ゆたんぽを抱いて寝る。

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猫のこと、本のこと、アニメのこと、野球のことetc...思いついたまま、気の向くままに。

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「SON団 4th Live ワールドグルメツアー ~世界のグルメを食事抜きで~」に参加してみた その2

始まりました

 

国際色豊かと書いてやりたい放題と読め

BGMが止み、薄暗いステージ上にSolitaireのメンバーが登じょ……


な  に  か  が  お  か  し  い


目の前に広がった異質と言わざるを得ない光景に、筆者は思わず5度見くらいしてしまった。

南国情緒たっぷりの荻原和音さん(キーボード)、オクフェス参加者の藤屋さん(ギター)は何もおかしいところはない。至って普通の国際色豊かな衣装である。

問題はステージ中央だ。

何度目を擦って見ても、ドラムセットにぴたり収まったヤクzテキ屋のアニキと、ベースを構えた石油王の姿を表す的確な言葉を、筆者は「異質」の二文字を除いて知らない。もしかするとあのベースは時価相場5億円くらいしてもおかしくないのかもしれないとすら思えてきた。


「おかしなところはありませんけどなにか?」とでも言わんばかりに演奏が始まり、続いてSON団の登場。


ここで少し衣装の紹介。

SON団ライブは毎回、パンフレットの衣装そのままにメンバーが登場する。

嘘じゃない。本当にそのままなのだ。歩く寝袋だってちゃんと用意されるのだ。その後日の目を見ていないらしいが……

 

クルタパジャマのRe:さんを見て「あっ、ちゃんと手足が生えてる」と思った筆者だったが、すべて去年のせいであって筆者は悪くない。あと、思いっきりカレー皿持ってきてるのほんとウケる。

 

アメリカンカウボーイスタイルのJさん。テンガロンハットとサングラスの組み合わせが絶妙にマッチしていて、持っていないはずのハンバーガーを幻視した。それくらい似合っていた。

 

チャイナ服姿のnayutaさん。控えめに言って死ぬほどかわいい。千の言葉と万の文字を以てこのかわいさをここに綴ってもいいのだが、その殆どが世に送り出してはイケナイボーダーライン……もとい世に放ってはいけない類の妄言なので差し控えさせて頂く。今までの衣装の中でも抜きん出て似合っていたような印象を受けた。

 

ステージ左には社長……の姿はなく、代わりにトーガを身にまとった神が顕現していた。信仰心などカケラもない筆者であったが、そこには確かに古代ローマの神が居た。食と筋肉の神ヒラマツアラタリウス、圧倒的な存在感である。

 

史上空前最強の前半戦

1.すき焼き ~圧の強い前菜~(全員)

メンバーが勢揃いし、いよいよ一曲目。果たしてどんなスタートダッシュを決めるのかとワクワクしながら待っていると、耳に飛び込んできたのは、聞き馴染みのある前奏。思い起こされるは2年前のニコ同。
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アンコール1曲目として今もなお筆者に深く刻まれている曲だ。


SKILL(JAM project

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かつてこんなにアツくてハイカロリー(消費的な意味で)な1曲目があっただろうか。スタートダッシュなんてもんじゃない。ロケットエンジン全開だ。

のっけから叫んだ。MOTTO MOTTOと叫んだ。テンションの急上昇はとどまることを知らない。Solitaireの力強い演奏とぱわーーー溢れるSON団の歌声がぶつかりあい、混ざりあい、一体感となって襲いかかってくる。ステージを見れば、これほどのパフォーマンスを見せておきながら全員が心の底から楽しんでいるのがわかる。強烈な6分間。割れんばかりの拍手の音が、濃密なワールドツアーの幕開けを告げていた。


2.君の知らないミネストローネ(全員)

1曲目と対照的に、わかりやすい曲名。半分が曲名そのままなのだからそれもそのハズ。ただしミネストローネ部分ではないので注意。今回のsupercell枠がこの曲だとわかったのと同時に、大好きなこの曲が――あるいは今年幸せを掴んだ大切な仲間に向けた祝詞なのだとしたら……レポを書きながらそんな妄想をしている筆者である。


