最強シリーズ、忘却探偵シリーズ。そろそろちゃんと追いかけ直さないと(どっちも中途半端)
そう言えば完結しましたね、創竜伝
己の読書遍歴の話をする時、およそ必ずと言っていいほど「自分のラノベの原初体験にあるのは友人に押し付けられて読んだフルメタだった」という話をしてきました。
リアル厨ニの夏に出会ったラノベと長い間付き合っているわけですが、よくよく考えるともしかしたら違うかもしれないと思い始めてきて。厳密には定義づけの問題になってくるのでそれもまた難しい話ではあるのですが、田中芳樹作品をライトノベルの棚に仕舞って良いのだとすれば、おそらく本当に原初のラノベ体験は田中芳樹先生の「創竜伝」になるのかもしれません。
チート級の能力を持った4兄弟がハチャメチャに暴れまわるっていう、今読み返してもクソほど面白い作品です。1巻の発売が1987年と今から30年以上前になるんですが、2020年には無事完結。まだライトノベルという言葉が世に生まれ落ちる前に発表された作品故に創竜伝をラノベと分類するかどうかについては非常に論争が起こるところですが、筆者が最初にちゃんと読んだラノベは、あるいは創竜伝だったかもしれません。学校の図書館においてあったんですよね。それこそ、上に貼った講談社文庫版。CLAMP先生の表紙絵と扉絵に吸い寄せられるように読んだ気がします。
懐かしいなぁ……もっかい1巻から読み直したいなぁ。
30年かかって完結した作品があるんだから20年なんてどうってことない
こちらも、時折弊ブログに登場する電撃文庫より絶賛刊行中の「ウィザーズ・ブレイン」
三枝零一先生の手掛けるSF系ライトノベル……と定義づけていいのでしょうか。遠未来の滅びかけた世界でもがきながら暮らす少年少女達がiブレインなる生体コンピュータを脳味噌にぶちこまれて戦ったり戦わなかったり生きたり死んだりする姿を描いた名作です。
この作品も、おそらく筆者の中では3巻あるいは4巻の上あたりで止まってる気がします。理由は単純で、刊行ペースが非常に遅いから。年イチどころか、平気で3年経ったりします。いやまぁそれでも出してくれるんだから電撃文庫すげぇなっては思いますけども。そうなんですよ、電撃文庫ってサラッとそういうことしてくれやがるんです。もう2年も新刊出てないしこれは打ち切りかなぁと思ったらちゃっかり新刊が出て「簡潔です」って言われてくっそビビったこともありましたね。あ、佐藤ケイ先生のデビュー作にして傑作「天国に涙はいらない」公衆の面前で読むのも他人にすすめるのも憚られますが筆者は大好きな作品です。
話を戻すと、とにかくこの手の刊行ペースが空きまくる系ラノベで筆者の中で未完結になっている作品が多すぎる。取り急ぎ、ウィザーズ・ブレインはちゃんと読み直したいリストにはもう5年位入ってます。読むなら1巻からだろうなと思って1巻の電子版にちょろっと試し読みで目を通しましたが、まだ読める全然読める。問題は、当時の脳内CVを完全に消失させてしまっていることくらいでしょうか。俺脳内製作委員会立ち上げの日も近い。
今週のお題「読みたい本」