ゆたんぽを抱いて寝る。

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2023.3.3 ばばん場「古今亭雛菊による、雛菊のための、雛祭り」

いいお雛祭りでした

 

今日は楽しい”雛”祭り

3月3日はお雛祭り。そんな”雛”を名前に持つ古今亭雛菊さんの会がばばん場で行われました。満員のお客様を出迎えてくれる雛菊さんの笑顔が、仕事終わりに全力ダッシュしてきた筆者に深く染み渡ります。HACOはまじで駅から全力ダッシュでしたけど、流石にばばん場までダッシュは無理です。

HACOまでダッシュした以上に楽しかった会のレポはコチラ

 

受付を済ませ、記念品を頂いたら開演です。

 

直系より先に他所の弟子に呼ばれた人が本日のゲストです

錦明竹 鈴々舎美馬

開口一番を務めるのは、可愛すぎる前座と評判の鈴々舎美馬さん。寄席では何度かお見かけしたことがありましたが、錦明竹を、それもフルで聞くのはこれが初めて。いやぁ、小さな身体に反してなんともパワフルで、それでいて面白い落語でした。言い立ての表情豊かなところなんかもうホントにおかしくておかしくて。いやぁこれからが益々楽しみな噺家さんです。

 

権助魚 古今亭雛菊

マクラから絶好調だった本日の主役。えっ、マクラで何を喋ったかって? いや、ほらマクラっていうのは高座を聞いた人だけの特権ですから。ホントです、別に外に出せないマクラを振ったとかそういうんじゃないですから、えぇ、きっと。

権助魚はすっかり持ちネタになった気がします。そして聞くたびに権助の天然ボケなところやそれでいて憎めない可愛さみたいなところが増していて、益々笑いが絶えない話になっていたように思いますね。おかみさんは、面白かったです、ハイ。もうね、それが個性ってことで良いと思うんですよね。

 

辰巳の辻占 五街道雲助

ばばん場に! 雲様が! いやぁ、まさか筆者も雛菊さんの会のレポに五街道雲助ってタイプする日がこんなに早く来るとは思ってませんでした。ほんとにかっこよくて可愛くて素敵な師匠ですよねぇ、雲助師匠。話の方はと言うと、これがまた非常に聞いていて心地よく自然と笑いがあふれる高座でした。

手練手管のマクラでどっちに転がるかワクワクしていると、今回は辰巳の辻占で来ましたか。そう言えば、以前に雛菊さんがこんがり倶楽部でかけてたネタですね。その元ネタというかオリジナル。なんだろう、二人のやりとりが絶妙な間で繰り広げられるから、聞いていて本当に場面がありありと浮かんでくるんですよね。そして、石を投げ入れる時の表情が本当に笑えてきちゃうっていうね。いやぁ、たっぷり堪能しました。

 

のだゆき

落語協会の寄席では何度もお見かけしているのだゆき先生ですが、こんなに間近で、しかも今日の衣装を見たのは初めてでした。何度見てもあの洗練された鍵盤ハーモニカ芸は本当に圧巻です。ただ弾くだけじゃなく、アレンジもすごいしパイプオルガンっぽく聞こえてくるし、ばばん場の良い音響も相まって非常にいい食いつきでしたね。あと単純に喋りが上手いので笑いが絶えないこと絶えないこと。

のだゆき先生がどんな芸人なのかは王楽師匠のチャンネルで特集してたことがあったのでそちらを参照。

www.youtube.com

 

右甚五郎 古今亭雛菊

左じゃなくて右です。そっくりさんの話です。学生時代からの友人だというまんじゅう大帝国竹内さんの新作落語ということで、筆者は全くの初見。しかしなぜだろう、雛菊さんが演るとあたかも古典落語でこういう噺があったんじゃないかってくらい自然と世界に入り込める不思議な感覚に陥りました。甚五郎先生のねずみが別の宿場町でも評判になってるってあたりがなんとも新作っぽくて良かったし、友人作のネタだからでしょうか、のびのびと演る雛菊さんがとても楽しそうで、会場も笑いが連発でしたね。

忘れころにいつかどこかで演るかもしれない、とのことですので、またどっかで聴けたらいいですね。

 

次の雛祭りは2024年3月3日です(未定)

年イチの恒例行事にしたいと意気込む雛菊さん。本当はそっくりさんとして一部で評判の蝶花楼桃花師匠をお呼びしたかったみたいなんですが、ちょうど浅草でトリとってますからね。前評判通り、良い客入りみたいです。

3月3日は別名桃の節句とも言います。雛と桃が揃って会をやるのなら、やっぱり3月3日っていうのはお誂え向きです。来年これが実現したら尚の事楽しい会になるだろうなぁと、来年のことに思いを馳せながら帰路につきました。ちなみに2024年3月3日は日曜日……こりゃあでかい箱が必要だぁ。

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