
寅さんを知らない子どもたち
山田洋次監督作品の代表作と言えば、筆者の様な映画に明るくない人間でも「男はつらいよ」を挙げるのではないでしょうか。フーテンの寅さんが日本各地を放浪したり、かと思えば生まれ育った柴又の地にふらりと舞い戻ってみたり。その場所その時代を持ち前の江戸っ子気質と義理人情で切り抜けていく寅さんの様子は、当時の日本人を魅了して止みませんでした。
筆者が寅さんと出会い作品に触れたのは随分とあとになってからですが、寅さんを見たあとに初めて踏み入れた柴又帝釈天はなんとも感慨深かったものです。

そんな寅さんですが、今の若い子はもうすっかり知らない世代になってるんだなぁと実感します。もちろん筆者も世代ではありません。でも、なんとなく子供の頃から「父親が見ていたもの」のひとつとしてインプットされているもののひとつで、だからこそガチ勢ではないにせよ「寅さん」という存在度「男はつらいよ」という作品それ自体は知っていたわけです。
後輩に言わせると、寅さんのようなザ・昭和な作品はあまりに遠くにありすぎてピンとこないのだとか。これが単なる世代の特色なのか彼または彼女の想像力が著しく欠如しているのかわかりませんが、そりゃあ時代劇も廃れていくわけだよなぁと思った、そんなとある日の出来事でした。
LIT「アマプラで寅さんの一作目無料で見られるってよ!」
後輩「絶対見ないんでいいです」
倍速再生ってほんとにあたりまえになってきてるんですね
コンサートの円盤を見る時は携帯を落として部屋を暗くしてみたい派のLITさんですこんばんは。あと映画見る時も。
後輩の子と話してた続きなんですが、映画やドラマの話題になったんですよ。最近どんな映画見たかとか、最近見て面白かったドラマの話とか、よくある話です。ただまぁここで「いやぁGQuuuuuuXがねぇ」なんて話はできないわけで。無難にそれっぽい映画をあげて逃げに回るのがLITさんの得意技です。
そこで後輩が「映画見ないんスよね」と一言。
まぁ普段あまり映画を見ないのは筆者も同じなんですが、後輩に言わせると「2時間スクリーンの前に居続けるのがしんどい」というのです。姿勢が辛いとかじゃなく、スマホを触れず離席することも適わない2時間を過ごす、というのが勿体ないのだと。聞けば、普段からYouTubeやネトフリは流し見がデフォ、前者に至っては倍速再生が当たり前だというから驚きです。ちょっと前から「若者は動画を倍速で見る」なんて話題になってましたが、実際目の当たりにするとビビっちゃいますね。
それを聞いた他の後輩も同じように倍速で見るのが基本と言ってるんだから、なんだろうなぁ時間ないのか娯楽が無限にありすぎていい時代になったのか、複雑なもんだなぁと思った次第です。
そんな子が多くなったんだもの、そりゃあ歌舞伎も大変な時代に突入したわけだ。