
久々にタイトル思いついた時に「これだ」と思いましたよね
なんでもかんでも生成AI使えばいいってもんじゃねぇんだよ
「みんな、AIを仕事に取り入れていこう!」
社長がどこで聞き覚えてきたのか、そんなことを言い出しました。さながら、ハルヒが「みんな、AVを撮るわよ!」と言い出したかのように……あ、それは同人誌の話ですね。ともかく、そんな思いつきで社長が言い出すのは今に限った話ではなくて、往々にしていつもの光景です。
「ホワイトカラーの仕事って、AIに取って代わられるだろう?」
クソ真面目に言ってきますが、少なくとも今すぐそんなことにはなりません。でも言わない。言っても面倒だから。代わりに、へぇそうですねぇなんて曖昧3センチな返答でお茶を濁します。社畜ですから。あとこういう時の社長は座頭市くらい盲目なので、どうせ言っても聞く耳を持ちません。せめて感覚くらいは鋭くあってほしいものですが。
そんなわけで「AIを使って効率的に仕事をしようプロジェクト」のリーダーとかいう、ハルヒにおけるキョンみたいな役割を押し付けられたLITさんです。それから何人か社内の詳しい人間を捕まえて一月ばかりミーティングをし、導き出された結論は「Googleカレンダーを使いましょう」でした。それだけです。
現状を見てから物を言いましょうね
なんだよ大袈裟な前置きをしておいて、出てきたのがそんなありきたりな結論なんてお前さては悪徳コンサルの回しもんだな? などと思われる方がいるかもしれませんが、むしろ筆者は現実を見た上で言っているつもりです。
なぜ筆者が「Googleカレンダーを使いましょう」とかいう、令和の社畜の9割がやっている(筆者調べ)ことを大仰に掲げるのか。
それは、弊社が残りの1割だからです。未だに手帳で予定管理している人間の、なんと多いことよ。それ自体は別に構いません。構わないのですが、それはそれとして顧客回りや取引先との打合せなど、社内で共有してますがというと、それは全くできていないのです。そんな弊社でいきなり「ChatGPT使いましょう」とか言ったところで、成功する未来が見えんのですよ。無理ですって。そもそもウチの仕事でChatGPTをはじめとする生成AIがどこに生かされるんだっていう話はさておき(生かされる場面もありますが)、100万人の自称流行り物に強い経営者にありがちな「AIを使う=万事うまくいく」みたいな幻想をぶち壊さにゃならんのです。
使うだけで万事うまくいくツールなんてのは世の中に存在しません。使い手の技術が試されるのが、往々にしてツールというものなのです。そんな試される弊社において、生成AIを使いましょうなんてのは死を意味します。具体的には、技術を持たない老骨共が死にます。あとその老骨共の大きな声が波及すると、組織が死にます。だから筆者が社長に提案したのは「Googleカレンダーを使いましょう」なのです。
便利になる未来は見えてる。半数は使ってる。これがいい
Googleカレンダー、使ってる人はわかると思うんですがそこまで複雑なものじゃありません。そもカレンダーアプリ自体がシンプルであるとは思っているのですが、とはいえ触ったこともない人間にとってはハードルが高い。そんな時、周りに1人でも使ってる人間がいるというのは強いものです。使ってる人間は、便利さを知ってるから。筆者や社長のような安全圏からしか言わない人間の言葉は響かないのです。でも、近しい人間の言葉は重みが違います。
そういう意味で、Googleカレンダーは最適でした。少なく見積もって、半数が使ってるのを見てます。ということは、広めるのにそこまでハードルは高くありません。でもって、それを現場で共有にすれば、部署内あるいは営業所内のスケジュールがいつでも、どこにいても手に取るようにわかります。それだけでね、仕事って目に見えてやりやすくなるんですよ。あと伝達事項とかもね、もういちいち顔つき合わせてなんて時代は終わりましたよ。カレンダーに書いとくんで見てくださいわかんなかったら聞いてくださいでいいじゃないですか。時間の無駄ですから。
あとこれも立派なAIの活用であり、筆者はこのDX化レベル1みたいなところがスタート地点だと思ってます。これが出来ないようじゃその先は無理です。さて、これがどう転がるのやら。