ゆたんぽを抱いて寝る。

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2025.3.1 なかの芸能小劇場「雛菊勉強会スペシャル」

エッホエッホ、早起きして雛菊勉強会行かなきゃ エッホエッホ

 

実質3度目の雛祭りみたいなもんです

去る3月1日、なかの芸能小劇場で開催された古今亭雛菊さんの勉強会に行ってきました。今までは平日夜に高円寺Hacoで開いていた勉強会が、なかの芸能小劇場にお引越し。場所に合わせて土日の午前にお引越しの、その第1回目です。

時間で中に入ると、100人入る客席は実に丁度いい客入りです。この日は菊之丞師匠がゲストで出るからなのかそれとも土曜日だからなのか、はたまた中野という場所だからなのか、普段の勉強会とは少しだけ様子の異なる客層でしたね。そして今日は師匠から教わったネタをネタおろしするというなんともパワープレイな会。はてさて、どうなることやら。

 

古典落語にまっすぐな高座が魅力です

茶の湯 古今亭雛菊

師匠から教わったネタを師匠の前で下ろすという、なんともぶっつけ本番な企画が出来るのが勉強会の良いところ。師匠の茶の湯は確かどこかでお目にかかったことがありますが、雛菊さんの茶の湯を見るのは、もちろんこれがはじめてのこと。

この噺、とにかく大真面目に見栄を張っているご隠居が滑稽でそれに騙される長屋連中が面白おかしく描かれるわけですが、雛菊さんのご隠居は心の底から見栄を張りまくっていましたね。風流って言えばなんとかなると思ってるところとか、絶対定吉は知ってて馬鹿にしてるよねっていうところとか、軽快ながらもテンポよく展開していく楽しい「茶の湯」でした。やっぱり菊之丞師匠譲りなのか、間が早いんですよね。菊之丞一門の落語に慣れてから他の噺家さんの高座を見るとその差がよくわかりますね。

 

ふぐ鍋 古今亭菊之丞

マクラでも振っていましたが、なかなかどうして今日はいい具合の客の入り。そして先程の茶の湯は雲助師匠から教わったものだという解説も。ほんとね、下手すりゃまめ菊の頃から雲助師匠には可愛がられてますよね。

春めいた陽気とはいえ、まだまだ季節は冬。冬らしい噺ということで、ふぐ鍋を演る菊之丞師匠。くぅ~~、やっぱり名人芸ってやつです。高座から漂ってくる鍋のいい香り、その鍋を囲みながら酒をキュッとやる仕草。実にたまりませんな。そしてふぐ鍋に手を付けない二人の攻防が、これまた見事に面白い。この攻防があるからこそ、サゲがきいてくるんだよなと思わせてくれる、そんな上質のふぐ鍋でした。ふぐ、当たってもいいから食いたいもんですね、ハイ。

 

座談

仲入りを挟み、幕が上がると高座に並ぶ雛菊さんと菊之丞師匠。なんだろう、小さな高座に師弟で並んで座るってなかなかないんじゃないですかね。話の方はと言うと、先程の茶の湯の講評。昨日は本当に上がらないんじゃないかってレベルだったらしい茶の湯ですが、さすがしっかりと稽古をしたのか、今日の高座では見事合格点が出たようで良かったです。

一門もずっと二人のままですし、なんだかんだおかみさん込みで仲の良い一門なんだなというのがすごくわかります。なにより、二ツ目に上がってからは弟子であると同時に一人の噺家として別け隔てなく接している菊之丞の姿が、なんとも素敵でした。

 

幾代餅 古今亭雛菊

トリの噺は、やっぱり古今亭といえば廓噺でしょう。

ということなのかわかりませんが、何度も聞いている幾代餅です。清蔵がねぇ、ほんっっっっっとうにピュアで一途で可愛いんですよ。幾代太夫に錦絵で一目惚れして、会いたすぎて仕事に性を出しまくるっていうんだから本当に素敵です。その誠実な姿が幾代太夫に会った時も爆発するくらいに出てるっていうのが、高座からまっすぐに伝わってくるんですよね。清蔵がまっすぐで紳士であればあるほど、幾代太夫が嫁に来るっていう話の展開に説得力が出るわけですから。

雛菊さんの高座、小さな子供や少年役は以前から光るものを感じていましたが、ここ一年くらいはより大人の、綺麗な人間模様がぐっと上手くなったような気がします。その根底にあるのはやっぱり、古典落語に対する真っ直ぐな向き合いと、師匠譲りの古典落語の腕前なんじゃないかなと。そんなことを感じさせてくれるいい幾代餅でした。

 

次回からはばばん場で開催です

次回は5月17日にばばん場へ会場を移して開催予定の雛菊勉強会。

ばばん場は何度も行っているのと、土曜ってのが非常にありがたいわけで。今回は予定を捨てて行きましたが、次回は恐らく何の予定も捨てずに行けるでしょう。えぇ、きっと。

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