ゆたんぽを抱いて寝る。

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携帯電話と共に歩んだ半生

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カシオの生んだ名機

 

「LITさん、携帯2個持ってるの?」

人生で何度聞かれたことでしょう。ガラケースマホの2台持ち生活を始めてから、気付けばもう10年近くになろうとしています。ガラケーは電池の保ちが良い通話専用端末、スマホは通話はできない代わりに格安SIMのおかげで安くてそれなりな速度の通信専用端末として使い分けが出来ているつもりなんです。

昔々――筆者がスマホを使い始めた頃は2台持ちの人ってそれなりにいました。少し本筋とは逸れますが、懐かしいのは大学時代の教授。筆者が大学に在籍してたのはもう随分前の話になるんですが、当時ですらもう持っている人が絶滅しかけていたPDAを持ち歩いている人でした。馴染みのない人が多いかもしれないので一応補足しておくと、PDAというのは携帯型の情報端末のこと。スマホみたいなものだけど、今のスマホ程高性能じゃなくて、どちらかと言えば電子手帳に近いといったほうが正しいかもしれません。ゼミの場でパパっと手慣れた様子でPDAを操作している姿が、当時の筆者にはすごくかっこよく映ったのを今でも覚えています。そんなこともあってか、スマホを買った時にも「新しい電話」というよりも「新しい情報端末」を手にしたという意識が強かったのかもしれません。だから、スマホで電話をするという行為が未だに慣れないのかもしれませんね。

初期の頃のスマホって今以上にバッテリーが弱い割にすごくバッテリーを食ってたんですよね。だから、筆者と同じような理由で2台持ちしてる人はいたんです。でも、気がついたらみんなスマホだけになってしまいましたね。まぁ、筆者も電話なんてめったにかかってこないしかけることもないんできっとガラケーを捨ててしまっても不便しないだろうなとは心のどこかで思ってます。でも、なんとなく捨てられない――それは、ガラケーに愛着が湧いてしまったからです。正確には自分の電話番号に、ですが。

みなさんは、自分の携帯電話を初めて手にしたのは何歳の頃でしょうか。

筆者が初めて携帯電話を買ってもらったのは、高校に入るときでした。時代としては、そのくらいで携帯デビューする人が多かったイメージ。卒業式を挟んで中学の離任式で再会した時に番号とかメールアドレスを交換したり、高校で仲良くなった人たちとメールアドレスを交換したりするのが、それまでの自分には無かった全く新しい文化でした。当時は赤外線通信なんてものも無かったし、もちろんQRコードを自分で作成して……なんてことも出来なかった時代。電話番号もメールアドレスも、全部手書きで交換です。

そんな異文化に触れていく中でひとつ自慢だったのが、自分の電話番号でした。

覚えやすい番号、ってあるじゃないですか。語呂合わせとか、同じ番号が続いてるとか。噂ですが、090-1111-1111みたいな激レアな番号は高値で取引されていたらしいです。筆者の電話番号もそこまでではないにせよ、そこそこ番号が続いていて覚えやすい番号でした。ちなみに、今もその番号をずっと使っています。

「LITさんの番号って覚えやすくていいね!」なんて言われたことは一度や二度じゃないです。そうやって人に言われることが、不思議と嬉しくて。厨二病を引きずりまくってるようで大変にアレなんですが、他の人にはない選ばれし何かを手にしてしまったような、痛々しさ満載の感覚でした。いやはや、お恥ずかしい。

あれからもう十数年。15歳の時から今の電話番号とは付き合っていますので、気がつけば人生の半分以上はこの電話番号と共に生きてることになります。そう考えると、愛着が湧くのも納得なんじゃないでしょうか。それほど長い時間同じものを使い続けてるものって、他には名前くらいしかないんじゃないでしょうか。あとは顔とか。

なーんてそれっぽいことを書いてきましたが、実際問題スマホガラケーを比べると電池の保ちが段違いなのは否めない事実。一度買ったデバイススマホでもガラケーでもPCでも平気で5年、10年と使い潰していく人間な上にこまめに充電するということをすぐ忘れてしまう人間なので、やっぱりガラケーの一点集中的な強さに惹かれているというのもまた、事実なのです。とはいえ、いよいよガラケーの停波が迫ってきました(auは2023年)。でも、まだまだガラケーと――この電話番号とおさらばするつもりはありません。せっかくだし、次はINFOBARにでもしましょうか。

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昔からあのデザインがすごく好きでしたし。

 

 

 

「LITさん、何度も電話したのにどうして出てくれないの?」

すみません、家の中でよく携帯を失くすもので。

 

番号に愛着があっても、本体そのものにあまり愛着がないLITさんでしたとさ。

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