ゆたんぽを抱いて寝る。

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読書メモ「1パーセントの教室」松村涼哉/竹岡美穂(電撃文庫)

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読書記に満たない程度のふわっとした感想シリーズになります

本を読んだら記録を残しておくようにしています。それはTwitterだったりこのブログだったり媒体は色々ありますが、個人的にはブログを活用していきたい所存。Twitterはどうしてもログが流れていってしまいます。それに比べてブログであれば過去の記事も検索できますし、タグ付けしておけば探すのも楽チン。

ただ、問題があるとすれば感想を上手くまとめられないことが多いという点。

 

そう、どこかに書いてありましたが感想を書くのって難しいんです。

面白かったー!!

感動したー!!

泣いたー!!

これも立派な感想なハズなんですけどね。どうしても、「ここがこう面白かった」「この場面がこういうふうに自分に刺さった」っていうことをLITさん分析しがち。そしていざそういう感想が上手くまとまらないと記事にする前にポイッと放り投げてしまうんです。そういう本達が実は結構存在します。

でも、ふと思ったんです。

別に「面白かったー!」みたいなひとことでもいいじゃないかと。もっと抽象的に「なんだかよくわからなかった」という感想でもいいじゃないかと。それもその時自分が感じたナマの感情なのだから、それを走り書き程度に残しておくのもいいんじゃないかと。

そんなわけで、ちゃんとした”読書記”未満の感想記事は”読書メモ”として書いていきたいと思います。いつも以上にふわっとした内容、主観的な感想になりますのでそこはご容赦を。

 

電撃らしい作品なんだけど、ラノベっぽくはない

松村涼哉先生の電撃文庫3作品目に当たる「1パーセントの教室」を読みました。

「関わった人が次々不幸に見舞われていく『死神』と呼ばれる少女、日比野明日香にあろうことか惚れられてしまった天ヶ崎誠也。果たして誠也は破滅を免れることが出来るのか」というあらすじの本作。

少年少女の等身大の感情、人間のドス黒さみたいなものをまざまざと見せつけられたような気がします。思春期真っ盛りの少年少女の心なんていうのは、フィクションでも現実でもおよそこんなものなんだろうな、ということを思いました。

最後の方は本当に感情と感情のぶつかり合い、あるいは人格と人格の殴り合いみたいな展開で、こういう言葉で殴り合うバトルの方が筆者は好きですね。高校生っぽくないじゃん? と思うかもしれませんが、地方の進学校の優等生なんてこんなもんです。筆者も殴り合いの喧嘩はしたことありませんし。

スカッとする読後感……というのとは程遠い結末ではありますが、作者のデビュー作、2作目に比べたら随分と甘酸っぱくてアオハルなラストでちょっとびっくりしましたね。日比野さんが打って出たあの手段が果たして説得力抜群かと言われればちょっと疑問は残りますが、筆者はああいう展開が大好物です。あと、文学少女シリーズから竹岡美穂先生のイラストはずっと好きでしたが、やっぱりいいなぁと再認識させられました。2巻の扉絵で狐耳が生えている日比野さんのイラストが見られるんですが、これが可愛いのなんのって。

内容に戻ると、読みながら学校ってそういえばこんな場所だったなぁと懐かしい気持ちになりました。ちょっとしたことで喧嘩したり、衝突したり、感情的になって相手に当たったり。はたまた、誰かを孤立させてみたり、それに対してなんら罪悪感を抱かなかったり。本作はそれに”祭り”が大きく関わっているわけですが、そんな不思議な力がなくても教室という舞台においては度々こういうことが起きているし、思い返せば筆者の学生時代もこんな感じのことが多々あったなぁという懐かしさを覚えました。

 

こういうのをリアルタイムで学生やってる若い子達が読んだらどんな感想を抱くんだろうなぁ……あるいは、こういう作品に学生時代に触れていたら、どんな感想を抱いたんだろうなぁ。そんなことを思わせてくれる作品でした。

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