
コミカライズも確か読んだ記憶はあります。筆者は寝ても忘れませんが、起きてても忘れます
眼鏡美少女っていう一点だけで採用したのは言うまでもない
言わずとしれた西尾維新作品のひとつにして、VOFAN先生の描く掟上今日子さんのイラストが素敵な表紙でおなじみのシリーズです。無論、筆者はジャケ買いからスタートしています。仕方有りませんね。
この作品、今日子さん以外の人物はほぼ毎回変わります。隠館厄介は登場頻度多めですが、それ以外はほぼ日替わりというか作品替わりです。なので今日子さんと隠館以外は毎回適当な脳内CVになっています。ボイスロイドに演ってもらうこともあります。そのくらい適当です。じゃあ今日子さんは? これはもう、今も昔もそしてこれから先もずっと種田梨沙さん固定です。本人が病気で休業されようと脳内ではずっと働き続けてもらっています。割と七色ボイス寄りの声優でおなじみ種田梨沙さんですが、じゃあ今日子さんはどのキャラを演ってる時のもしくは地声に近い種田梨沙ボイスなのかと言われれば、それはもう眼鏡美少女といえば……でおなじみあのキャラの時の種田梨沙ボイスに近い物をずっと演ってもらっています。年齢が25歳とあのキャラより随分上ではありますが、ミステリアスに見えて存外俗物的なところだったり子供っぽいところだったりが今日子さんにはありますので、外見だけで採用した割にしっくりと来ている起用になっているのは間違い有りません。
2022年の忍法帖刊行を最後にストップしていますが(筆者はまだ読んでいません)、まだ続きが出るのかどうなのか。とりあえず既刊を追いかける作業を続けたいところです。
こういう読み方は割と稀有な方だという
「脳内CV」という単語は筆者が勝手に使っているだけの、実在しないオリジナルワードであることは言うまでもありません。小説――ことラノベを読むときに頭の中で勝手に作り上げたアニメ映像の中で動くキャラクターに筆者が勝手に声優をキャスティングしているという状態、これを「脳内CV(キャラクターボイス)」と呼んでいるだけのことなのですが、人に話して驚かれた経験が一度や二度では有りません。
ラノベを読む時は俺作画監督と俺音響監督と俺その他スタッフによる俺の俺による俺のための世界で一番出来の良いアニメを頭の中で作り上げてそれを視聴しているという感覚で、だからこそ1場面あたりの登場人物が多くなったり俯瞰で描くような大規模戦闘描写、例えばウィザーズ・ブレイン末期における賢人会議VS人類の戦闘シーンなどは描写に苦慮することが多いのです。そもそも詳しい描写のない「フライヤー」が数万単位で縦横無尽に飛び交い、同じく数万単位の「空中戦車」が「荷電粒子砲」を四方八方から光速に限りなく近い速度で放つという作画カロリーの高い場面において、騎士が自己領域で消えては現れ(ているようにI-ブレインを持たない通常人視点では見える)空中戦車を次々破壊していく、という往年のルーカスフィルムのような映像を俺作画監督に作らせるというのですから、そりゃあ読んでて苦労するってものです。
して、肝心の脳内CVの決め方なんですが、ほぼ直感というかキャラクターが一番初めに喋った際に自然と脳内のキャラクターが発した声がそのまま採用されていきます。この場合、およそその声は誰か既存の声優であることが多く、またその多くは「◯◯という役を演じている問の△△さん」という当て方になります。これはおよそ一冊を通じてブレることはありませんが、稀に2巻、3巻と続くうちに「あれ?」となってズレていく場面があったりなかったりするのもまた事実です。ウィザーズ・ブレインの話ばかりしますが、重要人物である黒沢祐一の脳内CVをⅠ巻当初石田彰さんにしていたんです。これはプロローグで七瀬雪との会話シーンで台詞を発した祐一の声色が石田彰さんだったからなのですが、実は以降の場面で結構な割合で他の声優さんの声色に持っていかれそうになる場面が多々合ったというのは紛れもない事実です。具体名を出すと内山昂輝さんです。じゃあ内山昂輝さんに変更かと言われると、でもやっぱりここぞという場面では石田彰ボイスがしっくり来るというか、元々のキャスティングに揺り戻すという作業が発生してリソースが割かれると言うか。脳内でアニメを作りながら読むというスタイルの便利さと不便さがここにあるのだよなぁと、そんな気持ちも楽しめる作品それがウィザーズ・ブレイン。みなさんも是非ご一読を。もうすぐ三枝先生の新作も出ますね。