ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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【地元贔屓度200%】酒田のラーメンが日本で一番美味いと信じて疑わない筆者が「日本ご当地ラーメン総選挙」で感じた地元の”本気”を大いに語る【投票して!】

この暖簾だよ、うん

 

おーーーい、ご当地ラーメン日本一の座をを巡って全国の猛者が大久保公園で火花散らしてるってよーーー!!

ラーメン。日本全国津々浦々に必ずあると言っても過言ではない、もはや元ネタの中国からもジャパニーズソウルフードとして認識されている王道メニューである。伝統的な醤油ラーメンや札幌が発祥と言われている味噌ラーメン、九州は博多のとんこつラーメン等々、その場所その土地で様々な味のラーメンが展開されている。

そんな「ご当地ラーメン」の日本一を決める戦いが10月7日~10月9日まで新宿の大久保公園で開催されていることを、果たしてどれくらいの人が知っているのだろうか。最初に言うと筆者は知らなかった。たまたまロケットニュースの記事を見たのと実家の母親からメールが届いたのが同じタイミングだっただけで、それがなければ全く知らないままこの三連休を過ごしていたことだろう。

rocketnews24.com

ラインナップの中には全国的に有名な佐野ラーメンや喜多方ラーメンに混じって、筆者の故郷山形県酒田のラーメンが代表として入っているではありませんか。聞けば、地元のラーメン屋約14店が加盟する「酒田のラーメンを考える会」がこの大会の為にラーメンを作って参戦しているとのこと。

地元のラーメンこそ日本で一番美味いと信じて疑わない筆者として、これはちょっと行って”審査”してやらねばなるまい。そんな気持ちで家を出たのであった。

 

「所詮イベント用」と侮るなかれ。そこには”湊町酒田”が確かにあった

会場に到着し、早速チケットを購入。この「日本ご当地ラーメン総選挙」、ラーメンは全品一律1,000円でチケット購入制となっているが、その他トッピングは各ブースで現金精算になる。

チケットは1枚、3枚、5枚と買えるので筆者は3枚を購入。せっかくだからいろんなラーメンを食べてみたい。なお、この記事はタイトルにもある通り超々々々地元贔屓な記事につき他地域のラーメンには一切触れないので、そこはご容赦いただきたい。

 

丁寧に作られたリーフレットを貰い、目を通しつつ待機列を進む。筆者が訪れたのは午後2時すぎだったが、それでも長蛇の列は途切れることなく、この時点で地元人気の高さにちょっとした優越感に浸る筆者。と、ここでとあることに気付く。

 

ラーメン屋の匂いがする……!

 

何を言ってるんだお前と言われそうだが、ここで言う「ラーメン屋」とは「地元のラーメン屋」のことを指す。もっと言うと、地元で長く愛されている、とりわけ名前に「月」の字を冠する系列のラーメン屋の外に流れ出る、あの匂いだ。すごい、この一瞬だけで心が遠く800km離れた地元に飛んでいってしまった。高まる期待にワクワクしながら列を進み、いざ注文の時間。

デフォルトでチャーシュー、メンマ、ネギ、ワンタン、玉子がトッピングされているようだが、筆者の目に止まったのは”海老ワンタン”である。ま、まさかこれは、あの花鳥風月さんの海老ワンタンではないか!? いや、まさか800km離れた新宿大久保公園で食べられるはずが……いや、でももしかしたら……悩んだ末に1個トッピングすることに。そして、お待ちかねのラーメンが到着だ。

 

見た目がまず美味い。完璧なビジュアルだ。チャーシューも、メンマも、そしてワンタンも、昔から変わらない酒田のラーメンがそこにあった。油が一切浮いてない、あっっっっっっっっっさりとした透き通るような魚介スープ。これぞ酒田のラーメンである。

 

さぁ、肝心の味の方は…………?

