ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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2024.1.18 高円寺HACO「雛菊勉強会vol.10」

楽しい会でした

 

定時退勤ダッシュに見事打ち勝った社畜

LITさんが走り通した記録は、ぜひ昨日の記事を読んでいただきまして。

 

l-i-t.hatenablog.jp

久々の平日仕事終わり落語会コース。月〜金で死んだ目をして感情を無にしながら社畜をしていると、どうしても平日の寄席や落語会に行くのは難しい場合が多いです。でも、己の精神的安寧を考えた場合暦通りの休みというのは非常にありがたいなと、この1年ちょっとでとみに感じています。

土曜日が奪われているのもあと少しの辛抱です。頑張っていきましょう、えぇ。

 

ちなみに昨日の記事のこぼれ話ですが、中央線は問題なく動いてたくせにりんかい線が途中踏切の無理な横断があったせいで少し止まるっていうね。頼むから遮断器降りたら踏切に入らないでくれ。

 

懐かしいネタも、お決まりのネタも、最新のネタも

雛菊勉強会も10回目になりました。平日故になかなか足を運べていませんが、長く続く勉強会になってほしいですね。では、さっそくネタの振り返りです。

 

狸札

前座噺として軽いネタに思われがちですが、やっぱり前座と二つ目じゃあ出来が違う。子狸の可愛らしさは顕在で、それでいて表情や仕草のメリハリが洗練されている、そんな狸札でしたね。前座以来かけてないとのことだったんですが、はて雛菊になってからどこかで聞いたような……あ、そうか。二つ目上がりたての時の鈴本だ。あれからもう1年半、早いもんだなぁ。

 

お見立て

「昔から三道楽煩悩と申しまして」で始まるこの「お見立て」という噺。寄席でかける噺家さんもゼロではないにせよ、この数年で一番聞いたのは雛菊さんの「お見立て」かもしれないくらいに定番ネタになってますね。ちょっと見ない間にあれこれ加わっていたりアレンジされていたりして、1つの芸がアップデートされていく様子を追える楽しみがあるなも感じました。杢兵衛大臣のイモっぽさとか喜瀬川花魁の心底会いたくないんだなっていう気持ちとか、描写がとにかく上手くなってましたね。個人的に喜助が花魁や大臣と部屋で話す際に後ろ手でふすまをピタッと閉める仕草がいいなと思いました。

 

佐々木政談

さあ、今回ネタおろしの「佐々木政談」またの名を「佐々木裁き」南町奉行佐々木信濃守が市中見回りをしていると、子どもたちが「お奉行ごっこ」をして遊んでるのに出くわします。お奉行役の子ども(四郎吉)の見事なトンチに感心し親父もろとも奉行所に出頭を命じ、そこで様々な問答をするというのがこの噺のあらすじです。

まず四郎吉、しっかりと利発で頭が良いというのがよく現れてました。落語に出てくる子どもって大人顔負けの頭の良さだったり器量の良さだったりを見せつけてくれますが、四郎吉はその中でも群を抜いて優秀な子だと思います。雛菊さんの演る少年はしっかりとその子らしい部分を演じ分けてるんだろうなというのがよく分かりますね。

佐々木信濃守もまた名奉行と呼ばれた人だけあって、その人格者ぶりがよく出ていました。後半のトンチ合戦では、テンポよく進んでいく佐々木信濃守と四郎吉の掛け合いが見ていて楽しかったし、あのサゲは初めて聞きました。

いやはや、こうして楽しい噺がネタに加わって、これからが益々楽しみです。

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