ゆたんぽを抱いて寝る。

ゆたんぽを抱いて寝る。

猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

ゆたんぽを抱いて寝る。

日曜日は寄席をハシゴし最後は楽しいお酒と歓談

※これは初日の

 

六代目直系の芸を間近で見る

6月だと言うのにもう真夏日の、そんな今日。

これはもう涼しいところに逃げるしか無いということで、新宿末廣亭の昼席へ行ってきました。20日まで主任を務めるのは、桂文治師匠。大きな声と爆笑の芸でお馴染み、芸協が誇る実力派の師匠です。

この日のネタは「擬宝珠」

狂ったように暑い今日のような日にぴったりの、狂気に満ちた滑稽噺です。世の中いろんなフェチがいますが、擬宝珠舐めフェチってなんだよっていうまじでぶっ飛んだ噺です。「擬宝珠」は途中までネタがわからないという構造になっていて、それも観客を楽しませてくれるポイント。前は同じパターンで崇徳院だったこともありますのでね。

もうね、のっけから最後までずっと爆笑の渦でした。やっぱり「桂文治」の名を継ぐ噺家の真髄は滑稽噺なんだなと思いましたね。

それと、この芝居は仲入り後に上方交互枠が設けられています。昨日と今日のゲストは、笑福亭福笑師匠。

kamigatarakugo.jp

上方落語四天王の一人、六代目笑福亭松鶴師匠の直系弟子です。あちこちから「松鶴の直弟子はやっぱり凄い」という話は聞いていましたが、じっくりと高座を拝見するのはこれが初めて。さて、どんなネタが来るのか……と思っていたら、まさかの新作。それも「こすぷれ」というぶっ飛びにぶっ飛んだネタ。いやぁ笑った笑った。まさか末廣亭の高座でセーラームーンの主題歌を聞くことになるとは。とにかく爆笑連続の師匠でした。いやぁいいもの見た。

最後は恒例になった写真撮影タイム。みんないい笑顔

 

もはやおかみさんファンで行ってるまである

16時過ぎに昼席が終わり、その足で電車を乗り継ぎ今度は祖師ヶ谷大蔵へ。早いもので3回目となった「アトリエそら豆落語会 古今亭雛菊独演会」です。

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下にちらっと見えるチラシは、8月末に開催される記念落語会のもの。なんと昨年真打と同時に大名跡を襲名された柳亭小燕枝師匠と雛菊さんの二人会だそうです。おかみさんの強い勧めで筆者も予約しました。

 

さて、喉の調子がイマイチだと言いながらもたっぷり10分以上マクラを振った上で本筋に入っていく雛菊さんですが、1席目は雲助師匠直伝の「にわかに」です。二ツ目に上がってから下ろしたネタのひとつですが、やっぱり洗練されてきた感じがしますね。お客さんもあったかくて非常に良いスタートです。

そのまま二席目はたいこ腹。太鼓持ち幇間の噺はいくつもあって、一瞬「鰻の幇間」かと思ったんですがそのままたいこ腹でしたね。壁、猫、人の順番で針を打つって聞いた瞬間の一八の表情と間が最高でしたね。

仲入りを挟み、やはり喉の調子が良くないということで選んだネタはお菊の皿。お菊は菊之丞師匠のを何度も聞いていますが、雛菊さんのお菊は別系統。終盤、お疲れモードのお菊さんの演技は迫真でしたね(本当に病み上がりなんだからそれはそう)。

 

幕が下りたあとは、楽しい楽しい打ち上げの時間。

もうおかみさんの手下とばかりに働きながら会場のセッティングを手伝い、待ちかねた雛菊弁当を突きながら歓談の時間です。

毎回お子様ランチのようなメニューで、ちょっとずつバージョンアップしていく雛菊弁当。これを食べながらご常連のお客さんや雛菊さんの話を聞くのが、この会の楽しみにもなっています。

大阪にお住まいだった人の話を聞くとすごいですね。安酒場で飲んでいたら隣で超有名な噺家が飲んでいたとか、そういう話がサラッと出てくる。いやぁ、楽しい打ち上げになりました。

 

なんだかんだ一日中落語漬けでしたね。いやはや、こういう休みもいいものです。あと、最近各所で着物を褒められるようになったのは嬉しいことですね。最近よく着ている木綿の着物がデザイン的にもよく見られるみたいですね。良かった良かった。

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