 

 

 

あーーーー、んめ……

 

この下りちょっと前にもやった気がするが、「美味しい」じゃないんだよ。「んめ」んだよ。思わず地元の方言が口をついて出るくらい、安心安定の酒田のラーメンがそこにあった。驚くくらいちゃんとした酒田のラーメンである。

実家の近所のラーメン屋からそのまま持ってきただろこのチャーシュー

 

ちゃんとした、と書くのには理由があって、ひとつは単純に舐めてたから。

この手のご当地ラーメンイベント、決まって出てくるのは「それっぽい」ラーメンしかないと踏んでいたから。本当に穿った見方だが、ワンタン入ってれば酒田のラーメンでしょ? みたいな主催者あるいは出展側の奢りみたいなものが透けて見えてどうしようもなかったのだ。

だけど、これは違った。味、香り、具材……なにからなにまでキチンと「酒田」だった。毎日でも食べられるシンプルであっさりとした「酒田のラーメン」が間違いなくそこにあった。この時点で相当感動に打ち震えている。そして、極めつけは追加トッピングで頼んだ”海老ワンタン”だ。

豪華に海老を丸ごと一匹包んだワンタンが、たっぷりスープを吸って最高の具材として口の中で泳ぎ回る。間違いねぇ、花鳥風月さんの海老ワンタンだ。

kachou.jp

麺やスープだけじゃなく、トッピングまで地元の素材をしっかり集めてきている。よもや東京でここまで本気の酒田のラーメンが食えるとは思わずビビっていたが、その本気度は筆者が思っていたよりはるかに上だった。

 

市のマスコットキャラが応援に駆けつけるくらいの本気

このイベントのために、市のマスコットキャラ「あののん」「もしぇのん」がわざわざ応援に駆けつけるという本気っぷりに驚かされた。

www.city.sakata.lg.jp

筆者もそうだが、地元出身のお客さんが懐かしがってあののんに手を振ったり写真を撮ったりする姿が非常に多く見受けられた。なんだかんだ地元以外で見かけるとやっぱり嬉しい。それくらいの本気を感じた。

 

市を代表するラーメン屋の”店長”クラスが厨房に勢ぞろいするくらいの本気

 

なんだこの面子…………

 

いや、尋常じゃない。軽く調べただけでも、筆者が子供の頃から足繁く通い詰めたラーメン屋の厨房を守り続けてきたスタッフが、このイベントのため一同に介している。

さながらラーメン版アベンジャーズと言ったところだろうか。こんな豪華な面子が揃う厨房から生み出されるラーメン、そりゃあ美味いししっかり酒田のラーメンしてるに決まってる。

 

就任直後の市長が応援に来るくらいの本気

市長なにしてるんスか。

つい先日新しく就任した矢口新市長、まさかの応援で現地入りというから驚きすぎる。待って、ただのラーメンイベントだよ? ここまで本気で”獲り”に来てるのもしかしてウチだけでは……? と思うほどの熱意がここにあった。だが、今このイベントこそがチャンスなのかもしれない。

実際問題、贔屓抜きで酒田のラーメンは美味い。奇をてらったトッピングやインパクトの強い背脂などは無いけれど、いや、無いからこそ真っ直ぐにスープと麺で勝負している、勝負できるラーメンだと今でも信じて疑わない。だがしかし、知名度で言ったらまだまだ喜多方ラーメンや佐野ラーメン、博多とんこつラーメンには負ける。

ここで”日本一”の名を手に入れたら、大手を振って”日本一のラーメン”と宣伝できる。”日本一のラーメン”を食べに、全国から観光客がやってくる。そのためなら市長だって応援に来る。これほどまでの本気とは、いやはや恐れ入った。

 

明日までだから! 一回食べればわかるから!!

日本一になるかどうかはさておき、1,000円でウチの地元の味が楽しめるならこれほどオトクな事はない。わざわざ現地まで行かなくても、都内に居ながら味わえるのだから。そして、自信を持って言わせてもらう。

ウチの地元のラーメンが一番美味い。

明日は最終日。この記事を読んだあなたの清き一票が入ることを切に願う。

 

www.ramenshow.jp

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