ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

馴染みのバーがついに餃子屋として看板掲げだしてて目を剥いた

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これで二次創作なんだからすごい

仕事終わり、無性に酒を飲みたい。家で安酒に酔うのも好きだが、今日は外で飲みたい。そんな、酒に溺れたダメな大人を救ってくれるのが、馴染みのバーという存在ではないだろうか。

勝手知ったる店で、常連客やマスターと益体もない話をしながら、ちょっといい酒に舌鼓をうつ。そうやって、社畜に疲れた心と身体を癒やしていく。普段死んだ目をしてPCと向き合っている社畜には、欠かせない存在だ。そんな店を見つけることができたとき、人はまた一歩大人に近づくのだろう。

 

なんてことを独りごちながら、筆者は秋葉原駅から続く道を歩いてゆく。中央通りを抜け、神田明神に向かって更に歩き、路地を入った先。

『BAR&UNDER』最近忙しいのときっちり引きこもり期間を設けたがゆえにすっかりご無沙汰になってしまったが、店は今日も変わらずそこにあった。ビルの地下へと続く階段を降り――思わず足が止まる。そこにあったものを、異様と言い表すのが的確なのかどうか、あの時を振り返ってみても未だ答えは見つからない。ただ一つ、確実に言えることがある。

 


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バーに貼ってあるポスターじゃなくね!?

 

そう、ここは秋葉原イチの餃子の名店『ぎょうざの山本』。月末週末だけ現れる、あるいは現れると言い伝えられている隠れ家的餃子の名店。仕事終わりに旨い餃子と酒に溺れて帰る。これが何よりの幸せだと、きっとバッカスも言うだろう。えっ、バー? 洒落てんじゃねえよごちゃごちゃ抜かすやつはバーを謳ってるくせにトリスしか置いてないようなガルバでも行ってろ。そしてぼったくられろ。

ポスターに妙な既視感に襲われながらも、店の自動ドアを抜ける。1ヶ月前まで置いてあった検温器は、いつの間にか撤去されていた。

 

 

「かなり久しぶりですね」

カウンター席に着くなり、店長に声をかけられる。店の子が心配していたらしい話を聞きながら、お通しが運ばれてくるのを待つ。

「何枚?」

知らない人間が聞いたら目を白黒させてしまうような問いだが、ここをバーだと思って来ることが間違っている。表のポスターを見ただろう、ここは餃子屋なのだ。餃子屋に入ったら餃子を頼む、ここになんの不思議があろうか。

餃子を焼く音をASMRの如く堪能しながらビールを飲んでいると、お待ちかねの餃子が運ばれてくる。




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これだよこれ。箸で持つとずしりと重さが伝わってくるほどのボリューム。パリパリとモチモチの皮の中には、溢れ出る肉汁と、肉の旨味がぎっしり詰まっている。

餃子を食う、ビールを飲む、店内で流れている推しの子(アマプラ)を見る。全部やらなくつちゃあいけないのが、餃子屋常連のつらいところだ。だが、それがいい

早々にビールを飲み終え、花椒ジンソーダに切り替える。餃子にはこれが一番合う。花椒の風味、旨味が鼻をスッと抜けていき、あとからジンが追いかけてくる。まるでひとつの中華料理だ。そして、再び餃子に箸を伸ばす。幸せはここにあった。時間じゃない、美味いものに幸せは宿るのだ。かの秦の始皇帝だって花椒ジンソーダと餃子は味わってなかっただろう。そういうことだ。

 

久々の餃子屋を堪能し、帰路につく。

満足……いや、極上だ。心の中の世界最強のスパイもそう言っている。今月はあと2回は来られるだろうか。読者諸兄も、ぜひ一度『ぎょうざの山本』へ。

 

 

 

 

 

…………

 

 


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まぁ、なんだ。似た店もあるんだなってことよ。アニメになって桐谷華から声優変わったけど再現率たけぇな、みたいなもんよ、うん。

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