これは唯一TBS土曜夕方6時枠アニメで打ち切られたある意味伝説のアニメ
アニメとしても本当に出来が良かった
Twitterで昨日見かけたハッシュタグ「#フォロワーが知らないだろってアニメを呟いてRTされたら負け」
いつの間にか「人類の大半が知らないだろうってアニメ」を挙げ出して完全に企画の趣旨を誤った馬鹿野郎のLITさんです。
一応補足すると、これはスパイラルゾーンという80年代の子供向け玩具をモデルにしつつ完全に設定を無視したオリジナルアニメです。日本では衛星放送とVHS販売のみという本当にクソマイナーアニメなんですが、なぜか実家にVHSがあったのを覚えてました。子どもながらに内容はさっぱり分からなかったんですが、ずっと見てた記憶があります。
で、本来の企画の趣旨であるところの「フォロワーが知らない」ながらも個人的には神アニメだったものをあげるとすれば、筆者はやはり紅を挙げざるを得ません。
揉め事処理屋の紅真九郎が依頼人である柔沢紅香から受けた仕事がきっかけで九鳳院紫と知り合い、共同生活を始める。という話のコチラのアニメ。
まずもってキャストが豪華なのでそれを御覧いただきたい。
・紅真九郎:沢城みゆき
・九鳳院紫:悠木碧
・崩月夕乃:新谷良子
・柔沢紅香:石毛佐和
どうです、このメインの豪華キャスト感。
えっ、キャストだけ聞いたって実際見てみないとわからない?
そんな好奇心旺盛な読者諸兄のために、LITさんちゃんと1話の無料視聴リンクを見つけておいたのです。
みんな大好きバンダイチャンネル。
百聞は一見にしかず。まずは1話見てみて下さい。
見ましたね?
どうでした?
すごすぎません??
もうね、新九郎と紫の掛け合いと言うか人間関係というか人となりというか、なんかそういうのがたった30分でスッと入ってくるでしょう。ラストの場面なんて、もうね……沢城さんも悠木さんも、本当に演技が上手な女優さんなので、ああいうシーンは本当に見入っちゃいます。
と、言うのが2020年の感想。
悪く言えば、沢城みゆき補正、悠木碧補正が十分に掛かってのこと。違うんです、これは仕方のないことなんです。沢城みゆきさんも悠木碧さんも超実力派のお二人です。本人たちが聞いたら怒るかもしれませんが、このくらいレベルの高いお芝居を当たり前のようにやってのけるお二人なのは、十分わかってます。
でも、これが2008年のアニメだと知っていたら?
これをリアルタイムで見た人間の気持ちを想像したら?
いやまぁこれ筆者の実体験なんですけどね。
何がきっかけだったか忘れたんですが、たまたま紅ってアニメが始まったって言うから見たんですよ。主役が沢城みゆきさんと聞いて「また沢城か」なんて思いながら。
1話を見てね、ぶったまげたんですよ。
このヒロインを演じている声優は一体誰だと。悠木碧? なんだなんだwikiにページもないド新人声優じゃねぇかなんだこのすんごい演技をする新人は、と。興奮冷めやらぬまま友人にメールしたのを今でも覚えています。「おい、今期の紅ってアニメ見てみろ。九鳳院紫の声優が死ぬほど上手い上にこいつどうやら無名の新人だ。この声優は絶対ハネるから名前覚えておけ」と。
それから3年経ち。
蒼樹うめのキャラデザなのに虚淵玄が脚本っていう嫌な予感しかしないオリジナルアニメが放映されるぞと放映前から噂になっていた例のアニメがお目見えするわけです。
もう説明不要。2010年代を代表する大ヒット作と言っていい「魔法少女まどかマギカ」
もちろん筆者もリアルタイムで見てましたし、リアルタイムでマミさんがマミられたところも見てましたし、震災の影響で最終回が大きく遅れたのも覚えてます。実は当初あんまりキャストに関しては注目してなかったんですよね。理由は色々あるんですが、単純に筆者が水橋かおりさんが大好きすぎて他の声優さんにあまり目が向かなかったこととか、キャラとしては杏子ちゃんが好きすぎてまどかに関してはそこまで思い入れがなかったとか、まぁそんな感じでした。
でも、ふとどっかでクレジットを見て思い出したんです。「この悠木碧って声優、どっかで名前見たことあるな」と。とは言え、過去作は思い出せません。直近で見たアニメに出てた記憶もなかったし、脳内CVのデータベースを漁っても出てこなかったんですよね。
そこで何気なくググってみたらwikiのページがありました。
ほほぅ、子役出身なんだなーなんてwikiのページを読み進めていき、出演作を見ると……
2008年
・紅(九鳳院紫)
む、紫の子だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
あのときの衝撃はいまだに忘れません。あの時の子が、今もちゃんと声優を続けてる。それも、こんなに大ブレークしたアニメの主役になるまで売れっ子になっている!
なんだか自分のことのように嬉しかったですね。
この年が自分にとっての悠木碧元年みたいな年になったのは言うまでもありません。
なにしろこの年は、アニメ「GOSICK」の年だったわけで。
本来ならアニメのスクショを載せるべきですが、富士ミス版1巻の表紙絵があまりに好きすぎるのでコチラを載せます
何を隠そうヴィクトリカ・ド・ブロワの声がね、筆者の中の悠木碧ランキングで1,2を争うくらい好きなんです。
わかります? この中性的な、それでいてその奥にはしっかり年頃の少女が見え隠れしているこの声色、話し方。ただのボーイッシュではなく、それはまさに原作小説の地の文を引用するとすれば「しゃがれた老婆のような声」そのもの。紫の時点で相当な演技力だとは思ってましたが、まさかあれからまた一段と成長していたことに驚きを隠せませんでした。
その後の活躍っぷりはご承知の通り。
そんな悠木碧さんが弱冠16歳の時に初めて主役を演じきったアニメ「紅」。丁寧に作り込まれた背景や見ごたえのあるアクション、素敵なOP、EDと併せてこの機会に是非とも。