ゆたんぽを抱いて寝る。

ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

花は咲く

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林檎の花、まっきーの名曲です。

 

あれから8年

宮城県沖で発生した巨大地震とそれに伴う津波被害、原発事故etc...

甚大な被害をもたらした東日本大震災から、今日でちょうど8年目。

8年って言うとながいですね。

小学校に入学した子が中学校3年世になるくらいの長さです。

 

当時、筆者は震災とはあんまり関係のない地域に住んでいました。

ちょうどその日は休みで、友達と外で遅めの昼食を摂っていた時だったと思います。

ミシミシッという音がして、それなりに長い時間揺れました。

でも、それっきり。

まさか遠く離れた東北の方で大変なことになっている(正確には津波が来るのはもうちょいあとですが)とは露知らず、お住まいの地方にも小さな津波が来るかもしれないと聞いて「じゃあ見に行こう」と今思えば馬鹿だなこいつみたいな思いつきで海沿いまで車を走らせました。

結局津波らしいものは見れず、ただそこそこ大きな地震だったので家で大人しくしていようということになり、家に帰ったんです。

アパートの部屋は元から泥棒が入ったんじゃないかってくらい酷い荒れようの汚部屋だったんでなにか倒れてきていても気にならなかったんですけど、コンポの上においていた時計が落ちて電池が外れていました。

振り返れば、それが地震発生の時間だったんですよね。

この時点で既に地震のことは頭から抜け落ちていて、2日後に控えた人生初のJIMANGさんのライブの準備とか、その翌日行くつもりだった博麗神社例大祭に思いを馳せていました。

そしてネットを開き――言葉を失いました。

 

そこに写っていたのは、仙台を襲う巨大な津波の映像。

それも、つい数分前の映像でした。

地震発生から1時間以上経過して、初めてことの重大さに気が付きました。

実家に電話をかけても繋がらない。

地元の友人も同じく繋がらない。

分かっているのは震源地が宮城沖で、宮城、岩手が酷いということ。

それを見て少し安心しましたが、その後も次々津波の続報が入ってきます。

 

最終的に飛行機はもちろん欠航したしライブもイベントも全部中止になりました。

というか、もし予定を早めていたら自分も被災していたかもしれないと思うと、こんな事を言うのもなんですがラッキーだったなと思います。

停電もしなかったし、電気もガスも水道もネットも普通通りに使える環境にいましたから。

 

結局実家とはその日の夕方には連絡が取れ(メールは送れたんですが、通話はダメでした)、全員無事だということが分かります。

それ以降は、なんだか毎日暗いニュースばかり流れていたような気がしますね。

筆者は見たくないんでずっとニコニコ動画を見てましたが、良いか悪いかは置いといて震災に関連していろんな動画が上がったのを覚えてます。

ぽぽぽぽーんとか懐かしいですね。もう8年前ですって。

 

筆者は不謹慎厨も不謹慎厨って言葉もほんっと大嫌いなんですけど、別にみんな不謹慎なことをやってるつもりはないんですよね。

少しでも楽しいことをやってみんなで笑おうっていう、ただそれだけなんですよ。

そりゃあ筆者も実際現場にいたわけじゃないんで、安全圏から物を言ってるだけなのかもしれないです。

でも、それを見てクスッとなってくれた人が一人でもいれば、それで良いんじゃないのかなって思います。

むしろ、そういうのがあったから今もこうして「あの時こんなことがあったね」って振り返れるんじゃないでしょうか。

こういうのもありましたね。大佐殿、ご支援痛み入ります。

 

もちろん忘れたいことだって当事者はたくさんあることでしょう。

でも、嫌なことを忘れて風化させちゃったらダメです。

嫌なことがあったから全部忘れてなかったことにするんじゃなくて、辛くて大変だったけどこういうこともあった、っていう少しでも楽しい思い出が1つでもあれば全然違ってくる。

筆者はそう思います。

Jさんのお歌聞こうね

 

たまにはこういう真面目な記事があってもいいよね?

