ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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LITさんの北海道旅行記4 〜最終兵器彼女聖地探訪 ちせが愛しシュウジが生きたあの地へ〜

あの日シュウジが待っていた場所、ちせが来られなかった場所

 

その男、スクーター歴1時間につき

ネカフェで迎える北海道旅行最終日。

まずは電車でひと駅、JR桑園駅を降りてすぐ側にある銭湯「北のたまゆら」へ。こちらのお風呂屋さん、朝は7時からやっているとのことで昨日の疲れを癒やすべく行ってきました。

のんびりと浴槽に浸かり汗を流し、リフレッシュしていざ今日のメインイベントへ。

 

札幌市内にあるレンタルバイクのお店に行き、予約していたスクーターとご対面。

2016年製ホンダジョルノが本日の相棒です。

 

と、さも当然の面構えでスクーターをレンタルしましたが、何を隠そうこの筆者、スクーター歴は驚異の1時間です。車の免許取る時にオプションで原付講習受けてそれ以来の原付。十数年ぶりでしたが、まぁチャリみたいなもんでしょ、と舐め腐って臨みました。

一応YouTubeで「原付 乗り方」みたいな動画を見たり、ニコニコ動画で好きなボイスロイド車載動画を見たりして予習しましたが、実車はほぼエアプ。

アクセルの感覚もよくわからないままスロットルを開け……

 

 

グンッ!!

 

 

その時頭をよぎったのは、かの有名なだるま屋ウィリー事件*1でした。

しかし、なんとかコケることなく大通りに出て、いざ出発。

 

 

 

目的地は――小樽。

大好きな最終兵器彼女という漫画の舞台となった土地。学生時代北海道に住んでいながらついに訪れることがなかった土地。約10年越しのリベンジ案件に決着を付けに、行ってきます。

 

ライダーがライジャケ来てる理由がよくわかった

順調な(?)スタートをキメた筆者でしたが、20分ほど走ったところで身体の異変に気づきます。

 

 

 

 

寒いッッッ!!!!!!

 

 

 

気温は16℃。そして筆者の格好はと言えば、薄手のシャツにサマージャケットというザ・夏の観光スタイル

あるきならいざしらず、30km/hでマトモに風を受けてりゃ、そりゃあもう寒いなんてもんじゃない。

ガタガタと震える身体を必死で押さえつけながら、筆者は誓いました。

 

次にホムセンかワークマン見つけたら羽織るもの買おう、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか、1時間半走って小樽に入るまでどちらも見つからないとは思わなかったですけどね!!!!

 

途中寒さのあまり逃げ込んだコンビニで友人にメールを送ろうかとすら思いました。

 

実を言うとLITさんはもうだめです。
突然こんなこと言ってごめんね。
でも本当です。
2、30分後にものすごく
寒い時間帯があります。
それが終わりの合図です。
程なく大きめの地震が来るので
気をつけて。
それがやんだら、少しだけ間をおいて
終わりがきます。

 

5号線沿いのホムセンでジャンパー買って着た時の安心感、まるで初めて衣服を身にまとった人類の祖先のような、そんな気分でした。

そんなこんなで10:30、小樽市到着です。

 

3年間ここを歩いて通ってとかシュウジ達ハードモードすぎでは

最初に向かったのは、最終兵器彼女を象徴すると言っても過言ではない観光地、旭展望台です。

そして、そこへ行くためには登らなきゃいけないんです、地獄坂

燦然と輝く傾斜10°の文字。

まざまざと見せつけるような長く、険しい坂道。

とてもじゃないですけど歩こうという気にはなりませんでしたね、はい。

 

シュウジはよくちせのことを「のろい」と言っていましたが、ハッキリ言わせてください。

お前デリカシーないのかよ! と。

 

正直、歩きでこの坂を登るって考えただけで絶望なんですが。

ちせじゃなくてもこれはへこたれますって、いやまじで。

そんなことを思いながらスクーターで軽快に坂を登っていく筆者。繰り返しになりますが、歩いて登ろうという気は一切起きませんでした。

そして、坂を登った先に待っていたのは二人が通っていた高校。

日曜日だったこともあって誰もいなかったですが、却って良かったなと思います。そうじゃなかったら怪しいスクーター男が学校に向かってスマホ構えてるっていう通報案件でしたから。

あの屋上がお弁当食べてた場所なんだなぁ……なんて思いを馳せながらその場にしばらく立ち尽くしてました。

 

 

あの日シュウジとちせがここを登ったんだな……

学校の手前には「旭展望台」の案内板が立っており、更に急な傾斜の先は山道になっていました。この時点で「シュウジお前この道をちせ連れて登ったの? お前バカなんじゃない?」って思ったんですが、兎にも角にも行かないことには始まらない。

そんなわけでスクーターを走らせます。

はじめに見えてきたのは、冬季閉鎖用の柵。

作中にもこの場所、出てきましたね。

 

