ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

香草アンチ

キミもだめだね、セリくん

 

初めてのパクチーを口にした時

初めての恋が終わる時、みたいなノリで書いてますが、そんな甘酸っぱい胸キュンソングとは対局に位置するような、地獄のような人生初パクチーでした。

今から5~6年前のことです。

この日は、何故か無性に初めての店にふらっと入って知らない料理を楽しみたいという欲求に駆られていました。いや、何故かじゃないわ。たぶん直前に孤独のグルメ見たからだわ。

繁華街の、路地を一本入ったところにあるいかにもアジアン料理な店構えのところ。薄暗い店内には、筆者以外のお客は一人も居ません。ハッキリ言って、知ってるメニューが1つもない。さて困った、しかし水も飲んだし出るわけにはいかない。隅から隅まで目を通した筆者が見つけたものは――トムヤムクンでした。

なんか知らないけど名前は知ってる! これだ!!

 

運ばれてきた実物を見て、なるほどこれがトムヤムクンかと。さながら気分は井之頭五郎です。なんだか見たことのない料理が運ばれてきたぞ。さて、お味のほどはいかがだろうか。

スープを一口含みます。そのまま、二口、三口。なるほど、なるほどこれはうま……いや、辛い! 辛いなんてもんじゃない。痛い! 口の中が大火事です。こりゃあ大変なものにぶち当たってしまった。とりあえずスープは後回しにして、浮かんでる葉っぱみたいなもので口直しをと思い、口いっぱいに頬張り。

 

 

を゛ぇ゛っ゛

 

大人になって久しく味わっていなかった感覚に、内臓が目まぐるしく動き出すのがわかります。幼少期、知らずにパセリを食べて盛大に胃の中身を床にぶちまけた、あの時の感覚が一気に蘇ります。

すんでのところで最悪の事態は避けつつも、口の中にある、もはや脳が食べ物と認識していない葉っぱをどうにかしないといけません。鼻を摘み、水を一気に飲み、それでも足りないので激辛のスープで流し込みます。もう口の中は辛いのと臭いのとでアポカリプス状態です。ノアの箱舟に乗り遅れた筆者はもう滅びを待つばかり。

しかしながら、出されたものは意地でも残さないがモットーの筆者。もはや食事というより拷問なんじゃないかと思いながら、青色吐息でなんとか完食。あれ以来、パクチーは二度と口にするまいと誓いました。と、同時にパクチー遭遇率が高いベトナム料理は一生縁がないことが確定しました。

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この企画、本当に最後の最後まで低評価をつけるか迷ったのはここだけの話。いや、まじでパクチーを食い物と認識してないレベルで嫌いな関さんに食わしちゃダメだって……

 

ニラは好きなんですけどね

香草と書きましたが、厳密に言うと「香りが強い系」が全般ダメなんだと思います。

ダメの度合いもグラデーションなので様々ですが、食べられる順に幾つか例を上げてみましょう。

 

何故か平気なレベル 例)ニラ、大葉

ニラとか大葉に関しては平気、むしろ好きまであります。ニラは単純に濃い味付けの料理に使われるとあんまり主張が激しくない(筆者調べ)気がするのと、大葉に関しては小さい頃ゆかりごはんを狂ったように食べていたのもあって青じそそのものの味に慣れていたのがあるのかなと。

大葉の天ぷらなんかはたまに作ったりしますしね。ニラは言わずもがなレバニラという最強料理がありますので。

 

間違って入ってたら渋々食べるけど食べないに越したことはないレベル 例)春菊、三つ葉

鍋物の春菊、茶碗蒸しの三つ葉。どうしても食べなきゃいけない場面はめっちゃ我慢して食べますが、口の中で彼奴等の存在を認識した瞬間「うわっ」となってるのは間違いありません。だって絶対いるじゃないですか、割と主張強めで。

鍋物の春菊って言いましたが、筆者が子どもの頃から春菊と共演NG出してるのを家族は知っているので、我が家は水菜のデビューが結構早かった気がします。水菜はいいぞ。

 

ちょっとでも紛れてたら手を付けたくないレベル 例)ミョウガ

ミョウガは薬味なのでなかなか出会い頭で衝突することもないんですが、たまーーーに和食系のお店の突き出しなんかに紛れ込んでたりするんですよ。なんかこう、他の葉っぱと一緒に、さりげなく、しかしながらちゃんと存在感を放ちつつ。

和食全般的に好きなんですが、別に薬味にミョウガ使う必要はなくない? 冷奴もネギでよくない? と思いながら日々生きてます。ちなみに山形名物の「だし」ですが、ご家庭によってはミョウガを入れるとかなんとか。というかそっちがメジャーなんだとか。市販のものはそうでもないんですが、手製になった途端ミョウガの主張が激しすぎて急にダメになったのはいい思い出。本当に珍しく実家でNG出しました。

 

あ、無理たぶんこのままだとちゃんと吐く、なレベル 例)パクチー、パセリ

どっちも現在進行系で「脳が食べ物として認識していない」ことにより、口に含んだ瞬間脳が「異物だ! 吐き出せ!!」と指令を送ってきます。飲み込もうとすればえづくし、無理を押し通して飲み込もうと喉を通るか通らないかのあたりで、胃の内容物が胃酸と共に逆流しかけてきます。パセリはまぁ大抵粉々になって上に降り掛かってるくらいなのでまだ優しいんですが、パクチーに関しては上位互換かってくらい同じ感じで散らばっててもたぶん気付きます。終生無理です。大好きな子に「パクチー食べない人とは結婚できない」って言われたら諦めるレベルで無理です。

 

こういう話をすると「チョコミント愛好家としてミントは大丈夫なの?」って言われることが稀によくあるんですが、ミントは普通に食べます。むしろ好きまでありますね、ミント。

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