こういう放課後は大好きです
年に何度か「噺家になろうと思わなかったの?」と聞かれます
そういえば、人生で初めて着物を仕立てました。
前に「着物は安いの買って着回すのがいい」と書いた手前アレなんですが、やっぱり一枚持ってるだけで気持ちが爆上がりします。木綿なので割と通年着回せるのがいいですしね。
おかげさまで「休みの日を着物で生きる」キャンペーンがもう3年くらい続いてるのと、好きな噺家の会に頻繁に足を運んでいるのもあって、たまに「噺家になろうと思わなかったの?」と聞かれることがあります。答えはノー。いやまぁ落語を聞くという趣味に出会ったのもここ10年以内ですしそこまで本腰入れてやってる趣味でもないということもあり恐縮の限りなんですが、噺家になろうという了見はないですね……なんだったら高座で落語を演るということに対しても全く興味が湧きません。見て楽しむものだと思ってます。
とはいえ、もっと昔にこの世界と出会っていたらどうなっていたんだろう。そんなことを、ふと思ったりはします。
落研のある大学に行ってたら、あるいはどうだったのか
例えば、大学時代に落語と出会っていたら。
筆者の大学には落研がなかったわけですが、もし落研があったら入っていたでしょうか。答えは否ですね。だって、その頃落語なんざろくに聞いたこともなければ聞こうというきっかけもなかったですからね。初めてちゃんと落語を聞いたのは随分あとのことです。
じゃあ、もっとifの話をしましょう。
落研のある大学に入ったとして、そこで落研に入っていたとしたら、噺家という道を志していたか。
こうなってくると、限りなくイエスに近いノーになってくる気がします。今でも思うんですが、LITさん間違って社会に出てしまってます。大学4年の夏に記念受験の気持ちで受けた唯一の会社になにかの間違いで内定をもらってしまい、そのまま就職してしまったんですよね。それ以外の道を知らなかったからそうしただけなんですが、例えば落研に4年間居たとしたら「真っ当な社会に出たくないし出ない理由として噺家になるのもアリだな」という理由で誰かに弟子入りしてたかもしれません。
誰に弟子入りしてたかなぁ。筆者の性格を考えれば、ネットでクソほど下調べしてラクそうな師匠のところに入ってた気がします(取ってもらえたかどうかは別として)。こう見えて上下関係はキチッとしている方だし取ってもらった義理もあるので、前座時代に辞めることはないんじゃないかなと思ったり思わなかったり。
じゃあ、売れる芸人になってるかっていうとそれは無理だろうなとハッキリ言えます。だって、絶対稽古しないし。ネタ数も一生増えないだろうし。あと上下関係はキチッとしてますが気働きはまじで(今も)出来ない人間なので、クソ前座確定ですよねこの人。
なーんて、そういう世界線もあったのかなぁなんて妄想したりする夜。
現実の筆者は、クタクタになった頭と身体に鞭打ってブログを書きながら「おとなにならなくてもいいので誰かに養ってほしいなぁ」と願うのでした。ダメな大人になっちまったぜ。
今週のお題「おとなになったら」