ゆたんぽを抱いて寝る。

ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

【読書記】完結目指してウィザーズ・ブレイン読み直しⅢ

ディー君の騎士剣が小さくデザインされてるの本当に素敵

 

光使い親子が奏でる、悲しくて美しい物語

Ⅰ、Ⅱと順当に読み直し、途中売ってる書店が無くて探すというトラブルにもめげずに無事Ⅲまで読み直しが完了したウィザーズ・ブレイン。神戸、(旧)北京に続いて舞台となったのは、未だ稼働を続けるシティ・マサチューセッツです。

プロローグでは祐一とかつての戦友であるマリア・E・クラインの大戦中の様子が描かれ、本編では再び現在に戻って物語が展開していきます。Ⅲの主人公はディーなのでマリア(レノア・ヴァレル)は思い切りファクトリーの敵として配置されるわけですが、なんの因果か先に出会ってしまうのが娘のセラの方っていうね。

 

大人になって読み返して1番心に突き刺さったのは、マリアとセラの親子関係。ここに尽きます。Ⅲに限らず当時の電撃は全体的に「大人の理不尽に振り回されながらも必死に生きようとする少年少女」の雰囲気が漂っていたわけですが、本作は特に如実に描かれていたように思います。自らの死を悟ってセラのためを思い冷たく突き放すマリアの思いだったり、そんなマリアの思惑など露も知らずお母さんに好かれたい一心のセラだったり、そんなセラの事が気になって仕方がないディーの恋心だったり……なんかねぇ、変な話この年になって読めるかどうか心配だったのはこの話なんですよね。でも思った以上にすんなり読めて、なおかつぐっと物語に入り込めて本当に良かった。だからこそ、物語ラストの展開はもう本当に心がぐちゃぐちゃに壊れそうになりながら読んでたわけですが。一応言っておきますが、20年以上前に読んでるんですよ? それでもこんなダメージを受けてるって、この人大丈夫なんでしょうか。

あとディーのI-ブレインの設定はやっぱり何度読んでも面白い。錬のデーモンシステムも面白かったですが、1つの脳みそに2つのI-ブレインが存在するっていうぶっ壊れ具合が大戦の苛烈さを物語っていて、尚且つその成果が唯一騎士の欠点だった部分を綺麗に補っているのだから(自己領域と身体能力制御の並行起動とかいうぶっ壊れ性能)魅力的ですよね。そんな超近距離特化型のディーと対になってるのがクレア(千里眼)でありセラであるというのも、これまた物語として非常に美しいものに仕上がっていました。

個人的にダメージが大きいながらも非常に印象的な場面は、やはり終盤のマリアとセラの関係性です。ディーのせい(厳密に言えばマリアのI-ブレインは限界を迎えていたので早かれ遅かれこうなる運命ではあったみたいですが)で記憶が欠落してしまった代わりにセラと初めて普通の親子のように接することができたマリア。そんなマリアを「お母さん」と呼びずっと思い描いていた親子関係を垣間見ることができたセラ。最期の場面、本当にセラを愛していたマリアの取った行動と、それがキーになって覚醒するセラのI-ブレインという物語構造がとても悲しくて、同時にとても美しかったです。

 

恐れていた事態がついにやってきた。ついにダブるCV問題

本作の脳内CVは下記の通り(敬称略)

・ディー 緒方恵美

・クレア 堀江由衣

・マリア 田村ゆかり

・セラ 水瀬いのり

正直、ディーの声は最後までずっっっっと悩み続けました。作中でも少女のようなハイトーンボイスと書かれていた気がして、その中で筆者のアーカイブから引っ張ってくると最初は斎賀みつきさんだったんですよ。少年役としては鉄板かなと。でも待てよと。実はもう斎賀みつきさんは使ってるんです、Ⅰの時点で既に。

天樹真昼役にねぇ、斎賀さん使っちゃってるんですよ。ってなわけで次点の緒方恵美さんになったわけですが……油断するとすぐにナヨナヨしたディー君になりがちなのが最後まで大変でした。いい加減CV緒方恵美のサンプルがシンジ君だけなのどうにかしないといけませんね。

www.youtube.com乙骨憂太くらいが丁度いい。と言いつつ呪術廻戦見てないのでこの調整がずっと大変でした。マリアさんとセラの親子はすごくしっくり来たんですがね。いのりんの演技がバチクソ良かったです(脳内)

……と、読み終わってから気付いたんですがLITさん一個やらかしました。クレアはずっと堀江由衣さんで通して満足してたんですが、歴代最強の騎士こと七瀬雪のCVを堀江由衣さんにしていたのをすっかり忘れてました。いやだって最後に雪が喋ったのってⅠのプロローグですよそりゃあ無理ってもんですって。

ってことでクレアは次の登場までに配役が変わります。誰になるかは未定。

 

プライバシーポリシー