ゆたんぽを抱いて寝る。

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【読書記】スパイ教室11巻のモニカが極上な程にかっこよすぎて惚れた件【ネタバレ有】

本作も極上でした

 

敵ボスを圧倒するモニカの実力はもうクラウスにも迫ってるのでは?

9巻をプロローグとするのならば、10巻から本格始動したスパイ教室ライラット王国編すなわち第3部。《暁闇計画》の真相に辿り着くため3チームに分かれて奔走する《灯》でしたが、10巻のラストに大立ち回りをしたサラが敵のボスであるニケに拘束されてしまい……という場面の別時間軸から本作は始まるわけですが。

 

いやぁ……モニカとティアの大胆な作戦がねぇ、本当に見事というか極上でした。本作の序盤というか9巻にも完全に『創世軍』の幹部として登場していた「アイオーン」と「キルケ」この両名がまさかモニカとティアの変装だったとは思うまいて。仮に身分を偽って入り込んだとて、圧倒的な武力に加えて怪物的な求心力を持つニケに取り込まれず任務を遂行し続けるっていうのがね、本当に頭おかしい。

ジビア達がニケを罠に嵌めて誘い込むつもりが逆にニケに誘い出されてた……というところまで全部モニカとティアの作戦だったっていうこのどんでん返し、読んでいてたまらなくテンション上がった場面です。そこからのモニカとニケの一騎打ちですよね。元々素の戦闘力が高かったモニカですが、チームが離れ離れになってからの2年間で更に磨きが掛かっているのがわかります。元々持っていた盗撮や反射を使った搦め手に加えて、いつの間にか《炮烙》の足さばきまでマスターしているという成長っぷり。弾丸を見てから避けることも最早日常動作のひとつとしてやってのけてるし、クラウスに一番近付いてるのはモニカなんじゃないかってくらい強くなってて、ずっと見入っちゃいましたね。

いやまぁ、だからこそニケよりも後ろで人間椅子になってただけかと思ってたドMのタナトスがニケ以上の筋力馬鹿だったってことの方に驚かされたわけですが。そこもちゃと伏線張ってあるんだから、ホント竹町センセは抜かりないお方だ……

 

ティアがどんどん見境なくなってる(強くなってる)件について

なんだろうティアはもうずっとこの路線でいいんじゃないかな!!!!

という一言で終わらせてもいいくらいにティアがティアらしくこの2年で成長しててLITさんはうれしいですよえぇどんどんクソビッチに仕上がっていってくれてホントこいつは……と出てくるたびにゲラゲラ笑いながら見てます。

いや、ホントいろんなキャラがいろんな方向で強くなっていく中、最初から色仕掛一点集中で成長し続けてるティアはすごいと思います。まじで油断すると誰とでも寝るじゃんこの女。軍のオッサンに取り入る為にガリ勉の息子と先に枕を交わしてから近付くラノベヒロインがどこにいますか。いやいるんですけどここにね。「キルケ」として『創世軍』に居たときに白昼堂々ニケとおっぱじめたのはさすがに後から読み返して笑うしかなかったですが、それすら彼女の成長の糧になってたのはもうあそこまで趣味と実益を兼ねたスパイほかにいないんじゃないかってくらいに完璧な成長してて笑うしかなかったです。

アイドルだけでなくアニメやラノベのヒロインにすら処女性を求めるという一部の過激な界隈がありますが、ことティアに関しては例外認定されてそうな勢いで誰彼構わず寝てそうなのがいいですよね。これからもこの調子で筆者を笑わせてほしいものです。殺伐とした作戦中にティアのクソビッチっぷりは癒しになります。

 

もう誰も信じられない。雑魚っぽい奴といい奴は全員敵じゃん

さて、スパイ教室という作品。

筆者は一巻からずっと竹町先生の展開に踊らされ続けてます。7人だと思ってた落ちこぼれは実は8人だったとか、救出対象だと思ってた母親を名乗る女は実は敵国のスパイだったとか、裏切ったと思ってた仲間が実は二重スパイだったとか、もうずっとこの調子でやられっぱなしです。

まぁ今回も見事にやられてるわけですがね。

待ってくださいよタナトスが化物みたいに強いっていうのはまだいいんですが、まさか『LWS劇団』副団長のアルチュールが『蛇』が差し向けた刺客だったとかさぁ……これをクラウスが想定していたのかどうかで今後の展開は変わってくると思うんですが、同時期にクラウスが『蛇』のボスと会ってるんですよね。この時にクラウスが『蛇』のボス――『紅蜂』から聞いた話が本当だとすれば、完全にアルチュール……コードネーム『藍蝗』がすべてを裏で操ってるフィクサーなんですよね。ってことは、アルチュールは完全に王国の人間であって、そうなってくると《暁闇計画》を阻止しようとしているのは、そして『蛇』という組織そのものがライラット王国、それも王族に近しい存在ということになるわけですが……じゃあ、そんな王国が裏でひっそりと阻止しようとしていた《暁闇計画》って一体なんなのよって話ですよね。伝え聞いてた《暁闇計画》を巡って《焔》が分解したって話も、ややもすれば真実じゃないのでは……とも思えてくるし。

 

なにはともあれ、まずは(竹町先生が特別な巻だと言ってる)短編集05を、そしていよいよ革命が勃発する12巻を楽しみに待ちたいと思います。

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