震災からしばらくして、いわゆる「被災地」に移り住むことになりました。

死亡災害こそなかったとはいえ、来た当初は本当に酷い有様でした。

海岸沿いの建物は軒並み半壊か全壊状態。

岸壁から100メートルも離れたところに流された漁船が逆さまになって転がったままのものもありました。

被災した倉庫は湧いた虫とカビのニオイでマスクをしていても吐き気を催すくらいの状態だったといいます。

仮のゴミ集積場所として用意された埋立地は半年も経たず満杯になり、それから拡張を続けながら少しずつ処分していき、完全になくなったのはつい3年ほど前でした。

比較的被害の少なかった筆者の地域ですらこうですから、まだまだ復興が追いついていないところはたくさんあります。

これ、阪神大震災で被災した地域がそうなんですけど、仮設住宅だって無限に住んでいられるわけじゃないんですってね。

いずれそこを出なきゃいけない人がいます。

それでも、行き場のない人がたくさんいます。

 

なんてことを書いてますが、偽善ぶるつもりはないです。

だって普段はそんなこと考えてないですもん、そこに住んでる人じゃないし、というのが本音です。

だけど、年に1度、今日くらいは被災地のことを想ってみるのもいいかもしれない。

何かしようとか手を差し伸べようとか、そんなことまでしなくていい。

ただ1年に1回だけでも思い出す人がいれば、風化はしないと思います。

たまにはこういう真面目な記事があってもいいでしょうか?

明日はきっといつもどおり中身のない記事になりますのでよろしくどうぞ。

みんなでぽぽぽぽーん!

 

あいりすミスティリア第7章プレイ感想

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楽しかった

 

わざわざPtD版で遊んでる人ってなんなの変態なの

どうにもいかんせんやる気が出ない、そんな休日。

とりあえず洗濯機回して部屋の掃除はしたのでそれだけで自分を目一杯褒め称えたい、そんなLITさんですよおばんです。

 

今日も今日とて無印ダクソバグフル活用ナメプ遊び。

かぼたまバグを駆使してついにレベルが170を超えました。

なお、ここまで来るのにシフのソウルを使ってしまうという致命的ミスを犯してしまっていますが、まぁ誤差ですよ、誤差。

筋力、技量、信仰が40でスタミナも最大まで伸ばしているので大方の武器は扱えるのと神の怒りブッパマンとしての近接制圧力と、金の力で最大まで鍛え上げた呪術の火のおかげで相当火力は上がりました。

ついでにかぼたまフル活用でいつも人間性99と人間性バリアも盛大に使っているので、まぁ負けることはないキャラが出来たと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか、ナメプしてアルトリウスに二桁近く負けるとは思わなかったですけど。

 

完全にプレイスキルが追いついてない証拠。

一回ゲオって買い直したらどうです????

 

思えば7章をふまえてのバレンタインイベだったのかもしれない

1月末に追加されたあいミス第7章をようやくプレイしました。

今回はゼクト公率いる連合軍とともにいよいよ帝都に攻め入る話でしたね。

 

設定面では冥王が世界に生命を作ったことで天上人と対立したこととか、200年前に冥王に送られた刺客が今の皇帝だったとか、割と物語の核心に迫る部分が見えてきました。

そして徐々に表舞台に姿を見せ始めてきたまな板ナジャの目的とは一体。

次のお話が楽しみですね。

 

《アイリス》の中で今回スポットを当てられたのはクリス。

自分には特別秀でた才能なんてない、なんの力もないと自信をなくしかけていたクリス。

だからでしょうか、クリスは自らが囮となって教皇に身を差し出します。

明朝までに冥王が奇跡を起こせなければ、処刑を受け入れる。

ただし冥王が奇跡を起こしたら、教皇騎士団は冥王に力を貸すという条件で。

ユーが捕まったり、下っ端天使リディアが邪魔に入ったりと思うように行かない連合軍の侵攻。

そんな中、クリスはいよいよ処刑にかけられてしまいそうになり……

 

その時でした。

声を上げたのは他でもないベアトリーチェ

もうね、こっからの展開が超絶好き。

普段はあんなでも、本当に生徒想いなベア先生には全てお見通しだったんですね。

もちろん、冥王にも。

 

なんの力も才能もない。

そう思っていたのはクリスだけで、本当は誰にも負けない才能が彼女にはあったんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、深い信仰心という力――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではなく莫大な妄想力でした。

いやぁ、あんなドがつくシリアスな場面でこういう展開持ってこられるとホント好きってなっちゃう。

そして妄想は巨大な教会を顕現させ、そこに特大のゲートが生成され、奇跡を起こすことに成功。

 

皇帝に扮していた天使は逃してしまいますが、帝国を無事に落とすことに成功した連合軍一行でした。

 

そして、《種子》を身体に取り込み暴走し尊敬していた上司に手を下され消滅したリディアは、冥王の力で蘇生し、しばらく冥界で暮らすことに。

 

