ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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2023.3.12 山百合亭主催「春風亭吉好が秋葉原の乙な蕎麦屋で落語と推し語りをする会」あとちょっと宣伝も

いやー、楽しかった。

 

ヲタク落語家が、ヲタクの聖地で会を演る

昨年第一回公演が封切りとなった秋葉原の乙な蕎麦屋で落語と推し語りをする会」

初回の古今亭雛菊さんに続いて、第2回はこの5月に真打昇進が決定している春風亭吉好さん(春風亭柳好門下)。

東西合わせて600人いると言われている噺家の中でも、唯一無二の「ヲタク落語」で人気を博している噺家さんが、ヲタクの聖地秋葉原で会を演るということで筆者も行ってまいりました。

寄席では何度かお見かけしていましたが、じっくりと拝見するのは実はこれが初めて。

さて、どんな会になるのやら。

 

ヲタク落語とは

読んで字のごとく、ヲタクネタを散りばめた落語です。古典をベースにした改作もあれば、全くの新作もあり、アニメ好きゲーム好きな人で落語ちょっと気になるっていう人には非常にいい入り口だと筆者は思ってます。

www.youtube.com

ファフナー怖い、めっちゃ好きなんですよね。後述しますがファフナー愛というか在りし日のジーベックにどっぷり浸かってきた方なので、そりゃあもうネタが分かるとまじで面白いという。

気になった方は是非、吉好さんのYoutubeチャンネルから!

 

説明不要でネタに集中できるこの環境ってすごいんだな

1.ツンデレ指南 吉好

タイトルでわかったそこのあなたは、落語ファン。

ご存知あくび指南の改作なんですが、得意ネタだけあって笑いが次々起きるのと、あと要所要所にアニメのネタが散りばめられててまじで笑いました。まずもってツンデレの稽古ってなんだよって話ですが(あくびの稽古ってのも謎なのでそこは原作準拠)、ツンデレの師匠の名前がまじでウケるし稽古場がアニメイトとらのあなの間あたりにあるっていう設定でクソ笑いました。

まぁ、今はもうアキバにとらないんですけどね……(しみじみ

途中から何故かヤンデレが出てきたり(というかほぼほぼ言葉様じゃねぇかという)するというぶっ飛んだ設定なんですが、いやーこれは楽しいネタです。

 

2.ガンダム怖い 吉好

もはやわかるでしょう。超有名なまんじゅうこわいの改作です。

そしてガンダム怖いっていうネタなんですが、もうあちこちに散りばめられたネタがまじでおもしろい。ガンプラ持ってくるのはわかるんですが、まさかのガンガルを持ってくるヤツがいたり果てはテコンVってお前。誰がわかるんじゃいこんなの浅草でやったらぽかーんだろ! っていうネタも安心してかけられる秋葉原って素敵。1/1ビグザムプラモはまじで笑いました。

ネタに入る前に推し語りがあったんですが、いやーーーー、世代だとは思ってましたがよもやナデシコ好きに出会えるとは。それも、素晴らしいルリルリ好きの方だったとは。

ナデシコ、本当にエヴァブームの流れがあったから売れたとも言えるしエヴァブームがあったから少し影になってたとも言える作品なんですよね。筆者は今でも大好きです。あなたの一番になりたいはよくカラオケでも歌います。

 

3.代り目 吉好

新作だけじゃなく、しっかりと古典落語も演るのが吉好さんのいいところ。

このネタ、酔っ払い亭主を見てると無性に酒が飲みたくなるから困ります。そして、へべれけになりながらもおかみさんへの感謝を忘れない亭主の姿にちょっと心打たれたりして。

油断するとヲタク落語になりそうなところをぐっとこらえつつ、しっかりと演りきってくれました。真打に上がる人ってみんなそうなんですが、昇進前の今がめっちゃ上手くなっててめっちゃ見てて引き込まれるんですよね。いやぁ、いい代り目でした。

 

打ち上げもヲタク話で

昇進に向けての準備が忙しいらしく、なかなかアニメを終えていないという吉好さん。それでも冬アニメになりますが水星の魔女は本当に面白かったと語ってましたね。いや、たしかにあれは良かった。百合っぽいキャッキャウフフな感じで行くのかと思ったら最後はちゃんとガンダムでしたしね。

聖地巡礼の話やアニメ変遷や推しの話、そして落語の話。ヲタトークから貴重なお話まで色々聞かせていただき、本当に楽しい会になりました。改めて、5月からの真打昇進おめでとうございます。

料理は美味しいし、チケットにサインも貰ったし。

「春風亭吉好でも水樹奈々でも好きな名前でサイン書きますよ」って言われたから一瞬櫻井孝宏って書いてもらおうかと思ったけどぐっと踏みとどまりました。えらい。

 

秋葉原の乙な小料理屋でLITさんと一緒に落語と講談を見る会」しませんか

山百合亭主催の落語会には、これで3回足を運ばせて頂いたことになります。

どの会にも言えることなんですが、いい意味で本当に敷居が低いんですよね。これは筆者も常日頃から言ってることなんですが、落語ってなんだか小難しくてハードルが高い趣味なんじゃないかって思われがちな人こそ足を運んでほしい。

前情報は要らないし、若手中心の会なのでフレッシュで楽しい落語がたくさん見られるし、なによりプロの噺家の高座を間近で見られるという楽しさを味わえます。蕎麦屋の会はアニメ好きやなにかのヲタクやってるアキバ好きなら絶対楽しめる会だし、最初から寄席に行くのはちょっと怖いわ……という人にはこういう小さな会で「落語ってなんかおもしれーじゃん」と思ってもらえたら最高ですよね。その体験が出来る会だと筆者は思ってます。

 

で、5月になるんですが古今亭雛菊・神田鯉花二人会があるんですよ。

鯉花さんは、この3月から二ツ目に昇進した新進気鋭の講釈師。人間国宝神田松鯉先生の末弟にして、今最もアツい講釈師神田伯山先生の妹弟子でもあります。前座時代に何度か拝見しましたが、可愛らしい見た目からは想像も付かないくらい気持ちのいい読み方をする実力派の講釈師です。あと眼鏡が素敵です。眼鏡が素敵です(大事なことなのでry)。

個人的にこの会めっちゃいいなって思ってて。個人的にもそうだし、特に演芸初心者にしてもそう。行った人には分かることなんですが、雛菊さんの持ちネタ――こと自分の会でかけるネタってわかりやすいネタが多いんですよ。これはね、ホント初心者向き。鯉花さんについても同様で、ネタ数はわかりませんがあの聞きやすい、それでいて勢いのある講釈は講談を聴いたことがないっていう人にはもってこいだと思ってます。

 

ってことで、誰か一緒に行きませんか。

この記事を読みましたと言ってくれたら、初心者応援キャンペーンということで料金は筆者が持っても構いません。とりあえずタダで見て面白かったらまた行こうかなくらいの気持ちで良いと思います。5月の最後の土曜日夜。ご興味のある方は是非LITさんへ。

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