
そんな最後でした
ずっと誰かを見送っていくんだなぁ
今日は、理由あっていつもの仕事場を早めに切り上げ、お隣の県へ。なんてことはない、この10月から正社員登用した若いのが辞めるっていうんで、その引継ぎです。あれですね、久々に電車で1時間以上の移動をしたわけですが、ゆっくり本が読めるってなんて幸せなのでしょう。朝のラッシュじゃあさすがにこうは行きません。
電車の中で読んでたのは久方ぶりの短編「すぴりっと。」でした。いやはや、時が経ってもリナとナーガの雰囲気ってのはいいもんですな。ガウリイとのやりとりともまたちがった雰囲気がいいのです。
肝心の引継自体は、ものの30分とかからず終わりまして。筆者としては秒で帰りたかったんですが、社長命令で飲みに連れていけとのことだったので、適当な店を予約して二人で飲みに行くことに。ハチャメチャに面倒臭い案件なのですが、見返りとして会社の金で好き放題飲めるとあらば許してやってもいい。
いつもなら角ハイのところ、容赦なく山崎のハイボールにするなど好き勝手やって満足です。ざまぁみやがれ。


メインの写真が1枚もないのですが、二人で2万はやりすぎた気はしてます。反省はしてない。
石を投げればウィスキー好きに当たるとはよく言ったもんだ
件の後輩と別れ(今生の)、しかし時間はまだ余裕があります。
ふむ…………
飲み直すか。
一軒目の近くの歓楽街をふらふらと歩いていたら、都内でも見たことのある看板を発見し、吸い込まれるように入っていきました。こういうのでいいんです。店内には常連と思わしき客とマスターだけがいる、なんでもない普通のバー。ただ少しだけ、あいや大変にウィスキーの種類が多い。棚一面ウィスキーってことありますか。嬉しいですね。見るとジャパニーズの、それも地方の蒸留所のウィスキーが多いこと多いこと。聞いたら趣味なんですって。中でも筆者が気になった厚岸をいただくことに。

これがねぇ、大変にスモーキー。
大変にスモーキーなんだけど、アイラともまた違うジャパニーズ特有の包み込むような優しい味わい。んまい。55度あるとは思えないほどに美味いし、全然トゲトゲしてない。面白い美味しさのあるウィスキーに出会えて満足でした。
なーんてことをやっていたら……あれ、終電がないぞ。
なんてことはない。終電の時間を見誤っておりまして。このままだと徒歩1.5時間確定コース。さてどうしたものか。
「待って――」
頭の中の鉄オタニキが語りかけます。
男「待って!あきらめるのはまだ早いよ!
23:56発の上り普通列車を使って2駅戻ると
0:07発の下り急行に間に合う
普段なら間に合わないところだけど
今日は9753Mって臨時列車が走ってるからダイヤがずれるんだよ
ほら,この時刻表を見て。
書いてないけど23:36に貨物列車があるから9753Mをスジに入れると
後続の673Mが2分遅れるだろ
それで」
とはなりません。
「乗換案内では0時10分にXX駅に着いて8分後のXX線に乗ることになってるけど、ここで駅を全力ダッシュして2分後に発車するXX線に乗ればXX線に乗り継ぎできて、結果最寄りの2駅前止まりの最終列車に接続できるんだよ。
それで」
なにそのパワープレイ。
まぁ、やるけどさ。
えぇ、走りましたとも。30代運動不足、飲酒済。エスカレーターを、駅構内を、走る走る。階段でコケそうになるかと思いました。もう階段駆け上がりなんて無理です。それでも2分では辿り着けそうになくて、もうダメかと思った矢先
「――行、ドアが締まります」
アナウンスが聞こえる!!
ええいままよ。
すっからかんの力を振り絞り、根性で列車に飛び乗ります。瞬間、閉まる扉。間一髪でした。乗換案内を見たら、謎に1分の遅延があったようです。この1分に助けられました。お陰様で徒歩1.5時間帰宅のところが徒歩30分帰宅に収まりました。いやはや、走ってみるもんだ。
なんだかんだハチャメチャな日でしたが、最後楽しかったのでヨシとしましょう。朝3時までやってるラーメン屋に吸い込まれなかった自分を褒め称えたいと思います。誰か褒めて。