彼女に関しては3月末に正式実装予定ですが、さてどんなキャラになるやら。

水を司る天使ということですが、あの見た目で魔術系ということはないでしょうから物理? でもそのへんは元天使ということもあってなんらかの特別な能力がくっついてきそうな気がしますね。

 

全体通して今回はボリュームたっぷり、満足のシナリオでした。

相変わらずギャグとシリアスのバランスがとても上手く、スポットを当てたキャラがちゃんと光っている。

戦闘面では15話に非常に苦戦させられました。

アイツ、バリア剥がしても次のターンで張りなおしやがるのね。

ハードで倒せなくて結構困ってます。

オススメの編成、スキルあれば誰かご教授願います。

日に日に文字が書けなくなってきている実感がある

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この後かの有名な「やろうぶっころしてやる」に繋がる

 

中国凄いなさすが4000年の歴史……

中国で「自動書き写しロボット」みたいなのが流行ってるというニュースを読みました。

roboteer-tokyo.com

いろいろ驚いてて書きたいことが軽く渋滞してるんですけど、とりあえず思ったのは、そんなに書き取り多いの? ということ。

筆者が子どもの頃は結構有りました、漢字の書き取りみたいなやつ。

今でもあるのかわからないんですけど、それでもここまでやります?

このロボット、ネット通販で1万3千円程ということなんですが、子どものお小遣いで1万3千円って結構なお値段ですよね。

そんな大金はたくくらいなら自分でやった方が……って思っちゃうんですけど、これがもし、仮に1日で原稿用紙50枚くらいのペースだったりしたらと考えると、たしかに考えちゃうかもですね。

1日で原稿用紙50枚とか大人になった今でも無理です。

どうでもいいんですが、書かなきゃいけない原稿はそろそろそのペースで書かないと間に合わない感じなんですけどそれには気付きたくなかった。

 

実際宿題なかったら勉強しなかった

 子どもの頃を思い出すと、思いの外ちゃんと宿題やっていく子どもでした。

今の子はわかんないですけど、筆者の頃は書き取りとか計算問題とかそういうのが多くて、まぁ中学校を出るくらいまではそこそこお勉強の出来る子だったので苦労しなかったんですよね。

高校に上がってからはその反動なのか、まぁーやらなくなりましたね。

それでも出さないとしつこく催促されるんで、締切を一週間ほどぶっちぎって出したり最終的には「出した」と言い張って有耶無耶にしたこともありましたね。

そのまま大学に行くんですけど、まぁ手を抜くことをしっかり覚えまして。

結果はさておき、出せばいいんだという強い意志を持って100点満点中5点位のレポートを出して再提出を食らったり、限りなく不可に近い可を貰って首の皮一枚のところで単位とれたり、そんな宿題とのお付き合いでしたね。

 

昔、小学校の頃だったと思うんですけどクラスでディベートの練習で宿題要る・要らないで議論したことがあったんですよ。

その内容は覚えてないですけど、実際問題宿題なくて自分で勉強するかって聞かれたら当時の自分は絶対しないって答えてたでしょうし、今の自分も絶対やらないと思ってます。

というか仕事時間以外に仕事するのなんて死んでも嫌だし。

そもそも仕事したくないし。

なんのために宿題やってたのかなーって考えると、結局やんなきゃいけないからだったんですよね。

やんなきゃっていうのは、別にやんなきゃいい大学に行けないとか就きたい職業に就けないとかそういうことじゃなくて。

単に、やらないと怒られるんですよ。

っていうかすげー怒られたんですよ、実際。

 

とはいえ、やった分だけなんだかんだ漢字は書けるようになったし、一通りの四則計算は今でもできるし(まぁ電卓使わないと無理だけど)、いいことはあったんでしょうね。

そしてその貯金をどんどん食いつぶしてるのがホントわかるのが手書きで字を書く時。

今の御時世、社会人はほとんどPCでしょ?って思われるかもしれないですけど、なんやかんや手書きってまだまだあるんですよ。

メモとって人に言伝てしたりとかね、あるんですよ。

ほんとやりたくないんですけどね。

人間と一緒に生活することに向いてないタイプの人間だからほんとやらないで生活できるならそうしたいくらいなんですけど、環境がそれを許してくれないんで仕方なくね、やってますよ。

 

ただほんっっっっっっとに漢字書けなくなっててやばいって思うこと多くなりました。

この間も仕事中に「みょうじょう」って書かなきゃいけなくてとっさにメモとったんですけど、あとで見返したら「明朝」って書いてあったんですよ。

いや、みんちょうって。

書体かよって。

 

 

 

 

って思ったんですけど、パリピのみなさんは明朝って書いてもしかして「みょうちょう」と読む方が多いのですか????

