ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

気楽に旅行気分味わってたら油断して怖くなった話

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このくらい田舎に住んでた

 

ストリートビューで昔住んでた場所を歩き回って時間が溶けた

筆者はいわゆる転校生でした。

正確には2回”転校”を経験しているんですけど、1度目は幼稚園に入ってひと月だったのでちっとも覚えてないですし、最初の園にはなんの思い出もないのです。だから自分の中で転校は1回だけとカウントしてます。

仕事が暇だったので、約5年住んだ場所がどうなっているのか久しぶりにストリートビューで探してみました。すると、かつて住んでいたボロの貸家はまだそこにあって。それを見た時、不思議な感覚なんですけど一気に当時の様子がフラッシュバックしたんですよね。家の前の公民館で自転車の練習をしたこととか、近所に住んでいた友達の家で遊んだこととか。

これ、みなさんも一度遊んでみると楽しいと思うんでやってほしいなって思うんですけど、「ストリートビューだけを頼りに昔住んでいた場所を歩き回って目的地にたどり着けるか」ゲームといまさっき名付けた遊び。

ルールは簡単……というか読んで字のごとくなんですけど、ストリートビューで昔住んでいた家の前を開き、そこからマップを一切見ずに記憶の中にある地点――友達の家とか、公園とか、スーパーとか――に向かってストリートビューの中を歩き回ってたどり着けるか、というもの。辿り着けたらクリア。迷子になったら地図を見ても良いけど、ワープはダメ。そういうシンプルなルールです。

これが思いの外楽しいんですよ。軽いタイムスリップのような(したことないけど)、そんな感覚に襲われます。筆者は近所の公園、友達の家、当時よく行っていたスーパーを目的地にして歩いてみました。

近所の公園は当時のままで、少しだけ地面がキレイになってたような気がしました。そういえば思い出したんですけど、公園の片隅に謎の石碑みたいなのがあるんですよ。その茂みのところに大量のエロ本が落ちてて、小学生だった筆者は友達とそれはもう心臓バックバクになりながら見てました。いや、内容は覚えてないですけど、妙な胸の高鳴りと、まだ精通すらしていない自分の身体に起こっているなんだかわからない違和感だけは今でもハッキリと覚えてます。

そういえば公園のそばに住んでたフィリピン人の友達の家でスパボン2やったなぁとかそんなことも紐づけされて思い出してしまうのでした。

一方で、相当仲が良かった友達の家が見つからない。転校するまでずっと仲が良くて毎日のように遊びに行ってたハズなのに、これがなかなか見つからない。10分ほどあたりをぐるぐると巡り巡って、ようやっと見つけることが出来ました。外観は昔とちっとも変わってなくて、ストリートビューからは見えない裏庭で昔バーベキューをやったこととか、夜通しファミコンをしたこととか、そんなことがぶわーっと頭の中に蘇ってきました。

楽しい記憶って、不思議なことに忘れないものなんですね。家はボロだったけど、家の周りは全部遊び場でした。田んぼを通って山の上の大学まで歩いていったり、学校帰りに川で水遊びしたり、延々とマリオカートやったり。

あの頃は本当に毎日が楽しくて、それが永遠に続くと信じて疑わなかったなぁ……なんて少しノスタルジックに気分に浸りながら、筆者はそっとブラウザを閉じました。

いつかあの街に遊びに行ったら、自転車でも借りてゆっくり見て回りたいですね。それこそ、子供のように当てもなく、道草食いながら。

 

10年後の私へ 今は幸せでしょうか?

一息ついて、少しだけ怖くなりました。背筋を冷たい汗がツーっと伝う感覚に驚き、慌ててお茶を一口飲んで、そこで嫌な汗をかいていることに気づきました。

それは「今、この時間」を未来の自分は追体験できるのか、その自信が全くなかったからで。

10年後、20年後自分がこの地に住んでいるか、それはわかりません。たぶん、こことは違う場所に住んでいると思いますし、生きてるかどうかすらわかりません。今日のようにふと昔を思い出し、記憶の世界に浸ろうとストリートビューを開いた時(その時はきっと違うサービスがあるでしょうけど)果たして自分の家の周りをなんの頼りもなしに歩けるのかと、漠然とした不安に襲われました。それはたぶん、今この瞬間が人生におけるエアポケットのような、無風状態で周りになにもない時間だと無意識の内に自覚しているからなんですよね。ということは、自分でもびっくりするくらいに「今ではない時間」それも未来のことを考えてる自分がいるということになるわけで。

人それぞれだとは思うんですけど、個人的にはすっごい嫌です。気持ち悪いです。

大人になることも、明日を意識することも。

確定していない明日を思い描くことは、自分の思い通りにならないことを分かっていてどうしようもできないことを呑み込むことに他ならないわけで。

まるで思い通りにならないと駄々をこねる子どもみたいに、捉えようのない怖さがそこには有りました。

筆者は結局大人になりきれない子どものままだから、子どものままでずっといたいから明日のことなんて考えないで生きてきたつもりだったんです。それをこんな形で覆されるとは思いもしなくて、割と本気で気持ち悪くなりました。

今この瞬間に対する漠然とした空虚感、それを自分自身で第三者的に見て怖がっているという意味不明な感情の大渋滞、さらにそれに気付くであろう未来の自分という意識的に意識しないようにしてきた存在の急激な台頭。

 

おとなになんて、なりたくないなぁ……

ずっとスマブラとかしてたいなぁ、Switch持ってないけど。

 

まぁ、飲むと楽しくなって忘れちゃうんですけどね!

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明日はクロネコヤマトに炭酸水2箱取りに行かねば。

ハイボール用の安ウィスキー4㍑買っちゃったし。

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