ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

親が本を読む親なら子どもは本を読む子に育つかもしれない

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■青春してる人ほど本読んでないイメージが有るのは強い偏見です

現在、はてなブログではこんな企画を行っているらしい。

青春とは程遠い日々を送っていた記憶しかないが、「一冊」と言われると難しい。

ラノベにどっぷりハマるきっかけになった本は今でも忘れないのだけれど…

それはまたの機会に書くことにする。覚えていればの話だが。

 

■大人の事情で三姉妹じゃなく四姉妹になったドラマなんてなかった、いいね?

通っていた中学には、朝読書なる時間があった。

朝8時15分から10分間、一斉に読書をする時間である。

入学当時、この時間が本当に苦痛で仕方なかった。それまで本なんてマトモに読んだこともなかった。

何かのきっかけでようやく本をマトモに読んだのが、学校の図書館でたまたま手にとった金田一少年の事件簿のノベライズだった。

漫画を読んでいたお陰で割とすんなり物語に入れたのは覚えている。

これなら暫くネタには困らないだろうなんて思っていたのも束の間、あっという間にピンチは訪れた。

なんてことはない、学校の図書館においてあるレベルの漫画ノベライズなんてたかが知れているのだ。

すぐにストックは切れ、俺は路頭に迷う朝読書難民になってしまう。

そう言えば最近の学校図書館には普通にラノベが置いてあるって聞いたけどどうなんだろう。俺の通ってた中学には卒業後キノの旅が入ったとか入らないとか聞いたが、その真偽は定かではない。

そんなわけでいよいよ朝読書のネタが尽きた。困ったので事情を母に話すと、「じゃあこれ面白いから読んでみなさいよ」と言われて渡されたのが赤川次郎先生の「天使と悪魔」だった…と、思う、たぶん。

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ぶっちゃけ、レベルはダダ上がりである。

今までNormalをボムありきでなんとかかんとかクリア出来てたと思ったらいきなりHardノーボムでクリアしてみようみたいな難易度の上がり方だ。

幾らか読書に抵抗がなくなってきたとは言え、所詮マンガに毛が生えた程度のもの。一方母に手渡されたこれは、まず挿絵がない。ビジュアルが分からない。地の文から想像するしかない。

それと、声がない。今でこそ脳内CVは誰にしようなんて楽しみすらあるが、当時これはかなりの難題だった。

 

そんな不安の中読み始めた「天使と悪魔」だったわけだが…

 

 

これがびっくりする程面白かった。

 

出来の悪い天使と悪魔がそれぞれ少女マリ、犬のポチへと姿を変えて事件を解決していく…そんな設定に惹かれたんだと思う。ふたり…もといふたりと一匹はすごく凸凹で喧嘩ばかりするんだけど、でもいざって時には助け合って。

そんな赤川次郎先生のお話は、今まで知らない世界だった。

なんだ、食わず嫌いしてたけど本ってこんなに面白かったんじゃないか、そう思ったらあとは単純な自分の性格である。

 

別の話が読みたくなって、母に尋ねた。

すると、今度は三姉妹探偵が出てきた。学校で一気に読んだ。

三毛猫ホームズが面白いと聞けば、母の実家から持ってきて読んだ。母の実家にないものは市立図書館で借りて読んだ。十数年生きてきて初めて図書館のカードを作った。

短編集に入っていた夫は泥棒妻は刑事シリーズの「射殺するわよ」っていうフレーズは今でも大好きだ。

悪魔シリーズは今でも読んでるくらい好きだ。

そのくらい赤川次郎ワールドにどっぷり浸かっていった。中学2年の頃だった。

間違いなく物語の世界にドハマリするきっかけを作ったのは、あの母に違いない。

おかげさまで我が家は本だらけである。

 

■本記事は読書を推奨するものではありません

子どもが本を読まないと嘆く親御さんは多いと聞く。一方で、子どもの頃から本を読んで聞かせていたり自身も本を読む姿を見せていると、すごく本を読む子になったという話を聞く。

子どもは多かれ少なかれ親の影響を受けて、親の真似をして大きくなるものだ。

だから、親が本読まなきゃ子どもがそのきっかけをつかむのは難しい…とまでは言わないがきっかけの一つは間違いなく失われているし、逆もまた然り。

また、親という身近なレビュアーがいるというバイタリティは非常に大きいと思う。

大人の財布事情から言えば、本なんてたかだか600~700円程度の出費だ。2冊買っても定食一食分くらいにしかならない(そこ、境界線上のホライゾンとか終わりのクロニクルとか言わないように)。

だが、子どもにとって1,000円はデカい。そんな大金をはたいて面白いか面白くないか分からない、読みきれるかどうかすら危うい小説を買うという行為はとてもハードルが高い。

しかし、そこに親という身近なレビュアーが居たとして、「面白いよそれ」なんて話をしてきたら?

財布の紐を緩めるのには十分なことだろう。

「うちの子全っ然本読まなくて…」という声を嘆く親程、自分も読まないという人は多い。

親がろくすっぽ料理しないのに子どもが勝手に料理を覚えるわけないのと同じで、趣味だって親の影響は大きいのだ。

 

■本くらい読んで少しは勉強しなさいと言う台詞を抜かす輩は漏れなく敵だ

私を苗字で呼ぶのは敵だけだ。

そんなニュアンスのことを言ってたのはどこぞの人類最強だったか。

ここまで本のお話をしておいてなんだが、読書なんてのは所詮ただの趣味のひとつでしかないと思ってる。

世の中には読書をなんだか高尚なものだと捉えていて、ゲームなんてしないで本の一つでも読みなさいなんて頓珍漢なことを抜かす親がいるらしいが、その考えは真っ向から否定したい。

具体的には、「本を読めば勉強になる」と思ってるその思考が気に入らない。

もちろん本を読んで得るものはある。物語に触れることで感性を養ったり、場面を思い浮かべながら読むことで想像力を鍛えたり。

俺に言わせれば、ンなもの得ようが得まいがどうでもいい。

本を読んであー面白かった、感動した。それでいいじゃない。

それが漫画でもいいし、ゲームだっていいと思う。

人の趣味にとやかく口を出すんじゃあないよと。それこそ親であろうとそこはあれこれ言っちゃあいけないよと。

そんなことを思う今日このごろ。

 

 

まぁ、死ぬまでに一度くらい夏目漱石くらいは読まなきゃいけないよね、うん。