 

なんかそういうのRTで回ってきたんですけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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うわっ……私の漢字能力低すぎ……?

オリジナルショートショート「お酒を飲みに出かけよう」

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すべてフィクションです

 

思い立ったが吉日

「たまには外でご飯なんてどう?」

越冬した虫達が暖かさを求めて太陽の下に顔を出す季節。数日ぶりに雲間から見えた夕焼けが窓から差し込んできた時、僕はちょうど深淵の主マヌスに本日3度目の敗北を喫したところだった。

珍しいね、引きこもりの君がそんなことを言い出すなんて。

ソウルも人間性も失いリスポーン地点に戻されたキャラクターが映る画面から目を離し、こたつで猫と戯れている彼女に目を遣る。

「心外ね。まるで私が1日のうち16時間は家でダラダラ過ごしてるみたいな言い方じゃない」

猫を抱っこしながら、彼女は湿り気のある目線を僕に向かって投げつけてくる。

残り8時間は寝てると考えれば、それは結局一日中家から出てないということなのでは。

「揚げ足を取らないの」

真実を述べたまでだよ。

「もういい、今日はおうちごはんにする」

ぷいっとそっぽを向いてしまった。そんな仕草も可愛いんだけど、それを口に出したらきっともっと拗ねてしまうことを僕は知っている。

だから、音もなく椅子から立ち上がると彼女にそっと近づいて、後ろから思い切り抱きしめることにした。

「~~~~~~~~~!?」

声にならない声を上げて僕の腕の中でバタバタと暴れる彼女。だけど引きこもりのもやしっ子の腕力なんてたかが知れている。最近新しくした洗濯洗剤の香りだろうか、甘い香りが鼻腔をくすぐる。

ごめんて。だからどっか外食行こう?

そう言うと彼女はちょっと不機嫌な顔で、腕の間から僕を見上げた。

「お酒もね?」

はいはい。

それから二人で軽く身支度を整えてタクシーが来るのを待った。これは二人の約束事。どこに行くにも車を使う。極力歩かない。清く正しいインドア派のあるべき姿だ。

部屋着全開な僕はともかく、家から出ないくせに立派な身なりをしている彼女は改めて整えることなんてないんじゃないの? と思ったのだが、

「女の子にはそれなりに準備ってものがあるのよ」

ということらしい。今の僕には理解できない。

 

二人で飲みに行くなら個室にするべき

街に着く頃には傾きかけていた日もすっかり沈み、夜が降りてくる――もとい、夜の帳が下りてきていた。

入れ替わるように色とりどりに光り輝くネオンサインの明かりが、眠らない街を彩っている。

さて、どこにしようか。

そう言ってはみたものの、こちらは普段街に出ることがない生粋の引きこもり。一緒に住むようになって長くなるとはいえ、女の子を連れて入るような小洒落た店なんて知っているわけもなく。

ダメ元でちらりと脇を見やれば、

「ん、私はどこでもいいよ?」

いつもより少しだけ楽しそうな彼女は、物珍しそうに周囲を見回していた。

どこでもいいって言ったって、じゃあ●タミってわけにもいかないでしょ。

「それでもいいよ?」

……こっちがよくないの。

「ふぅーん」

家を出る前に食べログで調べていた店を探すため歩き出す僕と彼女。

地図アプリを頼りに歩き回ってはみたが、不思議とこれが見つからない。

 

 

"この信号を左です"

 

"この交差点を左です"

 

 

なぜだろう、さっきからずっと同じ通りをぐるぐる回っている。

3月に入ったとはいえ、まだまだ夜に吹く風は寒さが残る。

大丈夫、寒くない?

「大丈夫、寒くない。でも、ホントにそのお店あるの?」

んー、この辺りなのは間違いないと思うんだけど……

「ねぇ」

ちょっとまって、今地図見てるから。

「ねぇってば」

んー、こっちかな。いや、もしかして一本手前を左か……

「えいっ」

ーーっ!!

脇腹に鈍い痛みが走った。

何する――

「ここじゃない、そのお店?」

ふぇっ?