それから山道を走らせること数分。

山頂までの道はこんな感じの細い道がずっと続いていました。傾斜も結構あるし、脇には落ち葉が多かったので二輪だと割と怖いかもです。でも、走っていてとても気持ちがいい道でした。ジャンパー着てるおかげで寒くなかったしね!!(血涙)

 

そして山頂。

展望台までは徒歩じゃないといけないのでスクーターを停めて歩きました。

少し歩くと、そこには――あの景色が。

最終兵器彼女を象徴する場所(たまたま居合わせたカップルが良い構図してたので思わずパシャリ)。

シュウジとちせが初めて本当に互いを”好きになっていこう”と誓い合った場所でもあり、その後何度も大事な場面に登場する大切な場所。

ハッキリ言って感動モノでした。

聖地巡礼的なものってあんまりやってこなかったんですけど、巡礼したくなる人たちの気持ちがよくわかりました。

これはね、嬉しい。グッとこみ上げてくるものが有りました。

 

展望台から見渡す小樽の町並み。

これがちせが守りたかった大切な場所なんだなと思うと、いつまでも見ていたい気分になりました。

 

そして、もう一回言わせてもらっていいですか?

 

 

シュウジお前……デリカシーないのかよ!

 

そりゃあシュウジはいいですよ。最近まで現役長距離ランナーだったっていうくらいのスポーツマンでしたから。だけどこの道歩いて登らせるって……ちせじゃなくても女子からしたらドン引きですよこれ。いや、もしかしたら地元民は普通に歩いて登ってるのかもしらんけど、そのくらい徒歩だとしんどいって、いやまじで。

 

回転寿司旨すぎて死んだ

その後小樽駅前を少し歩き、国道沿いの「和楽」という回転寿司店へ。

ここまで来て回転寿司? って思う人もいるかもしれませんが、北海道の回転寿司屋を舐めちゃいけない。筆者はそのおいしさをなごやか亭で教わってきました。だからきっと、この店も美味いに違いないと、確信に近い期待を抱いて店に足を踏み入れました。

 

待つこと約30分、カウンターに通された筆者。

適当に目についたメニューを注文し、ひとしきり揃ったのがコチラ。

 

いやぁ……なんだかすごいことになっちゃったぞ。

 

そして、食べるもの食べるもの全てが美味い。

秋刀魚なんて時期じゃないし100%冷凍なの分かってるんですけど、これがマジで美味い。全然生臭くないし、脂たっぷりだし。なんだかんだで20皿近く頂いてきました。

最近どんどん食が細くなっている自覚のある筆者でしたが、美味いものって不思議といくらでも入るんですね。大満足のお昼になりました。

 

時間と距離ガバ勢の仲間入り

お昼を終えて14時過ぎ。

17時まで返却すればいいので、ここから帰れば余裕で間に合います。でも、筆者にはひとつ気になる場所がありまして。

それがコチラ。

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天狗山展望台。実は旭展望台の後に行けるのかなと思って看板を頼りに行ってみたんですが、ロープウェイ乗り場に着いちゃったんですよね。景色は綺麗なんだろうけど、ロープウェイ乗ってまで行くのもなぁ……と思って引き返したんですが、よくよく調べるとね、なんか行けるっぽいんですよ、車で。

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しかもしかも、なーんかちょっと楽しげな山道っぽいところ走るみたいな感じじゃないですか。

これはもう行くしかないなと思いました。

計算上、15時過ぎ、遅くても15時半まで下山すればギリギリ時間内に返却できる確信はありました。

 

実際、展望台までの道は走っていて大変に楽しかったです。

車載動画を見ていてどうして二輪乗りはああも山道や峠道を走りたがるのかと思っていましたが、その気持がよくわかりましたね。

景色はいいし、なにより走っていて楽しい。50ccでこれなんだから、400や750、果てはリッターバイクなんてどんな世界なんでしょうね。

 

そして展望台に着き、撮った写真がコチラ。

晴れ渡る空!

澄み渡る空気!!

目の前に広がる絶景!!!!

 

もう、最っ高でした。

 

その後時間に追われそそくさと下山、ノンストップで札幌までの道をひた走り、時間ギリギリでなんとかスクーターを返却することが出来ました。

 

原付欲しくなっちゃいますね

一日走って5,000円+ガソリン代数百円でこれだけ遊べるなら、原付めっちゃお得だな……というのが一番の感想です。

ただまぁ30kmしか出せませんし、札幌みたいな大きな街だと二段階右折の場所めっちゃ多いしで、何かと大変なのもまた事実。二種取って125が自分の身の丈に合った最適解かなーと思いつつ、でもどうせ取るなら400まで乗れたほうが後々良いのかなーなんてことも考えたり。

それくらい北海道の道は走っていて楽しかったです。

 

そして何より、ずっと行こうと思っていて行けず終いだった最終兵器彼女の舞台となった小樽に行くことが出来て、本当に良かったです。オススメされた水族館に行けなかったのが心残りなので、これはリベンジ案件として次の機会に持ち越しですね。

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