実に最高でした
期間限定公開なんて、私聞いてない!!
今日、11月8日は待ちに待った劇場アニメ「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」の封切り日でした。
特撮本編の「仮面ライダーW」、漫画版スピンオフ作品「風都探偵」、そのアニメ化から2年の月日を経て、ついにファン待望の大人気ビギンズナイト編がスクリーンで公開となりました。
漫画版を読んでボロ泣きした、そしてアニメ版の完成度の高さを肌で感じた筆者としては、これはもう初日に行かねばなるまい。その気持ちだけ持って、仕事終わりにお近くの劇場で見てきました。ただただネタバレを気にせず感想を書き散らかすだけの記事なので、どうぞご容赦ください。
おやっさん(CV津田健次郎)がほんっっっっっっっとうにハードボイルドで最高だった
事前にキャストは公開されていましたが、筆者はあえて告知動画を見ずに劇場へ挑みました。ドキドキしながら幕が開き、開始数分。あの事件の現場に居た少年時代の翔太郎の前に颯爽と現れる鳴海荘吉。もうね、これでもかってくらい作画が動く動く。風都探偵のアニメは実写仮面ライダーWででき得なかった作画やカメラワークを存分に見せてくれる作品でしたが、それは劇場場も同じか、それ以上の出来栄え。加えて、おやっさんがとにかくカッコいい。
戦闘シーンはもちろんのこと、挙動の一つ一つが本当にカッコいい。星の本棚で「ハードボイルド」を検索したフィリップの前に最後に一冊残った本に書かれているのはきっと鳴海荘吉その人に他なりません。そのハードボイルドさ、かっこよさを120%引き出してくれるツダケンさんの声ときたらね……もうね、溜息が出るほどのかっこよさです。吉川晃司さん演じる鳴海荘吉も尋常じゃないかっこよさでしたが、そのかっこよさをしっかりとアニメで引き出してくれる演技――本当にたまらなくかっこよかったです。
あと、やっぱり変身後のスカルとしての立ち振舞がねぇ、ずっとカッコいい。やっぱりあの決めポーズと決め台詞の渋さたるや。ずっとおやっさんまじかっけぇなぁと心の中で翔太郎のように猛りながら見てました。
本当に丁寧にビギンズナイトを補完してくれてありがとう
劇場版仮面ライダーW「ビギンズナイト」(正確にはMOVIE大戦なのでディケイドとの共作)で語られなかった部分も含めた、ビギンズナイトの全容を丁寧に補完してくれたのが漫画版風都探偵で、リアルタイムに読んだ時の感動やら悲しみやらは本当に今でも忘れられないくらいです。
それがついにアニメに、それも劇場版ときたんだからもうね、それだけで嬉しいわけですよ。
少年時代の翔太郎がおやっさんと出会い、おやっさんのような探偵を目指して成長していく物語、そして”分岐点”を経て「地獄」へと足を踏み入れていく翔太郎。そこで出会ってしまった「運命の子」と、最愛の師匠との別れ。
本劇場版の完成度は、それはもう100点満点中120点の出来栄えだったと思います。漫画風都探偵を丁寧&丁寧にアニメに興し、かつTVアニメ版でも視聴者を惹きつけて止まなかった動きのある描写やカメラワーク、ハードボイルドさ満点の劇伴は銀幕になっても健在、それどころかより完成度を増したとすら思えるほど。
特に後半、原作でも漫画でも屈指の名シーンであるおやっさんとの別れのシーン。細谷佳正さんの翔太郎がね、本当に本当にほんっっっっっっっっっっっっっっっとうに素晴らしかった。そこにツダケンさんのおやっさんが加わって、もうLITさん涙でベシャベシャですよ。
「俺に帽子は早いって言ったじゃねぇか!」
「帽子の似合う男になれ」
凶弾に斃れたおやっさんと翔太郎の交わした、最期の言葉。
このシーンを丁寧に劇場版として世に出してくれた、この事実と完成度の高さと、分かってたけど避けられないおやっさんの死に際に、涙が止まりませんでした。本当に良かった。
からの、W変身シーンですよね。ミソなのは、ビギンズナイトでは所謂本編の変身バンクが無いってこと。
「悪魔と相乗りする勇気はあるかな?」
このセリフの直後に放たれたタブーの攻撃を受け、爆炎の中から現れるW。この登場はまじで痺れが止まりません。そして、この頃から実は登場していたファングメモリ。全てがW本編を丁寧に補完してくれて、最高の仕上がりでしたね。いやぁ、まじで楽しかった。
最初と最後にときめが翔太郎と話すシーンがあるんですが、ときめがねぇ、まじでいい女すぎて惚れそうになるなどしました。LITさんも酔っ払ったらときめの胸を枕に寝落ちたい。
ぜひ劇場へ
とにかく語れば語り尽くせないほどに良かった劇場版「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」でした。W視聴組も、風都探偵視聴組も、ぜひ悪魔の夜もとい始まりの夜――ビギンズナイトを見届けに劇場へ!