「ほら、看板にお店の名前書いてあるでしょ」

通り沿いの古いビル、その2階部分。

彼女の指差す先、そこには"吉亭<迷い家>(マヨイガ)"と書いた小さな看板が確かに出ていた。

「ねっ、ここでしょ?」

ドヤ顔の彼女に促されるままに薄暗いビルの階段を登る僕たち。

何度も通ったのに、なんで気付かなかったんだろう。

妙な違和感は、店の扉を開けた時点でどこかに飛んでいった。

 

気遣い上手の――さん

席に案内してくれたのは、赤ブチ眼鏡のよく似合う、童顔ながらも素敵な美少女だった。

「いいもの見たって顔に書いてある」

掘りごたつの席に着いて、開口一番呆れ顔の彼女が言った。

怒った? ねぇ、怒った?

「怒ってほしければそれはもう灰も残らないくらいに怒ってあげるけど?」

すいません調子乗りました。

最初に飲み物をと言われたので僕はビールを、彼女はカシスオレンジを頼んで待つ。

「夜は随分と賑わってるのね、この街」

コートを脱いだ彼女はそんな感想を漏らした。

そういえば夜に連れてきたことはなかったかもしれない。

「前に一度だけ来たけど、あの時は映画見てすぐ帰ったからね」

あぁ、そういえばリリカルな●はの映画一緒に見たっけ。

「時間も時間だったし、終わった後に○○ったら目を真っ赤にしてるんだもの。ごはんなんて行けなかったむきゅ――」

恥ずかしい思い出を想起させられそうになったので慌てて彼女の口をふさぐ。

まったく、古明地さんちのさとりさんじゃないんだから。

 

Twitterで「お前ら歌い手の最初の推し誰だよ」ってハッシュタグが流行ってる話をしているうちにお酒とお通しが運ばれてきた。

それじゃ、乾杯を。

「なにに乾杯するの?」

そりゃあ君の瞳に。

「HUGっとプ●キュア最終回記念にかんぱーい!」

甲高いグラスの音が個室に響いた。えっ、僕の渾身のボケは?

「はいはいおもしろいねー」

うぐぅ

「今年で20周年ですって」

その言葉は僕を深く傷つけるからやめてください。

傷口を無理やり縫い合わせるようにお通しを口に運ぶ。居酒屋では定番の牛すじ煮込みだが、これがビックリするくらい美味しい。

ホロホロになるまで煮込まれているおかげで口に入れた瞬間溶けるように口の中で牛すじが解けていく。しっかりと染み込んだ味は少し濃い目で、それでいて決して大味ではない。一口食べると無性にビールが欲しくなる絶妙なバランスだ。

ねぇこれ食べた? めっちゃ美味しい。

「ん……ほんと、おいしい」

普段から感情の見えにくい顔をしているので付き合いの長い人間にしかわからない程度の機微だけど、彼女の顔がぱぁっと明るくなったような気がした。

その顔を見ているだけでビールがどんどん進む。

あっという間にジョッキは空になってしまい、さて今度は何を頼もうか。あれ、メニューメニュー……

「あなたがお探しなのはこのドリンクメニューですか? それともこっちのフードメニューですか?」

 声の主は、泉の女神よろしくメニューを両手に抱えていた。

いや、元より僕にとってはずっと女神のような存在なんだけども。

じゃあ、どっちもください。

「ワガママな○○にはバツとしてこの『高級鴨肉ステーキ』を頼んでもらいまーす」

女神の言う事なら従わねばなるまい。

僕はビールのおかわりと彼女ご所望の高級鴨肉ステーキ、他にも何点かおつまみになりそうなものを頼んだ。

平日だけど忙しいのか、料理は小刻みに運ばれてくる。

本命の高級鴨肉ステーキが運ばれてこないが、その前に彼女のグラスが空になった。

チョレギサラダが運ばれてきたので店員を呼び止めて梅酒を注文する。

僕のグラスにはまだビールが残っていたが、このくらいならすぐに無くなる。少し考えて、熱燗を一本頼んだ。

おちょこはもちろん2つだ。

 