君の知らない物語supercell

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ワールドイズマインもそうだったのだが、nayutaさんの歌声が本当にsupercell楽曲に合っている。そして、Solitaireの演奏が本当に映える楽曲となっていた。nayutaさんをメインに据え、団員達がコーラスで入るという曲構成。時に力強く、時に切ないsupercellの歌の世界がたしかにそこにあった。まるで満点の星空の下で澄み切った空気のような爽やかさに感動しつつ視線を横に移すと……2番の「あれがデネブアルタイルベガ」で空を指差してるJRコンビが可愛すぎて死んだ。


3.奈良の光り物三種(全員)

SON団ライブではもはや定番ソングとなったこの楽曲。奈良が入っていたら間違いなくこの曲、というお決まりの1曲にして、SON団の魅力がたっぷりと詰まったある意味テーマソングのようなコチラ。


光るなら(Goose house

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個々の歌い手としての実力の高さに加え高音、低音、男声、女声の奇跡のようなバランスが売りのSON団。光るならはその魅力がフルに生かされる楽曲で、毎回聞き惚れている。回を増すごとにSolitaireさんとの息もどんどん合ってきているのも有り、回を重ねるごとに洗練されていく歌声。

個人的に聞き所はAメロの社長ソロ、ラスサビ前のnayutaさんソロなのだが、この曲を聞けばSON団の魅力が全部伝わるので初参加の人はこの楽曲を楽しみにして欲しい。ここまでの完成度に高めた歌声がライブ限定でしか聞けないなんてもったいない。SON団で動画化してほしい楽曲をひとつ選ぶとすれば、オリジナルを除けば筆者は光るならを推したいところである。


4.ウニのピュレ(社長・Re:)

曲予想が全く出来なかった楽曲その1。というか今回の米津玄師枠はどこかでパプリカが入ると踏んでいたので、完全に予想外のところから矢が飛んできた形となってしまった。予想があたった人はおそらくあの会場で誰もいなかっただろう。ケイティさんナイスチャレンジ!


海の幽霊(米津玄師)

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社Re:にならんコンビ! 俺得コンビ!! SON団の中でも米津玄師さん楽曲に縁があるお二人。社長は去年のライブでLemonを歌っていたし、打ち上げ花火は社長、Re:さんともにカバーして動画化もしている。

低音の社長と高音のRe:さん。対照的な二人の歌う海の幽霊は、まさに一粒で二度美味しい楽曲に仕上がっていた。1番は社長メイン、2番はRe:さんメインなのだが、同じ楽曲なのに不思議と全く違う曲のように感じた。それでいて米津玄師さんの作る心を引き裂かれるような切なく、仄暗い中に一条の光がある歌の世界が見事に表現されていた。

サビが綺麗なハーモニーとなるのはアンプラの頃からずっと変わらない、社Re:コンビの最大の魅力である。


5.破滅のピロシキ(nayuta、J、Re:)

神(社長)が舞台袖に下がる。SON団でこの3人と言えば、もう参加者の多くは予想がついていた。メニュー表がわかりやすかったのもあり(ピロシキにかかっていたのではない、もちろん)、今日のワルキューレ枠は予想通りこの曲。


破滅の純情ワルキューレ

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SON団ライブでは2度目となる破滅の純情。どの曲も全員ノリノリなのは紛れもない事実なのだが、特にこの曲はステージ上のはしゃぎ方が半端ない気がした。3人のワルキューレ愛がメリメリ伝わってくるし、Solitaireさんの演奏がそれを目一杯後押ししてくれてる。藤屋さんのギターがメチャクチャにかっこよくて何度も見惚れてしまった。

この曲は「流行りも大事だけど、自分たちが心の底から大好きな曲をやる」というSON団らしさがこれでもかというくらい伝わってきて、見ていて本当にニコニコできる。個人的にはnayutaさんの「飛・ぶ・よ」で萌え死んだ。こっちの意識が飛びそうだった。その後Re:さんの「好・き・よ」で無事に死んだ。マクロスΔ未視聴という人も、あるいはこのライブがきっかけでワルキューレが好きになるかもしれない。なにしろ、古来より歌ってみた厨というのはそういうものなのだから。


6.魂のグラタン(全員)

