
こう見るとフロワードもカッコいいんだよなぁ(脳内CV:平川大輔)
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エリス家が狂い散らかしてるのは、きっと代々なんだろうな
読み直しも順調に6巻。長編はプロローグⅠが毎回誰かしらの過去編なんですが、今回はぶっちぎりで胸糞だったかもしれません。フェリスがどうしてあそこまで感情死滅女になったのかっていう、その一端がぎゅっと詰まってるのが6のプロローグなんですよね。
いやぁ……今読み返しても本当に、本当に狂ってるとしか思えません。
訓練と称して実の子供を木刀で痛めつける両親。その両親の間に生まれたルシルとフェリス、イリスは近親相姦の末に出来た子供だという衝撃の、あるいは当時のローランドなら当たり前のような事実。やっぱり狂ってましたね。そりゃあ、あれだけの仕打ちをされたらフェリスの感情も死滅するってものです。そしてルシルの狂いっぷりもまた、このプロローグの見どころでしたね。今までもちょいちょいありましたが、この時点で何かを取り込んでるのがわかる、そんなプロローグでした。
この二人のイチャイチャが、ずっと続けばいい。そう思ってた
ネルファ、ルーナと渡り歩き、なんやかんやあって(とり伝参照)ローランドに戻ってきたライナとフェリス。悪逆非道の王にこき使われた二人が、諸悪の根源たるシオンを暗殺しようと画策するのは、それはもう当たり前のことで。
シオンの部屋に忍び込んだライナがそのままベッドで寝ちゃうのは長編ながら短編みのあるほっこりポイントだったし、それに対して容赦なく本やら辞書やらでぶん殴りにかかるシオンの姿もまた、非常にとり伝ぽさのある心温まる(とシオンも思ってたはず、きっと。ライナは知らん)場面でしたね。
貴族と相対する時はもちろんのこと、クラウやカルネといる時ですら見せないシオンの、学生時代に戻ったような素の表情が見られるのが、この場面の萌えポイントです。他の誰でもない、ライナの前でだけ見せる、ライナの前だからこそ見せられる表情や仕草、雰囲気がたまらなく愛おしい。
だからこそ、フロワードが着実にライナを排除しようとしているのがより不安でならなくて。ほんと、ライナは巻き込まれ体質だよなぁ。
そして世界は、徐々に綻び始めていく
ミルクがこの世界の、ローランドの真実にちょっとずつ気付き始めているのが6巻でした。そりゃああの見た目ですが頭のいいミルクですから、いつかは気付き始めるでしょう。シオンがなにをしようとしているのか、なにをみているのか。ミラーやルークはなぜ、その事実に気付きながら目をつぶっているのか。一見すれば健全になったと思われたローランドですが、その頂点に君臨するシオンが、英雄王が一体なにに怯えているのか。そんな世界の綻びがミルク視点で書かれているのが、非常に良くて。そこに都合よく(というかタイミング見てでしょうけど)現れたフロワードがね、またなんとも嫌なやつです、ほんと。
でもって、ライナもまた転機を迎えてましたね。わかりやすくルシルからいいように言われて、そりゃああれだけ優しくて傷つきやすいライナですから、大いに傷つきますよ。あれだけハッキリと化物呼ばわりされたらね。
「醜い化け物が……どんな叶わぬ夢を見ていた?
知っているはずなのに。
君の……
血塗られた化物の手では……
何も掴むことができない……
どこにも、届くことはない」
これがねぇ、ずっとライナに残り続けるわけで。そしてトドメとばかりに翌朝ライナの宿に届いた、一通の手紙。これを読んでライナは姿を消してしまうわけですが、この続きは7です。プロローグⅡがないのでお察しの通り、6~7で一冊ですね。でもまぁ、感想記事は分けて書きます。7巻では、いよいよ怒りのフェリスが失踪した大馬鹿者を探して修羅になります(嘘)。