それからまたしばらく待って、ようやく高級鴨肉ステーキが運ばれてきた。

僕たちの第28次おジャ魔女どれみで一番かわいい子は誰か戦争はここで再び休戦協定が結ばれた。

僕は俄然おんぷちゃんが一番だと思ってるけど、彼女はあいこちゃん派らしい。

いや、わかるんだけど1番って言われるとまたそれは別の話に――いや、この話はよそう。争いしか生み出さない。

そしてふと時計を見て既に入店から1時間近く経っていて、僕は時の流れの速さにたいそう驚かされた。

「それだけ楽しんでるんだよ、○○も、私も」

おうちごはんもいいけど、たまには外食も良いね。

「私は毎日外食でもいいんだよ?」

僕の稼ぎが今の3倍位になったらそうしようね。

「つまりそんな未来はやってこないと」

おっしゃる通りで。

 鉄板の上でジュウジュウと美味しそうな音を立てている高級鴨肉ステーキを一切れ頬張ると、想像通り――いや、想像以上の幸せが口の中に満ちていくのがわかる。

コショウが効いていて、噛むほどに鴨肉の濃厚な味が広がる。

分厚くカットされているのに、軽く噛み切れるほどに柔らかい。

「これは……絶品ね」

どうやら彼女も同じ感想を持ったみたいだ。

昔は食が細い、というより食に関心がなかった彼女だったが、僕に影響されてか今ではすっかり美味しいものと美味しいお酒が大好きになった。

僕の密かな自慢。

「どうしたの、食べないなら貰うよ?」

彼女が箸を伸ばすが、そうは問屋が卸さない。

一世一代のジャンケン勝負に辛酸を嘗めさせられた頃、ちょうど彼女が頼んだ梅酒が運ばれてきた。

彼女がそれをたいそう美味しそうに飲むのを、僕は奥歯をギリリと噛みながら見ていることしか出来なかった。

どうせなら鴨肉を噛み締めたかった。

寂しい口元を、代わりに熱燗で潤す。鼻に抜ける日本酒の香りが心地よかった。

「ねぇ、私にも……ちょうだい」

おちょこを持った彼女の顔はわずかに紅潮していて、いつもより少し艷っぽく見える。

幼さの残る顔つきがわずかに緩んで見えた。お互い少し酔いが回っているのだろうか。

僕も彼女も、あまりお酒は強くない。だけどふたりともお酒が大好きなので、ついお互いが飲んでるものを見ると飲んでみたくなる。

彼女のおちょこに熱燗を注いで、代わりに梅酒のグラスを引き寄せた。

じゃあ、改めて乾杯でも。

「君の瞳に?」

それはもういいよ。今になって恥ずかしくなってきた。

それじゃあえっと……ごちうさ3期決定に乾杯!

「かんぱい」

この日何度目かの乾杯の音色が居酒屋の小さな個室に響く。

 

たまに行くならこんな店

曲名のわからないジャズの音色に混じって話し声が聞こえてくる。

あれから1時間ほど後。

僕たちは"吉亭<迷い家>"を出て、行きつけのバーへと場所を移していた。

先客は二組ほど居たが、僕たちが入って間もなく一組は帰っていったので、10席にも満たない店内はとても静かな空間となっていた。

彼女の目の前には真っ赤な液体の入ったカクテルグラスがちょこんと置かれていて、彼女はそれを僕のスマホで撮っている。

スマホはおろか昔から携帯電話すら持たない彼女だが、どこで覚えたのか一通りの操作はできるらしく、僕のスマホには時折知らない写真が増えていることがある。

僕はシャンディガフの入ったグラスに口をつけ、一口。

あれだけ飲んだ後だと言うのにまだ身体はアルコールを求めているのがわかる。

それ、トマトのカクテルだっけ?

「フルーツトマトだって」

若い女性マスターが言うには、この季節のフルーツトマトは甘さがあってカクテルに向いているらしい。

見た目も相まって最近の女子に人気カクテルだという。

トマトを使ったカクテルと言うとレッドアイがまっさきに浮かんだが、あれよりももっと甘く仕上がるらしい。ベースがどうとか何を混ぜるとかいろいろ聞いた気がするが、アルコールの入った頭でそれを理解するのは至難の業だった。というか無理だった。

 それで、味は?

「もっといい声で」

僕に大●明夫ボイスは出せないです。というかウチにそのソフトないでしょ。何で知ったのそれ。

「『めたるぎあま●お』で見た」

随分と古い動画持ってきたね! CV桑島法子えーりん先生が可愛いやつね。

「実物はもっと年食って――」

わーわー!!

