ゆたんぽを抱いて寝る。

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【読書記】スパイ教室14巻が最終局面の序章すぎて明日にでも15巻読みたくなった【ネタバレ有り】

完全に「ボス」だったなぁ

 

鳳とあれこれやってた時、ござるがキーマンになるなんて誰が予想したよ

「スパイ教室14《夢幻劇》のティア」買ってしばらく積んでいましたが、読んでしまえばあっという間でした。というか、読みだしたら辞め時が見つからない、という方が正しかったかもしれません。

13巻が衝撃のラストで、その続き――かと思いきや、時間軸はまたしても進んでいて。ライラット王国であれだけの成果を上げた『灯』が、わずか1年の後にディン共和国から追われる身になるなんて、誰が予想したでしょうか。あるいは、それすら現『灯』のボスである《夢語》ティアは予想していたのか。かつては異能で文字通り人の心を読み取っていた彼女が、革命任務を通じて人心を掌握しきる術を身につけた彼女が、この展開を予想していたのか。

っていうか、まさか鳳にいたコードネーム《浮雲》ランが別チームに所属していて、その別チームのトップが《暁闇計画》に大きく関わっているとか、何その冗談って感じでもうずっと度肝抜かれっぱなしでした。というか、ディン共和国まじで大丈夫?? と心配になるほど。事ここへ至って、まさか1巻で登場した《奈落人形》がキーになってくるとは。それも、筆者が想像するよりはるかにヤバい兵器で? ディン共和国はそれを以て世界と――《暁闇計画》と戦おうとしているって? でもって、クラウスはその《奈落人形》をどうにか手にすることで《暁闇計画》を阻止しようとしていて、そのために仇敵とも言えるガルガド帝国にある意味寝返った形を取っているって……もうね、完全にやってることが現実世界の歴史とリンクしまくってるんよ。

先の大戦があって、強国が敵国を一発で焼け野原に出来るトンデモ兵器を所有し牽制し合うことで世界を平穏に保とうとしている勢力があって、そこに更にとんでもない生物兵器をぶん回して乗り込もうとする勢力があって。

ラストの帝国の雰囲気や、弱小政党が一気に上り詰めていったあの感じや、その帝国が恐らく《奈落人形》に一番近いところにいると見ると、現実世界の史実に基づくならもうあの国と同じ末路を辿るんじゃないかと思うわけで。いやまぁそのために第二次大戦が起きるのかどうかって話ではあるんですが、それは15巻以降の世界を静かに見守りましょう。

 

『灯』がどこまでも『灯』で良かったな

13巻の時点で、正直筆者はずっと引っかかっていたことがありました。

《暁闇計画》を成就するか阻止するか。その2択を迫られた時に《灯》の少女たちは満場一致で成就を選びました。ただ1人、クラウスを除いて。大国による大量破壊兵器の独占、それが13巻で明かされた《暁闇計画》の全容だったわけですが、どうして少女たち全員が「成就」を選んだのか、筆者はずっと気になっていました。それこそ、ティアはわかりやすくフェロニカの意思を継ぐという思いがあったのでしょうけれども、サラのような平和主義者がいかに自国の平和のためとは言え罪のない他国民の虐殺を選ぶとは、到底考えられなかったのです。

その答えが14巻で語られていましたね。

その答えを見た時、筆者は安心感に包まれました。結局どこまで行っても『灯』は『灯』でしかなくて、それは『焔』とも違えば『鳳』とも違う、彼女たちのスパイチームなのだと、ちゃんと気付かせてくれましたね。15巻で恐らく帝国入りするであろう彼女たちの活躍と、そしてどうやってプロローグの場面に繋がるのか。いよいよ最終局面な物語に、ますます注目です。

 

それでもやっぱり、彼女の恋の行方が気になるのだ

14巻を語る上で外せないのは、やっぱりグレーテの現状でしょう。

完璧なまでに恋のフラグをへし折られてしまったグレーテですが、まさか時を経てああなっているとは。ひとまず落ち込んだり床に臥せったりしていないのは安心しましたが、いやあれは逆になんと言ったら良いのか。グレーテらしいと言えばグレーテらしいし、あれは彼女にしかできないことなのだというのは、間違いなく伝わってきます。

変装の達人が行き着く先は、結局本人に成り代わることではなく、本人になってしまうことなのだと強く強く、彼女を見て思い知らされました。そしてそんなグレーテがどこまでも美しいのだということにも気付いてしまったので、15巻はグレーテ回なんじゃないかと勝手に思ってます。

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