そう、グラタンである。ルフランではなくグラタンなのである。あまりにもグラタンが強すぎて曲紹介をトチるくらいにグラタンなのである。エビグラタン食べたい。


魂のルフラン Jazz Version(高橋洋子

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昨年の第3回で人気の高かった魂のルフランJazz Version。なんと言ってもRe:さんのカッコ良さが際立つのがこの曲。個人的な聴きどころは、やはり出だしの「私に還りなさい」の部分。ちょうどRe:さんの高音が一番綺麗に響く高さに設定されているように筆者は感じた。それくらいあのワンフレーズは心に残るものがある。

オサレ度MAXのジャズアレンジもこの楽曲の絶対的な聴きどころだ。鴇田さんのベースを中心として非常に聞き入るアレンジに仕上がっており、Solitaireというプロ集団の演奏能力の高さがよくわかる一曲に仕上がっている。筆者の中で非常に動画化が望まれる一曲。聞いている側もめちゃくちゃ気持ちがいい。


7.高級糸で作ったチャーシュー(全員)

まさか“糸”の一文字以外全て無関係とは思わず、それがそのまま曲名だというのだから予想など付くはずもなく――と思っていたらケイティさんがちゃっかり予想を的中させていた。恐るべしガチ勢。


糸(中島みゆき

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ルフラン→糸と「聞き入る」楽曲が続く。紛れもない平成を彩った名曲が、今吉祥寺ROCK JOINT GBに響き渡る。個々のパートが多目なので、より一層ひとりひとりの歌声がダイレクトに飛び込んできて、歌詞が深々と突き刺さる。破滅の純情もそうだが、どう考えたってニコニコの歌ってみた系ライブのセットリストとしては異質な楽曲。しかし、それを全く感じさせない高レベルの歌声と演奏にただただ圧倒される。

もしかしたら、ライブを見に来ていた若い参加者の中には原曲を知らない人がいたかもしれない。それでもきっと、素敵な出会いになったことだろう。縦の糸と横の糸。SON団とライブ参加者。吉祥寺という場所で出会えた仕合わせを深く感じる一曲だった。


8.今日イチのハム(nayuta、社長、Re:)

全く予想出来なかった楽曲その2。というか原曲を知らなかったので仕方ないと言えば仕方ない。筆者はこの通り最近の流行りはまったく追えてない残念なおじさんなのだが、若い参加者は結構予想できたのだろうか。確かにウニのピュレと同じくらい語感はいい。


秒針を噛む(ずっと真夜中でいいのに。)

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nayutaさんが思いっきり叫びまくってたのが非常に印象的だった。nayutaさん=ウィスパーボイスという印象は強いが、なゆたんの絶叫でご飯3杯食べられるの会(非公認団体)会長の筆者としては非常に素晴らしい一曲に出会った。というか曲自体がすげぇオシャン。初めて聞いた曲だったので家に帰ってから原曲を聞いたが、ものの見事に好きになった。


9.令和の新作ケバブ(全員)

これもケイティさん的中楽曲。言われてみればわざわざ新元号を持ってきたところは最初から疑ってかかるべきだったのか。4月発表だから新作と言えば新作だし。まぁ、ケバブは関係なかったけども。


令和(ゴールデンボンバー

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なぜか全員ストレッチを始めるという謎の曲前。その謎はすぐに解けた。

Youtubeで何度か見た程度の楽曲だったが、そういえばサビで思いっきり踊ってたねこの曲。そして、事前に今回は踊りありという告知もあった。そう考えると、この曲ほど踊りが盛り上がる曲、そしてJさんの腰を全力で壊しに行く曲は無いだろう。

メチャクチャ盛り上がった。全力で令和ダンスを踊るSON団が最高に楽しそうで見ているこっちまで踊りだしたくなった。というか横を見たら荻原さんがメチャクチャキレのいい令和ダンスを踊ってて笑ってしまった。最後に平松官房長官による新元号発表まで仕込んでいるという完璧っぷり。いやぁ、令和の時代最高かよ。


ここで前半戦は終了。

全員ガチで息が上がった中、休憩と称した企画コーナーに突入した。前回はクイズ大会だったが今回はさて何を用意しているのやら……と待っていると、既に見慣れたスクリーンが上から降りてきた。

映し出されたのは「中国料理のメニューの見方」というスライド。


そう、2年前にJさんを残し全員ニクの話をした伝説のプレゼンコーナーが2年の時を経て、増した社畜度を引っさげて帰ってきたのである!!


次回はそんなプレゼンコーナー、そして後半戦の様子をお届け!

乞うご期待!!

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