ゆたんぽを抱いて寝る。

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小6女児誘拐事件に対する報道姿勢とネットの使い方について

誘拐が許されるのは二次元まで

 

先に書いておきますが、悪いことは悪いです

連日報道で伝えられている通り、栃木県在住の自称派遣社員の男が小学6年生の少女を誘拐したとして未成年者誘拐と未成年者監禁の容疑で逮捕されてます。報道ベースでの情報からしか物を言えない筆者ではありますが、まずはっきりさせておきたいことがあります。

今回の事件、報道内容が正しいのであれば非常に恐ろしい事件でした。

犯人の男はTwitterのDMで少女に声をかけ、少女の自宅近くの公園に呼び出し、その後在来線を乗り継いで男の住む栃木県まで移動。自宅に着くと少女から携帯と靴を取り上げ、家から出られない状態にしたということです。男が寝静まった隙を見て少女が脱出、交番で保護されたことから逮捕に繋がり、今に至ります。

今回の事件、何が怖いって連絡と逃走の手段を初手で断っていることなんですよね。

今の世の中、小学生でも普通にスマホを持って歩いているのが当たり前。電話をかけないまでも、それこそSNSやメッセージアプリ等ですぐに助けが呼べるような社会になってきています。その手段をまず断ち切ったというあたり、非常に狡猾な犯人だったなというのが筆者の感想です。

次に、在来線を活用して自宅まで連れて行ったという点。新幹線駅を使えば防犯カメラの映像など足がつきやすいという判断だったのか、あるいは時間をかけることで少女自身の距離感覚を奪うものだったのかそれはわかりませんが、いずれにせよ非常に計画性の高い犯行だったことが伺えます。

犯人は悪意を否定していますが、そのあたりは今後の捜査で分かってくることでしょう。なんにせよ、少女が無事で済んでよかったです。

 

最後に悪いことしなければネットリテラシーに優れたどこにでもいるおじさんでは?

さて、筆者が引っかかるのが今回の事件に対する報道姿勢についてです。

しきりに言われているのが、

 

・犯人はTwitter上で本名を隠して少女に接近した

・犯人は年齢や性別、住所を少女に明かしていなかった

 

という2点です。

 

この2点が筆者はどうしても引っかかるんですよね。

 

1点目の「犯人はTwitter上で本名を隠して少女に接近した」という点について。

感想としては「いや、当たり前では?」に尽きるんですよ。

むしろネット上に自分の本名を晒すことの方がリスクが高いし、35歳という犯人の年齢を考えたらTwitterやるのに本名を名乗らない(HNを使用する)なんていうのはごくごく当たり前のことです。一部報道では「犯人は偽名を名乗っていた」なんて大げさに言ってますけど、だからそれってHNではないのかと。そんなこと言ったら全世界の半数以上は偽名使ってますしTwitterやってる人間なんて偽名だらけの犯罪者の巣窟です。

 

2点目の「年齢や性別、住所を明かしていなかった」という点。

これも同じことが言えるんですが、「Twitter上で(仮にDMという誰からも目が届かない場所で)あれど自分の住所をホイホイ明かすなんざどうかしてる」と筆者は思います。ネットリテラシーという言葉が果たして今でも生きているのかわかりませんが、ネットやってりゃそんなこと当たり前のことなんですよね。「犯人は少女に対して住所を『東京の方』としか明かしていなかった」なんて報道されてますけど、筆者だって知らない人に聞かれたら「東北の方に住んでる眼鏡美少女」としか言いませんよ。当たり前じゃないですかぷんぷん

 

こういう事件があるとどうしても「これは誘拐された少女の側にも問題がある」と言ってしまいたくなりますが、あくまで悪いのはTwitterを悪用していたいけな少女を誘い出して連れ出した犯人の男なんです。それは間違いありません。小学6年生って成長期がやってきて見た目はずいぶん大人びてくるかもしれないですけど、まだまだ子どもなんです。まだまだ大人が守ってあげなきゃいけない年齢なんです。誘拐された少女がどれだけ怖い思いをしたかは計り知れませんし、無事に助かって本当に良かったと思います。

 

ネットが人を殺すんじゃない。人を活かすも殺すも人次第

ただ、やっぱりこういう事件があったわけだから、ネットの使い方やSNSの活用の仕方を学生さんや小さいお子さんがいるご家庭では考えてみるべきなんじゃないかな、とは思います。間違ってほしくないのは、「こんな事件に巻き込まれることになるんだからTwitterなんてやっちゃいけません!」とか「トラブルになるからYoutubeなんてみちゃいけません」と親御さんが蓋をしてしまうことだけは、してほしくないということです。

TwitterInstagramYoutubeも、あって当たり前のものになってきてます。それこそ小学生Youtuberだっているし、小さな子どもたちがSNSやゲームのチャットで世界中と繋がってるのが当たり前になってきてる、そんな世の中です。だからこそ、今一度ネットの便利さ、怖さを意識してみたほうがいいんじゃないかなと思うんです。使わない、という選択によって得られるはずだったたくさんの好きとか楽しいへの道が閉ざされてしまうのは、インターネットでいろんな楽しさや良い出会いを重ねてきた筆者としては実に残念でなりません。ホントにちょっとしたことなんです。Twitterの位置情報をオフにするとか、顔写真載せるなら住所は書かないとか、鍵垢にしてリア友とだけやりとりするとか。それだけでトラブルに巻き込まれるリスクなんてぐっと減るんです。 

むしろ「どこ住み? ってかLINEやってる?」って聞かなくてもTwitterの位置情報に○○県○○市在住、とか△△中学校、とか書いてる人間(それもご丁寧にご本人の顔写真アイコンで)は、そりゃあ筆者は危なっかしいと思うし、そりゃあトラブルにも巻き込まれるってもんですよと思っちゃいます。ネットなんて顔も名前もわかんないやつだし周りはみんな敵だと思わなきゃいけないし自分を守れるのは自分だけ。そんな殺伐としたものがインターネットだと思って育ってきた筆者みたいなヒネくれた人間の方が、もしかしたら今は少なくなってきたのかもしれません。

でも、ここまで大きなものになってきた以上、あるいはこのくらい過剰防衛気味な方が、安全なのかもしれないですね。

 

そんなことを、本名も住所も隠したままTwitterのDMを使って若い女の子に誘いかける不審な男性ことLITさんは思うのでしたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……いやいや、犯罪になるようなことはしてないから。

ほんとだよ、嘘じゃないよ。

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