
ほんとに通ってないんだよなぁ
角川の決算が波紋を呼んでますが
KADOKAWAが決算発表で増収減益だった原因について「既存の勝ちパターンに固執しすぎた」とかなんとか言ってた話が、割とあちこちで波紋を呼んでますね。
筆者も門外漢とは言え、さすがにそれはねーだろと思って資料を読んでいましたが、ダンガン文庫のオタペン社長がそのへん大変わかりやすく語ってくれています。
— オタクペンギン(社長) (@NovelPengin) 2026年5月20日
そうなんですよね。別になろうが悪いってわけじゃなく、そもそも業界全体として作品を育てる、レーベルを育てる、そのための選択と集中が出来てないでしょっていうお話なのです。
長年、数撃ちゃ当たるでどうにかなってきた出版業界ですから、そりゃあこれからも数撃ちゃ当たるでやりたい気持ちはわからないでもない。でも、人口も減って娯楽も増え、人間が誰も彼も本を読む、オタクが全員ラノベを読んで育つわけじゃない世界線において、本当に刊行数が多い。毎月あれだけの新刊が各種レーベルから山のように出ては消えていくんですもの、そりゃあ正規の大ヒット作なんざ中々出ませんって。
でもって、これはちょっと前に流行った編集不要論と少し似た話になるのですが、まじで売れそうな作品を出版流通に流してあとは知らぬ存ぜぬじゃあダメなんですって。そこはプロの編集のプロたる目利きでもって、売れる作品とそうじゃない作品をちゃんと分けてもらって、その上で売れると判断したからにはしっかりと売れるサポートをしなきゃいけない。
いろんな作家さんが言ってますが、作者に「売れませんでしたね」っていう前に担当編集さんは作家の刊行物の告知をしましたか? 発売日にウザいくらいの宣伝をSNSでやりましたか? っていう話なのです。黙って売れる時代はもう終わったのだから、そりゃあ草の根だろうがなんだろうがやらなきゃいけないのです。
あと筆者が地味に刺さったのが、この部分。
まず知ってもらうにも時間はかかります。その上、ラノベはこれまで打ち切りリスクを読者に押し付けてきた形になっています。
当たり前ですが、打ち切りになる可能性が高いものを読者が読みたいわけもないです。だからこそ、打ち切りにならなそうな作品に手を出すわけで、そうなると1巻からすぐ手にとってもらうことのハードルはめちゃくちゃ高い、というのが今だと思うべきです。
そうなんですよ。売れなかったら読者が買わなかったせい、みたいなことを言われたらこっちはたまったもんじゃありません。でも、そうやってサイレント打ち切りをずっとやってきたのはラノベ業界の方なんですよね。漫画の方がまだマシってものです。昔は「新刊出ないね」って言ったまま本当に打ち切られた作品が山のようにあったし、それどころか打ち切られたのかどうかすらわからない作品がわんさかありました。
この先の未来、果たしてどう転がっていくのか。ドラマガが休刊して久しい昨今ですが、筆者はまだまだ読みたい作品があるだけマシなのかもしれませんね。
ラノベの今は、かつてのラジオだったのかもしれない
トカトントンに追われ続けているLITさんですこんばんは。まじでさかざきがどうかしてるくらい面白いから人類は一度聞いたほうがいい。
とにかく数を出して、売れなかったら切れば良くて、売れたらラッキー、局はなんもやらないけどタレントはSNS一生懸命やってください。そんな光景は、ほんの10年くらい前のアニラジ界隈じゃあ当たり前のように見られた気がします。
4月になったら新しい番組をわんさか立ち上げて、売れるかどうかはさっぱりわからなくて、何事もなかったかのように半年、1年でスーッと終わっていく。そんな番組がいくつあったことか。しまいにゃ売れてる番組を軒並み終わらせてよく分からない番組だけ抱えて拡充と書いてサ終したプラットフォームがあったとかなかったとか。聞いてるか文化放送お前のことだよ超A&G終わって1年経ちましたが元気ですか筆者は元気です。
まぁQRが悪いってわけじゃなく、アニラジ業界も本当にプラットフォームが無限に広がりすぎてリスナーが追いきれなくなってるわけです。地上波だけじゃなく、ネットを見ればやれ音泉だやれ響だやれオープンレックだやれCloverだと……どこもかしこも専用アプリばかり出しおってからに。
お陰様で、筆者みたいなゆるいラジオ好きのスマホには自撮趣味の女の加工アプリくらいラジオアプリが入ることになるのです。ほんと、タレント以外なーんもやりゃあしないもんな、局は。今は辛うじてどうにかなってますが、10年後の景色がどうなってるのやら。それまで高田馬場の地下の遊び場が続いてれば、筆者はそれで満足です。