどっかん笑わせてくれるし、ここでまさかのトリが雛菊さんという発表があったりもするし。弟子にトリを取らせてくれるなんて、本当にいい師匠です。

でもって、今日の寝床がこれまた大変に良い一席で。旦那の仕草といい間といい、本当に素晴らしい寝床を見た気がします。それも、本当に手が届くくらいの距離で。いやぁ、本当に贅沢です。

 

仲入りを挟み、衣装替えをして再び菊之丞師匠が高座に上がりました。一席目とは一転して、焦茶色の着物に濡羽色の羽織というシックな装い。本当に、仕草ひとつひとつがいい意味で現代の人間じゃないんですよね。絶対江戸のいいところからタイムスリップしてきたか、あるいは江戸時代からずっと生きてるかのどっちかです。

時間は20時を周り、お腹も空く頃合い。そんな時分にですよ、ふぐ鍋って。ダメだって夜8時過ぎてからのふぐ鍋と二番煎じは。お腹減るから。ふぐかししの鍋が食べたくなるから。まるで鍋が見えるような仕草、まさに名人芸とはこのことです。

 

さぁトリを取るのはこの日の15時にラインで知らされたという雛菊さんです。

あと一席の辛抱でございます、という口調がやっぱり菊之丞師匠とそっくりなんですよね。マクラもほどほどに、トリでかけたネタは「黄金の大黒」でした。雛菊さんが黄金の大黒持ってたっていうのは全く知らなかったので、どこでネタおろしだったのか気になります。登場人物はガラッと多くなるし、トンチキな口上やら寿司落っことす仕草やらまぁ覚えることが多くて大変なネタですが、しっかりと演りきっていて終始笑いが絶えない高座でした。

 

楽しい打ち上げ

親子会も無事終わり、打ち上げに移行です。

自由に座って、ということだったんですが、気付いたら師匠と雛菊さんがすぐ隣っていうとんでもねぇ座席に座ってしまいました。師匠とも雛菊さんもいろいろな話をさせていただき、本当に楽しい時間でした。

古くから菊之丞師匠を追いかけているお客さん達にいろいろな話も聞かせていただいたり、美味しいお酒を頂いたり……いやぁ楽しかった。そう、お酒。菊之丞師匠が酒好きなのをみなさん知っていて、差し入れの一升瓶がまぁ集まること集まること。4,5本くらいあったんじゃないですかね。でもって、それが見事に全部開くっていう。いやぁ噺家の打ち上げって楽しい! 筆者も次の日仕事だっていうのに美味しくいただいちゃいました。

帰り際、どうしても菊之丞師匠にお礼を言いたくて終電が迫る中お話もさせていただきまして。以前ブログにも書きましたが、菊之丞師匠の芝浜が本当に衝撃的でとても良かったという話。

それと、この時の会に金翁師匠をゲストで呼んでくださったこと。あれがなければ、お元気な金翁師匠を高座で見る機会がなかったかもしれません。これをご本人に直接言えただけで筆者は満足です。

 

 

 

 

しかしまぁ、酔っぱらいってのは度胸あるというか恐れ知らずというか。あの丞様と写真を撮らせてもらうっていうね……しかもお弟子さんにカメラ頼むってホントお前は何様なのかと……

菊之丞師匠、雛菊さん、本当にありがとうございました。

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