「あら、思った以上に甘い。全然青臭くないのね」

僕がひとりで慌てているうちに、彼女は優雅にカクテルを口の中で転がしていた。

一口貰って飲んでみると、たしかに甘くて美味しい。

恐らくアルコール度数もあまり高くないのだろう。食後酒としては大正解だ。

一応シャンディガフ飲む? って聞いたけど、笑顔で断られた。

あんまりビールが好きじゃないのを僕は知っている。

 

残っていたもう一組が帰り、いよいよ店内にいるのは僕たちだけになった。

「いいお店ね。よく来るの?」

おつまみのナッツを食べてから彼女が聞いてくる。

たまにね。

「ひとりで?」

基本おひとりさまだよ。

「寂しい人……」

バーはそういうところでいいんだよ! というか、その、僕が君以外の女の子と連れだって食事なんてそんなこと……ってどうしたの?

見ると、彼女は口元を手で覆って肩を震わせている。

どう見ても笑いをこらえてますの姿勢だ。

えー、なんか変なこと言ったー?

「……べ、別に何も言ってないよ。でも、なんか必死になって取り繕ってるクソ童貞みたいな○○がおかしくて……」

言い方。っていうかクソ童貞ってどっから覚えてきたんだこの子は。

「はー、もうこんな静かなお店で笑わせないでちょうだい」

そんなつもりなかったのになぜか怒られてしまった。

ぐいっとシャンディガフを一気に飲み干し、代わりのお酒を注文する。

「何頼んだの?」

内緒。

「なにそれ」

まぁまぁ、来てのお楽しみってことで。

と言っている間にもうお酒が運ばれてきた。

カクテルグラスに映えるは薄緑の綺麗な色合い、小さなミントがアクセントがわりに添えられていてとても可愛らしい。

「うわっ、○○に似合わない可愛いお酒が出てきた」

このくらいでいいんだよ、このくらいで。

実際似合ってないのは自覚あるし。

「チョコミントアイスみたいな色してるわね」

言い得て妙だが、実は正解ど真ん中だった。

「へぇー、グラスホッパーっていうんだ。なんだか無を感じそうな名前ね」

グラスシミュ●ーター(伝説のクソゲー)のことは敢えてスルー。

飲んだ後って甘いものが欲しくなるでしょ? そういうときにはこれが最適。

「○○チョコミントアイス好きだもんね」

家にはローソンのチョコミントアイスを常備してあるくらいに好き。

「ごめん最後の一本私食べちゃった」

嘘!?

「うん、嘘。でもあと一本なのはほんと」

じゃあ今度また大量に買ってこないとね。

「○○、絶対近所のローソンで『チョコミント』って呼ばれてるよ」

それなら本望だ。

「さいですか」

少し飲ませたら思いの外気に入ったらしく、彼女もグラスホッパーを注文した。

チョコミントアイスの話から最近ハマっている琴派姉妹実況の話に思いの外花が咲いてしまい、結局それから2回も追加注文してしまった。

少し飲み直す程度のはずだったのに、酒飲みって怖い。

 

「すっかり遅くまで飲んじゃったね」

店を出て歩きながら明日も仕事だっていうのに、気づけばそろそろ日付が変わろうとしている。

これから帰ってお風呂に入って……4時間くらい眠れればいい方だと、僕は静かに覚悟を決めた。

なんだかんだ楽しかったね。たまには外食もいいもんだ。

僕が言うと、少し間があって、それから彼女が長く息を吐いた。

「よかったー。○○、なんか最近元気なかったから」

えっ、そう見えた?

「気付いてないかもしれないけど、結構お疲れモードだよ? ごはんのあとこたつで寝ちゃってたり、猫のお水換えに台所行ったと思ったらコップに牛乳注いで戻ってきたり。そういうの最近多かったから」

でも、そんなのいつものことじゃ……

「いつもはこたつでウトウトしててもちゃんと自分で起きて着替えてベッドに入るでしょ。でもここのところは私が起こしてようやくって感じだし、猫のお水だってあのあと台所に置きっぱなしになってるの私が持ってきたし」

あー、そう言われてみればそんな気もする。

「あんまり○○は外の話しないから私も聞かないけど、大変な時は大変って言っていいのよ? そりゃあ……私に話してもどうしようもないことなのはわかってるけど」

いつも感情表現が乏しくて、それでも気丈な彼女にしては少し寂しそうな、どこか拗ねているような声色で彼女は言った。

彼女が先を歩いているのでその表情まではわからないから、これはあくまで僕の想像に過ぎないのかもしれない。

ごめんね、心配かけて。

「そういう時は謝罪じゃなくて感謝の言葉がほしいなー」

いつもならこんなこと絶対言わないのに。

これは相当酔っぱらいさんだな?

