ごちそうさまでした
実に久々のシリーズになりました
町中華こそ我が生命。
こんばんは、流浪の町中華愛好家LITさんです。
一週間という長きに渡る5月というか2023年度との戦いになんとか終止符を打った6月某日。筆者は晴れやかな気持ちで蒲田駅に降り立ちました。月末の激闘を称えるべく、今日は新たな町中華におぼれてもいいのでは。そんな気持ちで蒲田駅周辺を歩いていると、まぁあるわあるわ。飲み屋街に混じって、昔ながらの食堂や個人でやってる素朴なラーメン屋やらなにやら。
その中で筆者がティンと来たお店が、コチラ。
元祖つけ麺大王
真っ赤な看板とレトロなメニューが実に心地よい。
写真を撮り損ねたのですが、昔懐かしの食品サンプルもまたいい味を出しています。そして、中を見れば大賑わいの客模様。これはもう、突撃するしかあるまい。
というわけで久々の「町中華放浪記」シリーズです。
令和6年でチャーハンと餃子食って1,000円切るのは最早こっちが心配するレベル
メニューを見て気付いた人も多いのではないでしょうか。
この店、圧倒的に安い。物価上昇だなんだと騒がれて久しい昨今ですが、この値段の時点で魅力的です。蒲田駅から徒歩3分でこの値段って。
他にもラーメンは650円だしランチメニューはまさかの500円だ600円だと、まじでこの店大丈夫なのか? と思うほどに値段が安い。
そんな中筆者が注文したのは……やはり筆者的王道のチャーハン+餃子(5個)です。
これでお値段850円。やっぱり安い。相場で言ったらチャーハン800円餃子400円計1200円でも全然おかしくない中で、この値段。ありがてぇ、ありがてぇが過ぎる。
肝心なのは味。いや、それもちゃんと美味いんかい
店内は安心感すら覚える「ザ・町中華」の装いでした。
油でちょっとヌルっと滑る床、同じレベルのテーブル、厨房で鳴り響く中華鍋の音、飛び交う注文の声。全てが昔から脈々と続く町中華の景色そのもので、これだけで毎日通ってもいいんじゃないかレベルの満足度です。
いやしかし、大事なのは味です。見た目で腹いっぱいになるような出来た大人じゃありません。ちゃんと食ってちゃんと満足しなかったら、それはその辺の辺に小洒落た無駄に高い割に大した量もない高級志向気取りのクソ中華屋と代わりありませんなんだラーメン1,200円って舐めてんのか。
出された水を飲みつつ、待つこと約5分。
至ってシンプル、かつ綺麗に盛り付けられたチャーハンがなんとも食欲をそそります。添えられた紅生姜がなんともいいアクセントになっているのが写真からでも伝わることでしょう。
レンゲで掬って、一口。
これだよこれ。こういうのでいいんだよ。
気取ったいやらしさも無ければ、かといって手抜きさも一切ない。みんなが想像する通りの「町中華のチャーハン」がそこにありました。油でしっかりコーティングされたご飯に、絶妙なちょうどいい塩梅の味付け。具材もシンプルなもので、細切れのチャーシューがたまらなく美味しい。一緒についてきたスープもまた、お手本のような中華屋さんの中華スープでコチラもベリーグッド。
餃子は小ぶりで、野菜多めの構成です。タネの味付けは薄めでつけダレ次第で無限に味変が楽しめる、そういう餃子になっています。筆者は基本に則り醤油とラー油でいただきましたが、お隣さんは酢をたっぷりかけて食べていました。次はそっちも真似してみたいですね。おかずかつまみかで言ったら、これは完全におかずです。つけダレをたっぷりつけた餃子を熱々の白飯に乗っけてそのままかっこみたい、そういう類の餃子でした。実に美味い。
四川風麻婆豆腐には一家言ある筆者としては、次回必ず試さねばなるまい
隣を見れば、常連風のサラリーマンが麻婆豆腐を美味しそうに食べていました。隣にはライスが置いてあり、レンゲで掬った麻婆豆腐を熱々のライスに乗せ、そのままがっつく姿が実に美味しそう。メニューを見れば麻婆飯もあるようなんですが、あえてのセパレートなんでしょう。見れば、他の卓でも同じような頼み方をしている人がちらほら。これは、この食べ方がここの正義ということなのでしょうか。
麻婆豆腐を始め四川風の味付けには一家言ある筆者として、これは試さねばなるまいという気持ちがメリメリと湧いてきています。次回はそう遠くないうちに元祖つけ麺大王第2弾がやってくると思いますので、その時をお楽しみに。
では、また次回の町中華放浪記でお会いしましょう。