まぁ僕も同じくらい酔っぱらいさんだから口には出さないけど。

代わりに僕は少し前を歩く彼女に追いつくと、頭にぽんと手を置いた。

僕より頭一つ小さくて、いつもゆったりとした大きな服を着て大きな帽子をかぶっているものだから余計に小さく見える彼女。

僕は、彼女だけにしか聞こえないくらい小さな声でありがとう、と言った。

なんだか気恥ずかしくて上手く言えなかったけど、それはお酒のせいにしてしまおう。

そう思っていたのに、

「噛んだから今のはノーカウント。あとでちゃんと言い直してよ?」

振り返った彼女がいたずらっぽく笑ってみせた。

きっと僕にしかわからない程度の、小さな表情の変化。

その笑顔は、あの時と同じくらい眩しくて、あの時と同じくらい心臓が高鳴った。

あの時からたくさんの時間が流れても、まだこうして彼女の立ち姿に恋をしてしまう。

そんな自分がちょっと馬鹿らしくて、ちょっと誇らしかった。

「何ぼーっとしてるの?」

彼女の声ではっと我に返ると、目の前に彼女の顔があって。

背伸びをした彼女の唇が、そっと僕に触れた。

ほんの少し、チョコミントアイスの味がした。

いい感じに深淵に染まってきた

ã深淵ã®å¤§å£ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

深淵の大剣

 

SSRギゼリックは出ない

あいミス3月上旬のイベントはカジノ。

バニーガール姿のSR+アシュリーがイベント報酬、ディーラー姿のSSRギゼリックが限定ガチャから出るタイプとなっています。

前にも書きましたが、来るべき4月のラディスに向けて(きっとSSRと信じてる)石を貯めに入ってるので、限定SSRは初回の1500で回してでなければあとはスルーです。

正直今回のイベントはストーリーもないしアシュリーのステータスも微妙なのでボーナスだけこなしてあとはデイリー回してって感じですね。

モチベが下がってるわけじゃないんですけど、後述の通り色々減ってる感じでどうも身が入らないというのがここ数日です。

 

どう見ても依存症ですほんとうにありがとうございました

おかげさまで風邪はほとんど治りまして。

喉から始まった熱を伴う風邪で一時期はまじでやばたにえん(既に死語?)だったんですけど、今はハナゴエ……もとい鼻声を残すのみとなりました。

これが良くなったらカラオケにでも行きたいものです。

 

先月末から舞い込んできた担当外の仕事で思いの外身体にダメージが残ってる感じがします。

仕事自体はさほど大変ってわけじゃないんですけど、どうしても専門外のことなんで下手に神経すり減らしちゃうんですよね。

ようやく自分の仕事のルーティンに組み込んで馴染んできたとは思うんですけど、帰った後の精神的な疲労感が比じゃない。

部屋の掃除とかお洗濯とかお料理とかいろいろやりたいなって思うんですがどれも手についてない状態です。

最初は風邪のせいで身体が動きたくないって言ってるのかなと思ってたんですけどそうじゃないみたいで、どっちかっていうと久しぶりにメンタル的に危険値くらいまで水位が下がってきてるっぽいのかなと。

 

で、最終的にどうするってまぁ飲んで寝るってなっちゃう。

いや、良くないのはわかってるんです。

深く飲んでそのまま寝ると肩とか首とかいろんなところがアレするしそもそもドーピングみたいなものっていうかどっちかっていうとイケナイおくすりみたいなアレなのはわかってるんですけどね。

 

でもさぁ、楽しくなっちゃうでしょ?

 

時間も自分の年も考えないでやっすいおつまみでつよーいお酒をグッとあおって、くっだらない動画を見たり好きなラジオを聞いたり昔読んだ漫画を読み直したりするのが最高に幸せなんですよねぇ。

 

そうそう、仮面のメイドガイ読み直してるんですよ。

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もうね、今でも思うんだけど赤衣丸歩郎先生の描く女の子は本当にえっちの塊ですよね。

あと何がすごいって、もう十年以上も前の作品だしアニメだってもう十年以上になるっていうのに未だに冨士原なえかの声がちゃんと井口裕香さんの声で再生できること。

この間それに気づいてひとりテンション上がってたけど明らかに酔っ払いのそれだってことに気づいたのは次の日の朝でした。

 

そろそろ不治の病でも見つかれみたいなテンションで今日もかろうじて生きてます。

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詳しい方がいらっしゃいましたらTwitterにDM下さいよろしくお願いいたします。

ねこです

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